鳴門市では、令和5年度よりスタートした移住起業アカデミー「NARUTO BOOT CAMP」第2弾を開催しました。
今回は、9月から始まった8回のオンラインプログラムを経て、30名の中から選ばれた6名に4日間のセレクションプログラムに参加いただきました。最終日の創業計画ピッチコンテストでは、「NARUTOトレーニング・リゾート」のプランを発表した西田孝広さん(福岡県)がグランプリに、「ペイシェント・セントリシティ 患者さん中心の在宅治験」のプランを発表した渡辺涼代さん(東京都)が準グランプリにそれぞれ選出されました。

セレクションプログラム1日目

なると移住起業サポーター交流会

すでに鳴門市に移住して起業した方やコワーキングスペースを運営している事業者、地域おこし協力隊、地元企業家、地元メディアの方などで構成される「なると移住起業サポーター」と、地方での起業や社会課題を通してのビジネスを検討する交流会を実施しました。
また、今年はNARUTO BOOT CAMP初代グランプリの藤井隆行さんも参加し、鳴門でのビジネスについて熱く語り合いました。

セレクションプログラム2日目

市長表敬訪問

2日目は泉市長への表敬訪問を実施しました。
泉市長からは、ファイナリストへ「創業計画ピッチコンテストで皆さんのプランを聞けるのを楽しみにしています。滞在中、市の方で皆さんをしっかりサポートさせていただくので、最後まで頑張ってください。」といった激励のことばが贈られました。
また、その後の歓談では、鳴門市の課題や現状についてのお話があり、ファイナリストの皆さんもより鳴門市について理解を深めた様子でした。

企業訪問(株式会社鳴門のいも屋)

鳴門市が全国に誇る特産品・なると金時をふんだんに使用したスイーツやお酒などを展開する株式会社鳴門のいも屋を訪問しました。
代表取締役の仲野様からは、なると金時の美味しさを引き出すための試行錯誤、こだわり、商品開発の考え方など、幅広いお話を聞かせていただきました。

セレクションプログラム3日目

企業訪問(株式会社ワイ・ジー・ケー)

釣糸・化成品・リベルテージ・エンジニアリング事業などを手掛け、世界最大級のシェアを誇る株式会社ワイ・ジー・ケーを昨年に引き続き訪問しました。
代表取締役の齋藤様からは最前線でビジネスと向き合う経営者として、リブランディングを決意してから現在に至るまでや海外展開の際のエピソードなどを聞かせていただきました。

企業訪問(株式会社鳴門屋)

「笑顔を届ける!」をモットーに、地元のいいモノを全国に届ける総合商社である株式会社鳴門屋を訪問しました。
代表取締役社長の川端様はオンラインプログラムでも講義をいただいており、その講義内容を踏まえたお話をいただいたほか、本社内の案内もしていただきました。
また、「ファイナリストの皆さんが鳴門で活動する際には、ぜひ一緒にやりましょう。」というありがたいお言葉もいただきました。

セレクションプログラム4日目

基調講演

創業計画ピッチコンテストの前には、ことでんグループ・HOXIN株式会社代表の真鍋康正氏プロトスター株式会社代表取締役の前川英麿氏による基調講演が行われました。

真鍋氏は、経営破綻後のことでんグループの再生を担いつつ、瀬戸内エリアのスタートアップへの投資・経営支援を続けており、これらの取り組み内容について具体的にご説明いただきました。
自身が参画するスタートアップを紹介いただいたほか、最後にはファイナリストの皆さんへ向けて、「成功へのステップは『とにかくやってみること』だ」とメッセージを贈りました。

前川氏は、ベンチャーキャピタルや事業再生などの事業を手掛けてこられ、「挑戦者をもっと支援したい、起業家支援のインフラをつくりたい」という想いから、プロトスター株式会社を立ち上げました。
講演では、「なぜ起業が大事なのか?」「どうしたらイノベーションできるのか?」について、生物学の仮設や経営理論などを用いて解説し、最後は「是非、本日交流しましょう!」と締めていただきました。

創業計画ピッチコンテスト

9月5日に始まったオンラインプログラムから約90日、参加者30名の中から選抜されたファイナリスト6名のビジネスプランからグランプリを決定する創業計画ピッチコンテスト。
ビジネスの背景にある課題を正しく認識する「課題発見力」、地方の課題解決などの社会貢献につながる「地方活用力」、ビジネスが大きくなることを予見させる「スケール・将来性」、従来の製品・サービスにない「新規・独創性」、机上の空論に終わらずやり抜くことができる「実行力」の5つの基準で6名の審査員に審査をいただきました。

ピッチ開始前には、前年度グランプリに輝いた藤井さんから激励の言葉が贈られました。

そして、コンテストの結果、グランプリには西田孝広さん、準グランプリには渡辺涼代さんが選ばれました!
本当におめでとうございます!
両名をはじめ、今回ファイナリストとして選出された6名の皆さんには、今後、鳴門市を舞台とした活躍が期待されます。

交流会

ピッチコンテスト終了後には、今回ご参加いただいた審査員や県内の経営者らの方々と交流会を開催しました。
ファイナリストの皆さんの緊張も解れて、様々な話題で盛り上がっていました。
名刺交換なども行われ、今後に向けたつながりもできた様子。
ファイナリストの皆さんの今後の活躍がとても楽しみです。

今後も鳴門市は、「移住起業」を推進することで、新しい移住・働き方のカタチを提案し、移住イメージの構築、移住交流促進に向けたブランディングをすすめるとともに、地域の課題解決や地域資源の活用を通した地方ならではのビジネスに取り組む社会起業家を育成し、活動していただくことにより、地域イノベーションの創出、地域活性化につなげてまいります。