和歌山県が、2018年4月から企画している起業・就農、就労の体験プログラムが

「わかやま しごと・暮らし体験」です。

利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、

周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、

移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。

有限会社若竹商事

住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町朝日3-34
事業内容:民宿、コミュニティスペース

 

世界遺産熊野古道が通り、生マグロの水揚げ日本一の漁業が盛んなまち、那智勝浦町。民宿わかたけは1981年に設立し、現在は三代目・花井清州さんが引き継いで9年目。那智勝浦町ならではのお料理の提供し、観光やビジネス、学生旅行など、各々の目的でこの地を訪れるお客様を、心を込めておもてなししています。

また、宿泊業の傍ら運営するコミュニティスペースでは、持ち込み企画や自主開催のイベントなどを行い、地域の人たちを繋ぐ場にもなっています。

 

今回体験できる内容

普段の仕事の流れは、まず15時にお客様をお出迎え。夕食の用意をし、食後の片付けのあと23時に消灯。翌日5時半から朝食の準備をし、9時半にチェックアウト。お部屋の掃除や買い出しを行います。

一方で、体験当日には遠方から来られる体験者が那智勝浦町の暮らしを感じられるような体験にしたいと花井さんは言います。これまで県外から多くのお客様を迎え入れ、県内にも幅広い繋がりをもつ花井さんだからこそ伝えられる町の魅力があるはず。実際の暮らしを体験してみたい人におすすめです。

仕事のこだわり

花井さんの雰囲気や言葉遣いから滲み出る、穏やかで謙虚な人柄。物事一つひとつに丁寧に向き合う姿勢からは、職人のような印象も受けます。「利酒師」の資格を有し、お客様との対話を通してその人の好みにあう日本酒を提供。

また、3児の父親でもある花井さん。宿泊業にコミュニティスペースでのイベント、そして子育てという三つのバランスを取りながら一家の生計を立てています。今回の体験をきっかけに、「田舎に興味のある人が移住し、友だちが増えれば」と話します。

補足事項

宿 泊 場 所 :民宿わかたけ
宿泊先場所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町朝日3-34