福島県田村市を代表する観光スポット「あぶくま洞」。
その中にひしめく鍾乳石は、まるで妖怪、まるで(天空の城)ラピュタ、まるで豪華なカーテンにまるでピサの斜塔と多種多様。鍾乳石で囲まれた大きなホール(空間)では、自然の音響効果で楽しめるコンサートも毎年開催されています。
今年はそんなあぶくま洞がオープンして50年。
7月には50周年を記念して、普段できない洞窟体験ができる特別イベントも開催予定!
今年の夏は、ぜひワクワクが溢れるあぶくま洞に遊びに来てください。
国内有数の数と種類を誇るあぶくま洞の鍾乳石
昭和44年に発見されたあぶくま洞、実は最初の出会いは単なる「偶然」でした。
あぶくま洞が位置する場所は、大理石やセメントの材料として使われる石灰岩を多く含む地質のため、以前は採掘が盛んに行われていました。
昭和44年のこと、いつものように仙台平で仕事をしていた人たちは、偶然巨大な洞窟を発見。「あぶくま洞」と命名された洞窟は、その後の調査の結果、現在までに未公開部分約3618.3mを含めた全長約4,218.3mの長さが確認されています。
さらに洞窟の中にある鍾乳石は、国内有数の数と種類を誇ります。
この鍾乳石が1cm伸びるのにかかる時間は、だいたい70年~100年。じゃあ私の身長よりも高いこの鍾乳石は、一体いつからここにあったんでしょうか…?
そんなロマンに想いを馳せながらじっくり鍾乳石を見て回るのもよし、くぐったり越えたり、ワクワク満載の洞窟探検を楽しむもよし、もちろんあぶくま洞限定のグルメを堪能してくるもよし!
行く人の年齢や趣向によって色んな楽しみ方ができるのが、あぶくま洞です。
おススメ① くぐって越えて、すり抜けて…気軽に冒険気分を味わいたいなら、探検コース!
ここからは、この夏にあぶくま洞に行くならぜひ体験してほしいおススメをご紹介します。
まず最初は、自分で歩ける人なら誰でも参加可能な「探検コース」。
あぶくま洞には起伏が少なく、普通に歩いて(ちょっと階段が大変なところはありますが)回れる「一般コース」の他に、冒険難易度が少しアップする「探検コース」が用意されています。
このコース、間違ってもハイヒールやロングスカートで行ってはいけません。思っている以上にくぐったり、越えたり、登ったり、下りたり、すり抜けたりします。
一般コースの途中に分岐があり、チケットを渡して探検コースへと進みます。
まず最初に見えるのは、透明な済んだ水が流れる泉「洗心の池」。手を入れるとキンキンに冷たいです。イメージとしては、スタジオジブリの映画『天空の城ラピュタ』で、主人公のシータとパズーが軍や海賊に追われて落ちた、地下の炭鉱跡にあったあの池です。(わかる方にはわかるかと…)
その後も案内に沿って進みますが、岩の下にある50~60cm程の隙間をくぐったり、大きな岩を越えたと思ったら滑りそうになりながらそのまま下りたり、人1人通るのがやっとな細長い空間をすり抜けたりと、まさに冒険の連続です。これまで一体何人の人がここで頭をぶつけてきたでしょうか。(頭をぶつけた時用に帽子があると少し安心です)
もちろんその道中には、至る所に芸術的な鍾乳石が所狭しと並んでいます。が、その鍾乳石を見る余裕もない程、前に進むことに必死になるのが「探検コース」。オプション代として1人300円かかりますが、それだけの価値はあるのでぜひ挑戦してみてください。
おススメ② 限定!普段入ることのできない幻の洞窟探検ツアー
今年はあぶくま洞オープン50周年ということで、「探検コースよりもさらに本格的な洞窟探検に挑戦したい!」という方に向けた特別イベントが開催されます。
その名も…
「あぶくま洞観光洞オープン50周年記念探検隊シリーズ第一弾!~入門編~
あぶくま洞で洞穴探検体験ツアー 幻のシュラ―インケイブは実在した!」
これまで日本各地の洞窟を探検し、新たなルートをはじめ、生物、地層など洞窟に関する様々な新発見を行ってきた日本洞穴探検協会(つまり、洞窟探検のプロ!)が行うイベントです。
今回は入門編ということで、座学から始まり、通常非公開の隧道(ずいどう/トンネルのこと)の単独歩行、通常のあぶくま洞見学(ガイド付き)などが行われますが、やっぱり一番の見どころは
幻のシュラ―インケイブ(旧名:F洞)の探検
です!あぶくま洞の敷地内には、小高い丘の上に鎮座する「阿武隈神社」があるのですが、そこの真下に、普段は誰も入ることのできない幻の洞窟「シュラ―インケイブ」があるというのです。地元田村市民でもここの存在を知る人、ましてや入ったことのある人はあまりいないのではないでしょうか。
今回のツアーでは、そんなシュラ―インケイブに入り、探検します。狭いのか広いのか、明かりは入るのか真っ暗なのか、いかんせんこれまで非公開だったため、全然情報はありません。
ツアーの説明文に書かれている『「怖い」と思ったら、引き返すことも「大いなる勇気」です!』の一文にドキドキしてしまいますが、こんな機会滅多にないので、冒険心がうずいた方、ぜひ参加してみてください。
なお入門編に参加した方だけが、今後開催される初級~上級編へも参加できるそうです。この機会に洞窟探検上級者を目指しましょう!
日程:①2023年7月7日(金) ②2023年7月8日(土)
時間:各日11:00~、13:00~
場所:あぶくま洞地内
※必要な装備品は、現地に用意してあるとのことなので、安心してご参加いただけます
ツアーの詳細・お申込みは、>>こちら<<からご確認ください。
おススメ③ あぶくま洞限定のお土産品や、地元田村市産のグルメも堪能!
あぶくま洞内は年間を通して気温が約15℃。そんな環境を利用し、あぶくま洞の中にはワインセラーが置かれています。そこにあるのは地元滝根町産の山ぶどうで造られたワイン「たきね北醇」。酸味が強めのワインですが、こうして貯蔵することで味がまろやかになるのだそうです。
こちらのワインは、あぶくま洞の売店で販売しています。あぶくま洞のお土産人気、安定の1位商品!他にはモンド・セレクション7年連続金賞を受賞した「あぶくまの天然水」や、たきね北醇から作られたワイン塩を使ったお菓子なども人気のお土産品。
あぶくま洞のオリジナル商品から田村市の特産品までおかれた売店は、見ているだけでも楽しくなるのでぜひ立ち寄ってみてください。
ちなみに売店の外では、ここでしか食べられない濃厚ソフトクリームも販売しています!
・じゅんねんソフトクリーム
・山ブドウソフトクリーム
・ワイン塩かけソフトクリーム
は地元特産品を使ったあぶくま洞限定ソフトクリームなので、特におすすめです。
「ワイン塩かけソフトクリーム」の思っている以上に「塩!!!」という感じ、ぜひ皆さんにも味わってみてほしいですね。
いかがでしたか?
あぶくま洞では季節ごとにイベントも開催しています。
6月~7月上旬はラベンダー園も開園しており、約5万株のラベンダーをご覧いただけます。
色んな楽しみ方ができるあぶくま洞は、田村市に来たならぜひ訪れてほしい観光スポット。お友達やご家族と、ぜひ遊びに来てください。
あぶくま洞
住所:福島県田村市滝根町菅谷字東釜山1 番地
電話: 0247-78-2125
料金(個人/一般コース):
大人 (高校生以上) 1,200円
中人 (中学生) 800円
小人 (小学生) 600円
※小学生未満無料
HP: https://abukumado.com/
駐車場:あり
アクセス:自家用車、またはJR磐越東線神俣駅よりタクシーを利用
周辺の観光スポット
●星の村天文台
この記事を読んで田村市での生活に興味を持った方、移住を検討している方は、お気軽にたむら移住相談室へご相談ください。
たむら移住相談室
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電話:050-5526-4583
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