和歌山県が、2018年4月から企画している起業・就農、就労の体験プログラムが
利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、
周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、
移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。
近露そら
住所:和歌山県田辺市中辺路町近露614 事業内容:ゲストハウス(簡易宿所・飲食店・ワーケーション・E-BIKEレンタル)
田辺市中辺路町近露地区。小さな集落ではあるものの、世界遺産「熊野古道」中辺路の要所にある歴史的なまちであることから、近年、海外からの旅行客が多く訪れています。
ここ近露地区に民泊施設「近露そら」がオープンしたのは2019年4月のこと。運営する天野泰行さん、直美さんご夫妻は、約30年暮らした神奈川県から移住したIターン移住者です。
オープン以降、世界から様々な国の方々が来訪されました。アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、スペイン、英国 フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、スペイン、イタリア、スイス、イスラエル、トルコ ロシア、南アフリカ、ブラジルコロンビア、ペルー、台湾、シンガポール、香港、マレーシア、中国、インド、マカオ。
起業にあたっては、和歌山県や田辺市の起業補助金を活用しています。 コロナ以降はゲストハウス以外の事業を立ち上げるため事業準備を開始しており、現在ワーケーション・E-BIKEレンタルサイクル事業を開始しました。
さらに、ブックカフェ開業、地元産品を利用した商品開発、子供の教育事業など新しい事業を企画中です。
今回体験できる内容
コロナ以前は。熊野トラベルなど旅行代理店のサポートのおかげもあり,年内ハイシーズンは予約でいっぱいでした。
おかみの直美さんは移住前には全国通訳案内士の資格を取得し、移住後には高野・熊野地域通訳案内士の資格を取得しています。
3日間の体験では宿の掃除や食事準備、接客など、宿運営のお仕事の他、新規事業の企画運営、宿の新規メニュの開発、野菜や果実などの畑作業のお手伝いもしていただけます。
その他、体験したいことがあったらお気軽にご連絡ください。
仕事のこだわり
「退職後は、いなか暮らしがしたい」。お二人には、そんな夢がありました。泰行さんが和歌山市出身ということで周辺をまわるなかで、世界遺産熊野古道を歩き,豊かな自然と地元の方々の温かさに触れ,この場所に移住を決意したといいます。
近露の美しい「そら」を、宿の名前に。天野さん夫妻の夢も「そら」に向けて広がっていくことでしょう。
体験スケジュール
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.近露そらの仕事の説明/お宿案内/その他の事業につての説明
2日目(9:00~17:00)
1.宿の仕事のお手伝い
・食事準備,接客,宿の掃除やメンテナンス
※実際の仕事状況・やりたいことの目的によって変更があります。
2.近露付近散策・近露の暮らしについて学ぶ
3.畑仕事体験
3日目(9:00~15:00)
1.宿の仕事のお手伝い
・食事準備,接客,宿の掃除やメンテナンス
※実際の仕事状況によって変更があります
2.体験の感想、質疑応答
補足事項
最少催行人数:1名
体験費用:無料
宿 泊 場 所 :近露そら
宿泊先住所 :和歌山県田辺市中辺路町近露614
宿泊金額:1泊2食付 13,500円 ※宿泊費は一部補助あり
体験者の声
皆さんとても温かく迎えて下さりさらに現地の方や家まで紹介してくださいました。なによりも皆さんが生き生きとされている姿がとても素敵でした。
今後も色々と繋がっていきたいと思います。(40代・東京都在住)
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いろいろなところへ連れて行ってくださり、親切にしていただいて、とても良い機会をいただきました。
漠然とした夢が、現実的な色を帯びて来た感じがします。
本当にお世話になりました。(40代・滋賀県在住)
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今回の体験先、近露そらさんでは同じ関東出身者でIターンの方ということもあり、移住するまでの体験や移住してからの暮らし方、感じている事などをお聞きすることが出来ました。
近所に住んでいる大工兼猟師さんとも滞在先でお話ができたり、その土地のことを知ることが出来たことはとても勉強になりました。
天野さんは心根がお優しく、お話ししていて勉強になりました。直美さんは気さくで柔らかなとても私には真似のできない人間性の方でした。
短い時間でしたが、今回のご縁を頂けたことを感謝しています。(40代以上・千葉県在住)
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