清流・那賀川が流れるまち、那賀町

徳島県南部の山間部にある那賀町。清流として知られる那賀川の中・上流域にある自然豊かな町です。そんな場所にある那賀町は、渓流釣りが人気レジャーのひとつ。鮎やアメゴはもちろん、イダやハエなど、一年を通して美味しく食べられる川魚が釣れます。渓流釣りが好きなアングラーにとっては最高の移住先と言って間違いないでしょう。では実際に那賀町で暮らすアングラーはどんなライフスタイルなのでしょうか? というわけで、今回は那賀町の釣り名人・喜多さんの一日に密着してきました!

喜多さんが暮らすのは那賀町の中でもさらに山奥の木頭(きとう)という場所です。那賀川でいうと、上流域にあたるエリア。当然、川の水はこれ以上ないくらいにキレイで、川辺を見渡すと釣り人が何人もいる渓流釣りの聖地です。そんな木頭の中でも喜多さんは“名人”として知られる凄腕アングラーなんだとか。釣り歴58年にもなる喜多さんは10歳の頃から渓流釣りをしているそうです。

「小学生のときにアメゴ釣りを始めて、学校をサボって釣りに行ってたんですよ(笑)。そのときは手作りの釣具で、餌はミミズや川虫とかでね。お腹が空いたら、食べるためにアメゴを釣りに行ったりしていましたね」

なんと小学生の頃から渓流釣りで自給自足のような暮らしをしていたという喜多さん。

そんな喜多さんのお家に伺うと、前日に釣ったという鮎の握り寿司を振る舞ってくれました。まさかこんな山奥でお寿司が食べられるとは! 鮎の握り寿司って独特のクセがあるのかなと最初は思いましたが、実際に食べてみると嫌なクセは全くなくて、めちゃくちゃ美味しい! 普段から鮎を食べている喜多さんの料理の腕もあるのでしょうが、木頭の鮎は特別に美味しい気がします。

那賀町木頭で釣る川魚は極上…!

「釣り人にとって那賀町暮らしはやっぱりすごく良いですよね。すぐ近くの川で釣ってきた新鮮な川魚が一年中食べられますから。私なんかは家のすぐ近くが渓流釣りのスポットなので、仕事終わりに晩酌用の魚を釣りに行ったりね。魚が食べたくなったらすぐ釣りに行けるっていうのが良いんですよ」

喜多さんは那賀町暮らしの良さをそう話します。鮎は川をどんどん遡上していくという性質上、上流域の木頭には十分に引きを楽しめるほどの大物もいるのだとか。また、木頭の魚が美味しいのは川の水の美しさが大きな理由だと言います。

「ここより上流にはダムも何もないですし、生活排水が全く流れていないポイントもたくさんあります。だから、川の水をそのまま飲めるくらいにキレイなんですよ。そこにいる魚は臭みも全然なくて、すごく美味しい。他の場所ではあまり食用としては扱われない魚でも、木頭で釣れば最高の食材です」

自宅近くの川で本日の食材調達釣行

喜多さんのご自宅で鮎の握り寿司をいただいた後は、その日の夜の食材調達のために近所の川へ。こうやってすぐ釣りに行けるって最高ですね! 魚影が濃くて、上の道からでも鮎の姿が確認できます。

そして、さすが釣り名人・喜多さん、あっという間に1匹釣り上げました。その後、1時間足らずで約10匹釣って、晩御飯の食材調達完了です。

那賀町に移住すればいつでもこんな晩御飯

川から家に帰ると、早速釣りたての鮎を料理。なんと鮎料理用の自作の石鍋が出てきました。この石鍋で作る『鮎の石焼き』は喜多さんのオリジナル料理なのだそう。

鮎をある程度焼いたら、骨をとって身をほぐし、卵や野菜と共に味噌ダレで混ぜて焼いていきます。見るからに美味しそう…! 試食もさせてもらいましたが、控えめに言って最高です。これで晩酌ができればなお最高。そして「うちでは鮎を釣ってきたらいつでもできるから」と、パックに詰めてお土産として持たせてくれる喜多さん。これがいつでもできるって羨ましい暮らしです。

これが那賀町暮らしの渓流釣りアングラーの日常です。渓流釣りが好きな移住希望者のみなさん、少しでも良いなと思ったら、ぜひ一度那賀町に遊びに来てみてください。きっと素敵な渓流釣りライフが待っていますよ。


※那賀川で漁業権対象の魚種(鮎・アメゴ・ウナギなど)を釣る場合は、遊漁券の購入が必要です。
遊漁券の情報はこちらから

那賀川上流漁業協同組合
https://nakagawa-joryu.com/


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