和歌山県が、2018年4月から企画している起業・就農、就労の体験プログラムが

「わかやま しごと・暮らし体験」です。

利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、

周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、

移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。

もんぺとくわ

住所:和歌山県田辺市龍神村西258
事業内容:カフェの運営・民泊・農業

 

田辺市龍神村の街道添いのカフェと民泊「もんぺとくわ」。もともとホテルで調理師をつとめていた下山英範さんと下山眞実さんご夫婦が、自分たちが食べるものは、自分たちで育てたいと龍神村に移住し、オープンしたカフェです。お店の名前は、もんぺ姿で畑仕事に精を出す二人の姿からつけられました。

料理で使う野菜は、安心して食べられるようにとの思いから、すべて無農薬栽培にこだわっています。

今回体験できる内容

もともとはパン屋さんからスタートしたもんぺとくわ。始めることになったのは、近隣の人たちの要望がきっかけでした。もともと村にはパン屋さんがなく、遠くまで買いにいっていたため、龍神村にパン屋があればみんな喜ぶとの思いから独学でパンづくりを勉強。

移住から4年後の1997年にオープンし、試行錯誤の結果、県外からパンを買いにくるお客さんもいるほどになりました。その後2021年8月に石窯でのパン製造を終了し、カフェと民泊を運営しています。

この体験では下山さんと共に、仕事の基本となる畑作業のお手伝いを行う他、カフェの運営のお手伝いをいただきます。希望する体験がありましたらお気軽にご相談ください。

仕事のこだわり

龍神村に移住してから今年で29年目。当初は戸惑いもありましたが、負けん気と前向きなエネルギーで乗り越え、今ではすっかり龍神村の住民になりました。

最大の困難は、2015年の暮れに起きた火事。思い出の詰まったお店と住居を全焼で失ってしまいました。それでも地域の人々から励ましを受け、再起を決意。1年間は軽トラの荷台に土窯を積んで、移動ピザ販売を行い、2017年に現在の形でリニューアルオープンしました。

移住のコツは「心の扉をオープンにして、地域の人々と溶け込むこと」と話す下山さん。移住だけでなく人生の深みを感じる体験になるでしょう。

補足事項

宿 泊 場 所 :もんぺとくわ
宿泊先住所:和歌山県田辺市龍神村西258
そ の 他:公共交通機関を乗り継いでの参加も可能です。

体験経費

参加費:無料
宿泊費:5,200円〜/泊
※5,000円/泊まで補助あり。初回の体験のみ適用
食費:実費負担
交通費(自宅~集合場所):実費負担

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