2019年10月12日に、中部・関東地方に上陸し、各地で大きな被害をもたらした台風19号。
犠牲となられた方及び御遺族の方々に謹んで心からのお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

こうした自然災害が頻発するようになり、被災地域に対する世の中の支援のサイクルも、以前に増してスピーディーに動き出すようになっています。
ネット上で見られるそうした活動を取りまとめ、少しでも加速するお手伝いができればと思います。

支援金募集サイトの事例(随時更新)

令和元年台風19号緊急災害支援募金(Yahoo!基金)


サイトURL:https://donation.yahoo.co.jp/detail/1630043/

Yahoo!は、寄付額と同額をプラスするマッチング寄付制度を運用しています。今回の取り組みもいち早く動いていて
すでにその上限の3,000万円を大きく超えています(2019/10/14 13:00現在)。 ”爆速”の遺伝子は今も健在ですね。
引き続き寄付金は募集されています。

ふるさとチョイス災害支援(令和元年台風19号)


サイトURL:https://www.furusato-tax.jp/saigai/filter?category_id[]=1099

ふるさと納税は、昨今災害支援金をスピーディーに集めるプラットフォームとしても、かなり大きな役割を担い始めています。しかも、実際に被災した地域に変わって、別の自治体がその事務を代行するなどの動きもあり、直接的に自治体にお金が早く行き届く点も優れた点です。同時に寄付する側にとっても、実質的な自己負担がほとんどない点や、地域を個別に選択できる点なども、こうしたときの仕組みとしては、非常によく機能するのではないかと思います。
同様に、さとふる楽天などのふるさと納税サイトでも、各被災地域別での募金が可能になっています。

Makuake(台風19号による災害の支援募金)


サイトURL:https://www.makuake.com/project/donation-typhoon19/

クラウドファンディングの大手、Makuakeでも支援募金がスタートしています。1000円からの小口でも受け付けていて、参加しやすくなっています。
おそらくまずは早急に立ち上げるために、Makuake自身が募集者になっているようですね。後日、実際の使いみちや活動報告などが、支援者に対してなされるようです。
普段クラウドファンディングにまだ関わったことのない人が、こうしたきっかけでそのメリットに気づいて、多くの人による直接的な支援が根付くようになるのもいいことではと感じます。
同様の動きは、Campfireから分社化し、社会問題専門のクラウドファンディングとして立ち上がった「Good Morning」や、社会課題解決型クラウドファンディングの最大手「Ready for」などでも始まっています。

住宅の”一部損壊”は国の支援にならない?

つい先日起こった台風15号のときに、こんな気になるニュースがありました。

【台風15号、住宅被害9割が一部損壊 国支援の対象外】
台風15号による住宅被害が22日時点で、1都7県で1万3655棟に上ることが、総務省消防庁と千葉県のまとめでわかった。国の支援制度の対象とならない一部損壊が9割を占める
 (出典:朝日新聞デジタル2019/9/22)

これはなんとも気になる話です。本当だとしたら、これまでに被災した多くの方は本当に大変な状況に追い込まれているのだと、今更ながらに感じます。大きな災害がつづくとなると、それをどこまで国や自治体でカバーできるのかという議論になるのも分かるのですが、それをこうした民間の”善意”の仕組みだけに依存するのも、やはり違うような気もします。今や、いつ自分の身に降り掛かってもおかしくない自然災害。誰もが少しでも早く立ち直れる社会の仕組みを、官民ともに再構築していく必要があると、改めて強く感じました。

文:ネイティブ編集部

※各サイトの画像をキャプチャして使用させていただきました。