山口県周南市。鹿野(かの)と呼ばれる中山間地域にある古民家前に、シューズのマークと「bespoke shoes N.Fukuyama」と打ち抜きされた看板が立っています。

扉を開けると、棚の上には革靴がずらり。
ここは靴職人・福山直樹さんの工房。ちょうど福山さんが黙々と作業に打ち込んでいる最中でした。

「必需品」としての靴を届けたい

福山さんがいまの場所に工房を構えて2020年で4年。これまでにフルオーダー、セミオーダー合わせて約200足を受注してきました。お客さんの大半は山口県内。広島、島根など近隣から訪れる方もいるそうです。そのうち、7割は女性。「市販の靴ではぴったり合うのがない」「左右で形や大きさが違う」など、靴選びに苦労している方が多いとのことです。

福山さんは「ファッション性より、日常の必需品として履き心地の良い一足を求める方が大半です。僕自身、そちらのニーズを重視しています」と話します。

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お客さんのニーズにとことん向き合うオーダーシューズ。
お店を中山間地域に設けているのにも理由がありました。