半農半Xとは

「さつまいも」「れんこん」「らっきょう」「だいこん」「梨」・・・
多くの全国ブランドを有する鳴門市では、
あなたのやりたいこと(X)を応援しながら、
農業にチャレンジする“農ある暮らし”
「半農半X」に取り組んでいます。

土に触れ、風を感じながら、汗をかく。
手で収穫し、口に運んで、体の一部にする。
それが仕事、趣味、子育て、教育の新しい活力を創る。

ただ消費するだけの瞬間的な幸せではなく、
持続的な幸せ(ウェルビーイング)が鳴門にはあります。

半農半X提唱者 塩見さんに聞いてみた

 

塩見 直紀(しおみ なおき)

半農半X研究所代表/総務省地域力創造アドバイザー
京都府綾部市生まれ。四半世紀前から21世紀の生き方、暮らし方として、「半農半X」コンセプトを提唱。
著書共著に『半農半Xという生き方【完全版】』『半農半X~これまで・これから~』など。訳書は台湾、中国、韓国、ベトナムにもひろがる。「1人1研究所社会」「天職観光」などのコンセプトも提唱。
総務省地域力創造アドバイザー、美術博士。

Q. 半農半Xとはなんですか?

A.「半農半X」(エックス=天職)とは、小さな農ある暮らしをベースに、大事にしながら、大好きなことや得意なこと(X)で世に貢献するという生き方です。半農といっても面積や時間の規定とかはありません。庭での家庭菜園でも、広い面積でもOKで、自分サイズでよく、朝だけでも週末農業でもいいという考え方です。

Xは大好きなこと、得意なこと、ライフワーク、天職、ミッション、生きがい、生きる意味などを意味します。仕事でもボランティアでもかまいません。まちづくりや地域活性化でもいい。教育や医療、福祉、介護、子育て、プログラミングやデザイン、アート、藍染、商品開発など、自分を活かせたりするものであれば、なんでもかまいません。1つの答えがあるというより、自分なりのカタチを大事に、カスタマイズ、ローカライズしていってください。

Q. 半農半Xという生き方、考え方が生まれた理由はなんですか?

A.私が20代のころ(1990年代前半)、2つの難問に出会いました。「21世紀の2大問題」と呼んでいます。1つは環境問題で、以来、持続可能性を考えるようになりました。いまでいうと、SDGsですね。もう1つは、「どう納得いく人生を生きるか」という「天職問題」(筆者造語)です。この2つを同時に解決をするにはどうすればいいのか、考えていたのです。

生き方、暮らし方、働き方を模索するなか、1993~94年ころ、生まれたことばが半農半Xです。そこから私も小さな畑や小さな田んぼで米作りを始め、自給農にチャレンジをするようになりました。畑を耕し、種を蒔き、自分も汗をかいてみる生き方を模索するようになったのです。

Q. 半農半Xをするには農家にならないといけない?

A.自宅などで自家菜園をやるなら、すぐに始めることができます。農地を取得し、広い面積を行いたい場合は、鳴門市農業委員会に相談してみてください。鳴門市の場合、農家になるためには3反(30アール)以上という決まりがあります。半農半Xは自給農でもいいし、もちろん販売をめざしてもかまいません。半農半Xから専業農家になる人もたくさんいます。

Q. 半農半Xはどんな人に向いていますか

A.拙著『半農半Xという生き方』という本が出て、2023年で20年になります。特別な生き方ではなく、普通の生き方になってきたように思います。自然豊かな地域で子育てをしたい世代や生き方を変えてみたい、不透明な未来だけど、自分の人生の手綱をもっとしっかりつかんでいたい人、もっと生きる意味を見つけたい人など多様です。

自分のXをすでに持っている方や看護師など資格を持たれている方が自然をとりいれたライフスタイルをめざす人もあります。夫婦だと、それぞれのXがうまく生かされたらいいですね。もちろん単身で始める人もいます。驚かれるかもしれませんが、いまは20代から半農半Xを始める人がたくさんいます。

Q. 鳴門で半農半Xをするなら、どんな活動がいいですか?

A.農でいうと、鳴門特産のなると金時とかレンコン、らっきょ、大根などに携わる方が増えるといいですね。Xに関しては、鳴門の渦潮観光や四国巡礼1~2番の地なので巡礼や観光関連の仕事、大塚国際美術館でアート関係とか、藍染とか、多様なXが生まれたら素敵です。鳴門教育大もあるので教育がXという人も多いといいなと思います。なると金時専門のスイーツづくりやレンコン料理がXだという人があらわれたらいいなと思います。鳴門に移住するなかでXに出会ったり、発見することもあります。

地域資源と自分資源(好きなことや得意なことなど)を組み合わせ、まだ世にないもの、未来価値、新しい魅力の創造をぜひ目指してください。みなさんの鳴門での半農半Xを応援しています!

鳴門市は四国・徳島県の東北端に位置し、鳴門海峡をへだてて淡路島が見える四国の東玄関口です。
世界最大級の渦潮や全国的ブランド力のあるさつまいも「なると金時」など多くの地域資源に恵まれており、海や山など自然豊富で釣りや散歩も楽しめる穏やかな街です。

結婚・新生活、妊娠・出産、就学前から高校、住宅取得の各ステージの子育て世代を包括的にサポートする「なるとまるごと子育て応援パッケージ事業」をスタートしています。

やりたい仕事、趣味等(=X)と、なると金時、れんこん、らっきょうなど、本市が強みとしている農業を組み合わせた新しいライフスタイル「半農半X」を推進しているほか、空き家バンク制度やお試し滞在助成金など各種支援制度も充実させておりますので、お気軽にお問い合わせください。

「生まれた場所でなくてもいい、育った場所でなくてもいい、あなたの“やりたい”を実現する“第3の場所”に」をコンセプトに、鳴門市移住専用ウェブサイト&専用Instagram「NARUTO.3RD」を運用しています。

鳴門市へ移住を検討されている方は是非一度ご覧ください。
【移住専用ウェブサイト】http://naruto-3rd.com/
【移住専用Instagram】https://instagram.com/naruto.3rd?igshid=YmMyMTA2M2Y=