鳥取県移住者インタビュー
川瀬 悠（かわせ ひさし）さん
愛知県出身
「農業、超楽しい～！！！」
満面の笑みでそう話してくださったのは、愛知県から鳥取県倉吉市にIターンし、倉吉すいか農家として新規就農された川瀬悠さん。
どのような経緯で倉吉市に移住したのか、倉吉すいか農家として新規就農するまでの流れなど、伺ってきました。
この記事の目次
移住先となる鳥取県との出会い
川瀬さんは、鳥取県へ移住する前、愛知県の大手自動車部品メーカーで約１０年勤めていました。しかし、３０歳を目前にして「この仕事向いてないかも」と感じ始め、「一度人生を考え直したい」と思うようになりました。
「人生リスタートするなら別の場所で」
社会人になってからの趣味である一人旅で、全国各地を旅していたそうですが、３０歳の時、初めて鳥取県を訪れました。その時は、国道９号を東から西へ進み、鳥取砂丘～青山剛昌ふるさと館～水木しげるロード というザ・観光地を巡られたそうですが、鳥取以外では感じたことのなかった感覚を味わったのだそうです。
「空が広くてとても気持ちよかった！なんかフィーリングがあったんですよね～！」
その後も１年に２回くらいのペースで鳥取県を訪れては、あちこち見て回ったそうです。
鳥取県を訪れる度に鳥取に移住したいという思いがどんどん強くなり、移住することを決めました。
いつの間にか鳥取県の移住イベントの常連に！
倉吉すいかの出来栄えに満足そうな川瀬さん。収穫時期は６～７月
「鳥取に移住しようと決めたけど、仕事何しようかな。」
そこで、ネットで調べて見つけた、２か月に１回程度のペースで鳥取県が開催している『とっとり来楽暮カフェ』という移住イベントに参加するようになりました。毎回いろんなテーマで開催されるため、参加できる時はほぼ参加して、いつしか常連になっていたそうです。
とっとり来楽暮カフェのイベント情報はこちらから＜移住定住ポータルサイト 鳥取来楽暮（とっとりこらぼ）＞
このイベントで、川瀬さんが倉吉すいか農家として歩んでいくきっかけとなる出会いがあったそう。
孫ターンで倉吉市に移住し、倉吉すいか農家をされている先輩移住者との出会いです。
「農業は、初期投資にお金がめちゃくちゃかかって、その返済でいっぱいいっぱいというイメージだったのが、『収入はそれなりにあるし、特に不自由なく生活できるよ！』と先輩移住者から言われ、イメージがガラリと変わったんですよね。」
ここから移住まではそう長くなかったようです。先輩移住者と出会った２週間後には、イベント内で紹介された、倉吉市で開催される就農相談に足を運んでいたそうです。
新規就農までの流れ（川瀬さんの場合）
【２０１８年６月～９月（４か月間）】
アグリチャレンジ＠鳥取県立農業大学校
（農業に関する基本的な知識及び各種農作業用機械の運転・操作・点検の知識と技能を習得し、農業法人等への就職を目指す約４か月の訓練）
【２０１８年１０月～２０１９年１月（４か月間）】
農家さんのところで研修を兼ねてアルバイト（抑制すいか、キャベツ、ブロッコリー、ちんげん菜を栽培）
【２０１９年２月～２０２１年１月（２年間）】
アグリスタート研修
（先進農家のもとで経営ノウハウを習得、本格的に就農を目指し、技術や経営の実践的な研修）
・親方（教えてくれる農家さん）のところで研修（１年間）
・自分が借りる予定の畑で実地研修（機構保有地研修）＋親方のもとでノウハウなど直接習得（１年間）
【２０２１年２月】
新規就農者として認定を受ける 経営開始
アグリスタート研修について（農業担い手育成機構HP）
倉吉すいかについて（倉吉すいかHP）
倉吉すいか選果場。５年連続で販売金額１０億円突破！今年度は１６億円を目指している。
農業に興味がある方、移住を検討している方へメッセージ
楽しい～！の表情
「一度農業始めたら、もう勤めはできないね。収入もきちんとあるし、自己責任だからこそやりがいを感じられる。ホントに農業楽しいですよ！」
「（鳥取県は）ほどよく田舎で、ほどよく生活できる。すいか農家なら、１２月までにマルチ張りを終われば１月からは仕事なし！ウインタースポーツし放題！ただ、家族で来た方が絶対楽しいかな。１人では遊べるところがあんまりないね・・・（笑）倉吉の人は、みんな優しい。最初の１～２年間はやっぱり警戒されるけど（笑）地元の人とつながりがないと農地確保が大変。親方の下につくことがとても大事。あとは基本的なことだけど挨拶は大事だね。」
「鳥取県は山と山の間が広くて、視界が広い。とても気持ちいいですよ！”田舎はどこも一緒”ではない。その場所によって全然違う景色が広がっています。」
一人旅で全国を見てきたからこその感覚かもしれませんが、移住先を考える時、やはり実際に訪れてみないと感じられないものがたくさんあるのだと思います。前職が研究職だったこともあり、すいか作りにおいても栽培方法などいろいろ試されている川瀬さん。農業のお話をされる時の川瀬さんはとても楽しそうで少年のようだったのが印象的でした。
もしかしたら、あなたとフィーリングが合う場所も鳥取県かもしれませんよ。
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