宮城県内で「ほやの可能性を食べつくす」をコンセプトにほや料理専門店「ほやほや屋」を塩竈と仙台2店舗で展開する株式会社涛煌(宮城県塩竈市)は、コロナウイルスによる損失から立ち上がり、10月27日よりほや本来の美味しさを普及すべくクラウドファンディングを開始した。
同社は東日本大震災原発事故による韓国への輸出禁止の影響でほやの大量廃棄(2016年からの3年間で1万4000トン廃棄)が続く現状を変えるべく、2017年にほや専門の店舗を宮城県塩竈市で開始。代表の佐藤氏は「輸出ができなくなって捨てるほどあるなら、国内で食べたらいい」、その一心で国内への消費喚起を促すべく、2019年には2店舗目を仙台に構え、2020年には東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地楽天生命パークでの販売が決まるなど着実にほやファンの数を伸ばしてきた。
しかし、今年に入り、新型コロナウイルスや貝毒の影響で宮城県内の2店舗やイベントでの売り上げは激減。その最中に通販の強化や楽天生命パークでの販売など懸命な努力を続け、-45%まで売上は回復するも、さらなるほやの魅力を伝える活動を強化すべくプロジェクト実施にいたった。
同社が製品として扱うほやはブランド「七夕ぼや」として現在商標申請中だ。7月上旬〜8月中旬までに三陸沖で収穫された「まぼや」をその日に完全処理、急速冷凍したものを「七夕ぼや」と名付け、この取り組みにより鮮度の良いほやを1年中楽しむことができる。これまで、鮮度や処理方法が悪いものを食べたことで苦手だった方も、同社の提供するほやを食べたことで、ほや本来の美味しさを知ったとファンになるケースもあるという。
本プロジェクトの支援者には支援金額に応じたほや製品などが返礼品として送られる。ほや製品詰め合せから店舗でのほやしゃぶしゃぶコース招待、ほやの収穫体験ツアーへの参加まで様々なバリュエーションがある。支援したい金額に合わせてリターンを選ぶことができ、期間は2020年10月27日〜12月26日の60日間。返礼品は2021年の1月から随時配送となる予定だ。
■プロジェクト概要
コロナ危機から全国へ!宮城三陸の宝物「ほや」の美味しさを広めたい
URL :https://camp-fire.jp/projects/view/335041
目標金額:3,000,000円
募集期日:2020年10月27日(火)~12月26日(土)
リターン内容(一部紹介)
・支援金 5,000円 むきほや300g
・支援金 10,000円 ほや製品詰め合せ4種
・支援金 15,000円 ほや製品詰め合せ6種、ほやベイビーミニタオル
・支援金 30,000円 ほやのしゃぶしゃぶコース2名招待、ほや製品詰め合せ6種、ほやベイビーミニタオル