【しまね移住女子ブログ】四つ葉 vol.4

こんにちは!関東から隠岐の島町に移住してきた四つ葉です^^
前回の続きの投稿です。移住先で林業に挑戦し、仕事については前編でも語らせていただきましたが、今回は移住前の価値観と合わせて続きを綴っていきたいと思います。

良かったら前編からお読みいただければ幸いです。

こんなに大きな木を伐るチームは凄い…!

 

移住前の仕事の価値観というと、やはりお金面でもっとシビアだったなと思います。

仕事=人の役に立つ、という裏側には役に立たなければお金は稼げないし、稼げなければ終了、というシビアなルールが基本みたいなイメージです。

移住前は主にマーケティングなどの分野にいたもので、都会の経営者の方と仕事をすることが多く、ざっくりいうと環境そのものもビジネスビジネスしていました(^◇^;)

とってもざっくりですが…笑

都会にいながらも一次産業に携わりたいと思い、その時はその時なりのやり方と思ってオーガニックの野菜のアンバサダーをやったりとか、他にも色々していたのですが、生産者を応援する、というかたわら、ITを使って物を売る人のところには大きなお金が流れていて、かつ、都会に暮らすというのはお金を稼ぐこと=生活を支えるほぼ全てという構図があり、お金をたくさん稼いでいる人は凄い、というような風潮もとても強く感じていました。

そのときは勤め人ではなく、自営業的に動いていたので、サラリーマンの方より色濃くお金の流れについて考えていたかもしれませんが、なんとも言えない違和感があったなと思います。

それも社会としてそういうものだと割り切って暮らすこともできたかもしれませんが、どうもなにを取り組んでみても釈然としない気持ちです。良いと思ってがんばってみても、どこかで違和感に辿り着いてしまう。それでも暮らしていくのにお金ばかり必要になる。

お金が必要なのは自分だけでなく、周りに暮らす全ての人が全く同じ。だからそこに向かうのも当たり前で必要なことというわけなのですが、その全環境に違和感が募りっぱなしでありました。

測量の準備のために山歩き中、美しい緑

コロナ禍も相まって、都会と社会のシステムに見切りをつけたい気持ちが具体的な移住という形になって夢見るようになったとき、移住をしたからといって簡単にこの違和感から逃れられるわけではないかもしれない。

そんな風に冷静にいこう、と移住へのその面での期待を大きくしすぎずにいようと思ったりしましたが、実際に来てみると想像以上に今まで感じていた違和感は薄れていきました。

すごくほっとした気持ちです。

都会でビジネスをして経済を回している人たちも大切な役割があってのことで、立派な人も大勢いるのだと思いますが、自分は実際に身体を動かしたり、地域の人にお願いされる仕事を目に見える形で役割分担しながら働くという在り方がなんだかほっとするんだなと思うこの頃。

移住前は昨今のオンラインブームよろしく、まさにオンラインがメインで仕事をしていたのですが、私の場合は逆にオフラインでやれることがあれば安心するタイプで、どんどんオンライン環境になることで不安になっていたのかもしれないな〜と思いました。

これも向き不向きの問題かもしれませんが、今は自分に合った環境に落ち着くことができて、長く続けたいと思う仕事に巡り逢えてほっと一安心。

 

どのくらいの大きさの木があるのか、直径を調査しているところ

一次産業として、ときには危険も伴う作業を知識や経験、自身の体力を使って実のある産業を生み出していくこと、これはやっぱりなににも変え難い価値があると思います。

一次産業に直接携わっていない人だってみんなその大切さを思っているはず。

仕事としては、外で身体を使った仕事をするのは向いていない、という人も、身近に田んぼ作業をする人や、魚をとったり、木材を搬出したりする人たちが暮らしている中に身を置くと、お金がたくさん流れている街の中よりもなんとなく安心した気持ちを感じることができるかもしれない。

人が暮らしていく上で大切なものが身近な仕事をしている人を通して目に見える。

当たり前のことのようですが、都会暮らしの時には一次産業は当たり前には見えなかったものなので、関わりながら暮らすことができると、とても安心するのかもしれないな、と思います^ ^

 

苗が育つように夏の下草刈り作業、休憩中の景色

〈林業一年目、30代半ば女性の感想と追記〉

感想まとめです。レビュー風に綴ってみます笑

まず、この仕事をすると…足ががっしりしてきたり、筋肉がついてきたりしています笑

はじめてチェーンソーを持たせてもらった日には次の日身体がバキバキだったのですが、最近は小さめの杉の木を切らせてもらったり、雑木林を切り拓いたりでチェーンソー作業をしても大丈夫になってきました。

仕事の内容は林産に関わることだけでなく、民家や道路の危険木処理などもありまして、そこでお手伝いとして私もチェーンソー作業をしたりすることもあります。

私は普段山で杉を伐るところはしていなくて、杉の収穫は伐倒チームがあり、そこでは若者チームが大活躍しています。造林班も体力勝負ですが、伐倒を行う林産班も体力仕事でまさに職人さん、憧れの仕事人です。

 

左上高いところにある枯れた松を伐ったり

 

山奥の倒木も、川を塞いでいたり、町や人に影響がある場合には人知れず撤去作業をしたり

山での伐倒に加え、道路や川への倒木など、本当に文字通り危険な場所もある中での危険木の処理はとても尊敬する格好良い仕事です。あんまり目立つ仕事ではないかもしれませんが、町の為の仕事でこんなことをしてくれていたんだなと知ったりもしました。

夏場に草刈り機で山の下刈りを行う作業はハードですが、夢中になれるので私は楽しかったです…はじめは平坦なところをやらせてもらっていましたが、気がついたら急斜面でも作業ができるようになっていました。

 

この子を担いで山に登ったり、メンテナンスもやります

これを楽しいと言ってるのも変わり者なのかもしれないな〜という自覚はあるので、このブログではただ楽しい〜という側面ばかり書いてしまったかもしれませんが、ハードだけどそれが楽しい!みたいな人だとそのまま受け取ってもらって大丈夫だと思います笑

もともと運動部だった〜という人なら最初身体がついていくまで少し大変かもしれませんが、あとは身体が動かせるようになるとやっぱり楽しい!と思うことが増えるのではないかな?と思います。

これから産業体験に興味あり!な方の参考になれば幸いです。

 

枯れ松の処理のために海辺へ…隠岐ならではの海も身近な林業暮らし

私以外にも移住してきて林業に挑戦している若者がたくさんいます。初心者から伐倒チームでどんどん成長していくのを見させてもらっています。

今まで縁がなかった土地、仕事でも、取り組むことで身について、土地にも馴染んでいける、そんなことがまさに繰り広げられています。

それでは、長くなりましたのでこの辺で^ ^

最後までお読みいただきありがとうございました!

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【名前】四つ葉
【居住市町村】(隠岐郡)隠岐の島町
【UターンorIターン】Iターン
【移住前の居住地(都道府県)】神奈川県
【年代】30代
【お仕事】林業
【好きなこと】
自然散策 畑 DIY 綺麗なものを見ること
【Love shimaneとしてひと言】
壮大な景色と温かい人、心も体も軽くなれる!美肌県の由来も実感する水と空気の良さからもう離れられません。何気ない毎日に感動する移住暮らしがあります(o^^o)

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