山口県和木町。同県内でもっとも面積が狭い、広島県との県境に位置する小さな町です。

「このサイズ感と、市街地と自然がほどよく溶け合ったまちのバランスが好きなんです」

そう話すのは、このまちで暮らし始めて5年目の安井絵美さん。
2016年に地域おこし協力隊として着任。任期終了後はデザイン制作などを手掛ける「ミウクリエイト」を立ち上げ、地元ケーブルテレビの番組制作や地域活性化のお手伝いを続けています。

取材に伺った日も、地域を散策しながらスポットや人などを紹介する番組「わきさんぽ」の撮影中でした。

「ちょっとここの事務所の方にお話を聞いてみましょうか?」「ここは、明治維新の史跡も残る公園なんです。入ってみましょう」

着任したばかりの新しい協力隊員とともに、てくてくと歩きながらのゆる~い撮影が続いていきます。
出会った人から「がんばってね」と声をかけられたり、アポなしでも快くインタビューに応じてくれたり。安井さんがこの地域にしっかり溶け込んでいるからこそ、このゆるさで成り立つ番組なんだなと、撮影に同行しながら感じました。

260万都市から、6000人のまちへ

安井さんは大阪出身。幼いときに横浜市へ移り、小学校卒業までは横浜市で暮らしました。

中高生時代は広島市で過ごし、大阪芸術大学に進学。都市公園の設計など環境デザインについて学び、卒業後は大阪市内の企業でチラシの作成やインターネットショップの運営などに携わっていたそうです。

***

そんな都会育ちの安井さんが、どうして人口約6000人の和木町に?
協力隊の任期後もここに暮らすことを決めた理由は?