北海道の形を顔に例えると「下川町」は“まゆげ”あたりに位置する、町の9割を森林に囲まれた人口3,200人の町。
在籍している子どもの人数も1学年20名前後とかなりコンパクトです。

こんなに小さな下川町ですが、コロナ禍でも起業する町民も多く、町のあちらこちらでチャレンジが生まれています。

そして、今、子どもたちを取り巻く教育環境も大きなチャレンジが始まっています!

このオンラインイベントでは、1部では下川町の教育環境についてご紹介、2部では教育コーディネーターとともに下川町の教育の形を模索していく「ICT支援員」の募集説明会を行う予定です。

下川の教育環境が気になる親御さんや、子ども教育に関わる仕事がしたい人、必見のオンラインイベントです。

この機会をお見逃しなく!!

◆注目を集める教育環境

タッグを組んで働く教育コーディネーターの本間さん。教育コーディネーターを採用している自治体はまだ少なく、彼女のコーディネートのもと様々なプロジェクトが現在進行形で動いています。

北海道下川町では、2006年から森林資源を教材に幼稚園から高校まで15年一気通貫した「森林環境教育」で注目を集めています。

幼稚園児でも歩いて入れる森が保育園のすぐ近くにもあるほど、町と自然が近い距離で過ごしています。

それだけではなく、2年前から教育コーディネーターを採用し、新しい下川町の「共育(きょういく)※」の形を模索しています。

※共育とは・・・親・教師・学校など教育権を持つ主体だけでなく、多様な立場や領域の人・組織などが連携して教育を担うこと

◆「共育」の土台となる『地域共育ビジョン』について解説!

2018年下川町は住民委員と何度も話し合いをしながら、国連が定めたSDGsをものさしにした「2030年における下川町のありたい姿(下川版SDGs)」を策定しました。

そこには、『①みんなで挑戦しつづけるまち』から『⑦子どもたちの笑顔と未来世代の幸せを育むまち』までが、ありたい姿として描かれています。

特に、⑦子どもたちの笑顔と未来世代の幸せを育むまちは、当初入っていませんでしたが、住民委員からの要望により追加された項目です。ありたい姿にはパブリックコメント(町民からの意見)が下川町過去最高数の118件寄せられ、その約3割が⑦に対するもので、感心の高さがうかがえました。

それを受け、下川町では⑦をさらに丁寧に言語化するため、『地域共育ビジョン』を幼小中高の関係者と住民・町内の事業者あわせて16名の委員と策定し、現在はその実現に向けて取組みを進めています。この『地域共育ビジョン』は子どもを育む地域の姿という位置づけとなっています。

「下川町地域共育ビジョン」は5つの子どもを育む地域の姿が描かれています!

◆下川町の「共育」の取り組みの一部をご紹介

NPO法人森の生活の協力のもと、ウッドデッキを利用した秘密基地づくりを体験しました。

たくさんある「共育」の取り組みの中からひとつをご紹介します!(残りはイベントでたっぷりご紹介します!!)

小・中学生対象に今年の夏休み期間を利用して行われた「タノシモクラブ」です。これは、地域の様々なスキルのある方たちや地元事業所の方を先生に迎えて「釣り」「秘密基地作り」「ボカロ」などなど10個以上ものコンテンツを用意。子どもたちがスキを探求して、夏休みの自由研究のきっかけを作ることを目的として開催しました!

参加述べ人数は74人。子どもたちは初めて体験したコンテンツがほとんどで、目をキラキラ輝かせて取り組んでいたのが印象的です。

◆第2部で紹介する「ICT支援員」について

文科省は令和の学びのスタンダードとして、一人一台端末をはじめとしたGIGAスクール構想の実現を進めています。コロナウイルスの影響もあり、ICT(パソコンやスマートフォンなどの情報機器を使用したコミュニケーションなど)の活用が急がれる中で、また、これからの時代の新しい学びの在り方としても ICT教育が求められており、地域の特性や状況に合わせたICT教育を創りあげる必要があります。

下川町は現在、GIGAスクール構想を推進しているところで、「下川町に適したICT教育をどのように創っていけばよいか」を模索しながら進め始めた段階です。学校、家庭、地域へそれぞれがICTを無理なく取り入れていくことが、ICT教育を推進していくためには必要不可欠であると考えています。

また、ICT教育を行うこと自体が目的ではなく、子どもたちがさまざまな手法やツールを活用し、答えのない課題に対して自ら考え、挑戦するひとつの手段としてICT教育があると考えています。

これからの子どもたちが必要とされる、主体性、想像力、情報収集力、分析能力、他者を受け入れる力などを、どのようにすれば身につけられるかを私たちと一緒に考え共に行動する「ICT支援員」を募集します。

チャレンジの町・下川町ならではの ICT教育を一緒に創りましょう!

◆ICT支援員の募集詳細

この求人は、地域おこし協力隊制度を活用しており、現在お住まいの地域要件によって応募の可否が異なります。
地域要件確認表
でお調べいただくか、直接提出先の下川町教育委員会にお問い合わせください。

業務内容

・ICT支援員として、学校のICT教育での困りごとの解決

・住民を対象としたパソコン・スマホ初心者教室や、ご自身がお持ちのスキルを活かした講座などの開催・運営

・下川町におけるGIGAスクール構想の枠組みの検討・整理

勤務日・ 時間及び勤務場所

(1)時間:原則8:30~17:00

(2)出勤日:月曜日〜金曜日(週休2日、学校行事により少し変動があります)

(3)勤務場所:主に小学校・中学校・教育委員会

待遇・福利厚生等

(1)報 酬・・・月額200,000円

(2)福利厚生・・・雇用保険、厚生年金、健康保険、公務災害保険に加入します。

(3)その他・・・活動費160万円など、事業を遂行するための研修費用、旅費の支給などがあります。

応募方法

(1)応募期間 令和3年10月1日(金)~令和3年11月30日(火)

(2)提出書類 下川町ICT支援員応募書類(ワードまたはPDF)

(3)提出先
〒098-1206 北海道上川郡下川町幸町95番地
下川町教育委員会生涯学習グループ 担当:羽場、和田
TEL:01655-4-2511 FAX:01655-4-3939
E-mail:s-syougai(アットマーク)town.shimokawa.hokkaido.jp
※迷惑メール対策のため(アットマーク)を@へ置き換えてお送りください。

選考方法

各選考ごとに、結果を応募者へ文書で通知します。

(1)書類選考
(2)第2次選考(オンライン面談)
(3)第3次選考

第2次選考合格者を対象に、面接試験を実施します。日時等は、第2次審査結果に合わせて通知します。
なお、第3次選考試験のために必要な交通費は下川町が負担いたします。

◆イベントの詳細

開催日程:2021年10月27日

費用:無料

定員:30人

開催方法:オンライン(zoomを使用)
※下川町の教育環境について聞きたい方は、1部のみご参加ください。ICT支援員に応募をお考えの方は、1部2部通してご参加いただくようお願いします。

タイムスケジュール:

19:50 開場
20:00 第1部「下川町の教育環境について」
・登壇者紹介
・下川町の紹介
・下川町の「共育」の取り組み紹介
・質問を交えたクロストーク
21:30 第2部「ICT支援員募集説明」
・ICT支援員のお仕事紹介
・ICT支援員の募集要項
・質疑応答
21:50 クロージング
22:00 終了