和歌山県が、2018年4月から企画している起業・就農、就労の体験プログラムが
利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、
周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、
移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。
田並劇場
住所:和歌山県東牟婁郡串本町田並1547 事業内容:古い劇場跡を再生し、人が集う文化的交流の場を運営
本州最南端の町、和歌山県串本町。田並劇場は串本町の田並駅の傍らに建っている建造物です。一度閉館し、ながらく廃墟と化していましたが、2018年の夏にふたたび開館しました。
田並劇場の再生から現在の運営までを担うのは、移住者である林憲昭さん、澄蓮さんご夫婦。田並の文化的な遺産でもある建物を復活させると同時に、地方仕事の説明に生きた文化をもたらし、この土地だからこそ生まれる新しい文化を探し、発信する拠点を作ろうと、自分たちの手で4年の歳月をかけて建物を修復しました。
現在は映画上映のみならず、演劇や音楽、展覧会、造形教室、カフェなどを運営してます。
今回体験できる内容
はじめて開催した映画上映会は、修復中に出てきた古い邦画のポスターの中かららチョイスした作品を上映し、地元の方の中には半世紀ぶりに足を踏み入れた劇場で、半世紀ぶりに同じ映画を見るという体験をした方もいました。
劇場は未だ未完成ながら新たな文化スペースとして、また、人が集える場所として始動し始めたばかりです。
この体験では、カフェや造形教室の運営や、企画展のお手伝いなどをしながら、プロジェクトの立ち上げから、リノベーション、実際の運営や串本での暮らしに至るまで、林さんの話を伺うなかで学ぶことができるでしょう。
移住のきっかけ
現代芸術家として国内外で作品展を開いていた林憲昭さん。自然豊かな場所で 子育てをしたいことや、自然からインスピレーションを受けて創作したいことから、2009年10月、東京都から串本町へ移住。家族4人で暮らしています。
串本町で生活するなかで、田並劇場がかつて住⺠に娯楽と文化を与えていた拠点だったことを知り、そういう場所として再生したい気持ちが強くなりました。
クラウドファウンディングなどで賛同者を増やしながら、地道に修復を続け2018年に復活を果たしました。
田並劇場で過ごす時間は、自分とくらしとしごとについて考えるきっかけになるはずです。
体験スケジュール
1日目(11:30~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.田並劇場の説明/仕事について
3.仕事のお手伝い
・展示会のお手伝いなど
※当日の状況によって内容は変更します。
2日目(12:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・田並劇場カフェ仕事の手伝い
※相談しながら進められればと思います。
3日目(12:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・劇場の修復作業のお手伝いなど
2.体験の感想、質疑応答
補足事項
最少催行人数:1名
費用:無料(宿泊費別)※宿泊費は一部補助あり。
宿 泊 場 所 :ゲストハウス木Guest house BOKU
宿泊先場所:和歌山県東牟婁郡串本町高富624
宿 泊 代 金: 2,800円/泊~
体験者の声
多くのことを学んだ3日間でした。
田並劇場の林さん・ゲストハウスBOKUの吉田さんは自分の好きなことを仕事にしており、理想的だと思いました。
これからの人生にプラスになる経験をさせて頂きました。
ありがとうございました。(20代・兵庫県在住)
──────────────────────────────────────────
お世話になった方たち皆さんが移住者だったので、とても親身になってお話をしていただけました。田並劇場の林さんには色んな実のあるお話を教えていただき、とても濃密な時間を過ごせました。一層和歌山の魅力を感じることができました。ありがとうございました。(20代・東京都在住)
──────────────────────────────────────────
林ご夫妻の特に奥様には串本を案内して頂いたり、劇場の成り立ちから運営などについて丁寧に説明して頂き、本当に感謝申し上げます。
ギャラリーの展示も上映している映画、イベントも内容の濃い素晴らしいものなので、もっともっとたくさんの方に足を運んで頂きたいと思いました。(40代以上・埼玉県在住)
──────────────────────────────────────────