コロナ禍の中、阿南市へと移住してきた野寺さん

阿南市の淡島海岸でSUPを楽しむこちらの男性。慣れた感じで海面をスイスイ進んでいますが、実は最近阿南市に移住してきてSUPを始めた初心者なんだとか。少し前までは都会で暮らしていましたが、現在は淡島海岸沿いにあるGOGOSUP&CAFEで働いています。

お名前は野寺さん。2022年までは関東にいたそうですが、コロナ禍の影響で勤めていた会社が倒産してしまったことをきっかけに阿南市へ移住してきた、と言います。

「勤めていた会社がなくなって、賃貸住宅の契約更新時期も迫っていたので、ちょうどいい機会だと思って移住することにしたんですよ。それまで関東以外で暮らしたことがなくて、都会に疲れていたんです。それで自分の気持ちを変えたくて、できるだけ遠くに移住しようということで阿南市にやってきました」

元々、自由気ままなバックパッカーのようなスタイルが好きだったという野寺さんは、最初に阿南市に来たときはほぼノープランだったのだとか。

「移住した後のことをいろいろ考えたり、お金のことを計算したりしていたら、動きが遅くなって、結局行動しないっていうことになるんですよね。だから何も考えずに、ダメなら戻ってくればいいやというくらいの気持ちで、とりあえず行ってみようと阿南市に来ました」

GOGOSUP&CAFEで運命の出会い

ノープランで阿南市に移住してきた野寺さんですから、来た当初は当然仕事も決まっていませんでした。そんなときにふらっとドライブをしていて、GOGOSUP&CAFEに立ち寄ったのだと言います。

「ただ偶然見つけたカフェに立ち寄っただけだったのですが、珈琲を一杯飲む間にお店の方といろいろお話をして。移住してきてまだ仕事をしていないという状況も話したところ、『じゃあうちでアルバイトしませんか?』って言ってくれたんですよ。それでGOGOSUP&CAFEで働くようになりました」

GOGOSUP&CAFEはその名の通り、SUPができるカフェ。レンタル用のSUPボードがあり、目の前の淡島海岸でSUP体験ができます。野寺さんも仕事終わりにボードをかりてSUPをしたり、ただ海に飛び込んだりと、淡島海岸を満喫しているようです。

「夏が好きだったのもあり、SUPにはもともと興味はあったんですよ。でも実際にやったことはなかったので、GOGOSUP&CAFEに来て初めてSUPを体験しました。淡島海岸は遠浅だし、波が穏やかなので、初心者でもSUPがやりやすいです。波も風もないときは水面が鏡のようになって、すごく美しい風景になります」

都会に疲れている人は阿南市にSUP移住してみてほしい

野寺さんのSUPスタイルは、のんびり。沖にある無人島を目指すわけでもなく、ただSUPボードの上で座ったり寝そべったりしているだけのときも多いようです。

「海の上で寝転がっているだけで、嫌なこととか何もかも忘れられるんですよね。阿南市に来てSUPを始めてから、『ポジティブで明るくなったね』と周りの人から言われるようになりました。それまでは、移住してきて知り合いもいなかったし、不安で元気もなかったんですよ。偶然立ち寄ったカフェがきっかけでしたが、本当に良い出会いだったと思います」

今では友だちからネガティブな相談を受けると、「ちょっと海に行ってみたら?」とアドバイスしているという野寺さん。そして、都会で疲れている人にはぜひ阿南市に来てSUPをやってみてほしいと言います。

「インドア派の人でも、あえて無理にでも一度来てみてほしいですね。都会での生活や仕事に疲れている人は特に。都会では毎日満員電車の中でイライラしている人がたくさんいると思います。そんな人にこそ、朝仕事を始める前にSUPしたり、仕事終わりにSUPしたりっていう暮らしを一度やってみてほしいです」

また、阿南市の人は良い意味で“おせっかい”だと野寺さんは話します。

「都会だと社交辞令で終わるようなことも、こっちの人は本気なんですよね。面倒見が良いというか。初対面の他人でも変に距離をとらずに一歩踏み込んでくるようなところがあると思います。もちろん良い意味でですよ(笑)」

野寺さん自身も実際、初めて訪れたカフェで“おせっかい”を受けて暮らしが変わりました。あなたも阿南市にSUP移住すれば人生が大きく変わるかもしれませんよ?


GOGOSUP&CAFE
徳島県阿南市畭町亀崎83-1
tel.0884-22-1276
https://gogosupcafe.com/


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