和歌山県が、2018年4月から企画している起業・就農、就労の体験プログラムが

「わかやま しごと・暮らし体験」です。

利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、

周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、

移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。

SHINODA BASE

住所:和歌山県橋本市高野口町九重87-1
事業内容:キャンプ場・コワーキングスペースの運営、地域交流イベントの企画運営

平安時代から高野山への参詣口だったことからその名がつけられた「高野口」。京都や大阪へ向かう高野街道と、奈良の都に通じる大和街道が交わる交通の要で、宿場町として古くから栄えてきたのが現在の橋本市高野口町です。

今回ご紹介する「SHINODA BASE」は、高野口町北部にある体験型キャンプ場。JR和歌山線の高野口駅から車で10分、高野口ICにも近く、大阪市内から1時間半でアクセスできる好立地ながら豊かな自然を満喫できる施設です。

最大の特徴は、2019年に143年の歴史に幕を下ろした橋本市立信太(しのだ)小学校を活用したロケーション。

グラウンドにテントを張って「学校キャンプ」が楽しめるだけでなく、教室をプレイルームや休憩室として利用でき、夏にはプールを開放しています。テントサウナのレンタルサービスもあるので、プールサイドに設置して疲れを癒すこともできますよ。

さらに、校舎内の給食カフェでは、「ソフト麺給食」と「カレー給食」が味わえます。学校という懐かしい空間と自然豊かな環境が融合したユニークなキャンプ場です。

視聴覚室をリノベーションしたコワーキングルームや会議室も完備していますので、ワーケーションにもピッタリ。ここで、テレワークをしながら、童心にかえって心も体もリフレッシュする時間を過ごしてみませんか?

テレワーク体験コースについて
1泊2日〜2泊3日の間、県内のコワーキングスペースで、テレワークを行っていただくコースです。期間中には、地域の方々との交流する時間も設け、地域の雰囲気を掴んでいただきます。

今回体験できる内容

「SHINODA BASE」の運営を担っているのは、観光業界を中心に人材サービスを提供する株式会社ティーシーエイという会社。大阪に本社を構える同社は、2020年からアウトドアを取り入れた地域活性化事業に取り組んでいます。

「元々小学校ですから、子どもの頃を思い出しながら仕事ができるのではないかと思います。 この施設の中で最初にオープンしたコワーキングスペースは、多くの市民の方が利用してくださっています」と話すのは、運営責任者の杉田晴彦さんです。

テレワークをしながら、地域の方々との交流し、信太地区の魅力や人の温かさを感じてください。

「SHINODA BASE」がある「信太地区」では、人口減少により信太小学校が廃校になった経緯もあり「魅力アップ部会」を結成し、地域の活性化に取り組んでいます。そのメンバーでもある杉田さんから地域の魅力を高める方法について学びましょう。

テレワーク後は、キャンプ場に宿泊することも可能です。ファミリー向け、ソロ向けそれぞれのサイトに加え、ペット同伴プランも用意されています。手ぶらキャンプやBBQのプランもありますので、キャンプ初心者の方も気軽にご参加ください。

施設内では、青空ヨガなどのイベントも実施しています。この機会に「SHINODA BASE」を存分に楽しんでいただきたいです。

しごと・暮らしの特徴

「SHINODA BASE」は、橋本市が廃校になった信太小学校を活用する事業者を公募した際に、株式会社ティーシーエイが名乗りを上げ、コンペティションを勝ち取り誕生した施設です。

「交流人口を増やして、移住促進を促すという事業の方向性が橋本市に刺さったようです」と杉田さん。

橋本市は和歌山県内でも移住支援に力を入れている地域。とはいえ住民説明会では批判的なご意見もあり、最初から地域にすんなりと受け入れられたわけではなかったと杉田さんは当時を振り返ります。

「やはり地域の方と一緒になって地域を盛り上げていきたいんです。その点で、皆さんを裏切ることはしませんからとお伝えしてご協力をお願いしています」

取材当日も移住者の方が開業した地元のパン屋さんを訪れたという杉田さん。地域のさまざまなお店のパンをセット販売するような企画を検討中だそう。

「地元の方がすごく温かいんです。皆さんからアイデアをどんどんご提案いただけて、事業を進めやすい環境です」と、今では地域との良好な関係を築いています。

「不登校者のための学校をコワーキングスペースで開催したい」というお問い合わせをいただき、近々そのプロジェクトも進めていく予定です。

これから益々面白い化学反応が起こりそうな「SHINODA BASE」。廃校活用と地域活性化、そしてワーケーションという新しい働き方の提案を一度に実現する意欲的な取り組みに直に触れ、あなた自身にも化学反応を起こしてみてはいかがでしょうか?

体験スケジュール

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「SHINODA BASE」の施設紹介と事業の説明
3.施設内でのテレワーク
※実際の仕事状況によって変更があります。

2日目(9:00~17:00)
1.施設内でのテレワーク
2.地域交流体験
・従業員、施設利用者との交流
・周辺環境の見学
※実際の仕事状況によって変更があります。

3日目(9:00~15:00)
1. 施設内でのテレワーク
2.地域交流体験
・イベントへの参加や地元事業者との交流
3.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。

テレワーク環境

Wi-Fi電源ドリンクプリンター
◯(無料)◯(有料)
テレカン会議室半個室ブース滞在延長

補足事項

最少催行人数:1名
宿泊場所 :SHINODA BASE(キャンプ)または近隣宿泊施設
集合場所:SHINODA BASE

注意事項

・テレワークができる仕事に就いている方向けです
・行程の半分以上の時間をテレワークに充てていただく必要があります

体験経費

参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:自費負担
交通費(自宅~集合場所):自費負担