いちき串木野市は、鹿児島県の西側にあり、海と山に囲まれた自然豊かな街です。
新鮮なまぐろをはじめ、海の幸を楽しむことができ、農作物も豊かで「食のまち」として注目されています。
温かい気候と地元の人々の暖かさが心地よく、穏やかな生活を求める方にぴったりの場所です。
また、3つのJR駅と、2つの高速インターチェンジがあり、都市部へのアクセスも良好。
歴史と文化が息づくこのまちは、新しい生活を始めるのにも優しい環境が整っています。
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いちき串木野に様々な想いを持って移住してきた方がたくさんいます。
そんな移住者の方々にじっくりお話を伺い、人生を振り返っていただきました。
今回お話を伺ったのは、田川大貴さん。
いちき串木野市のことはもちろん「ブレンダー」という、焼酎の品質を守る仕事についても教えていただきました。
プロフィール
福岡で育ち、広島大学大学院を修了後、新卒で濵田酒造に入社。
そのタイミングで、いちき串木野市へ移住してきました。
移住スタイル | Iターン |
家族構成 | 単身 |
年代 | 20代 |
職業 | 会社員 |
移住元 | 広島 |
焼酎好きが高じて、ブレンダーという職人の道へ
大学・大学院では生命工学を学んでいました。
専攻を活かした就職も考えましたが、「手を動かす職人的な仕事がしたい」という思いと、学生時代に学んだ“お酒の科学”への興味が合わさって、自然と酒造メーカーを志すように。
中でも焼酎、とくに芋焼酎が好きだったので、濵田酒造への入社を決めました。
そして、入社と同時にいちき串木野市に引っ越してきました。

田川大貴さん(28歳)。福岡で育ち広島大学&大学院を経て新卒で濵田酒造へ
現在の仕事について
いまはブレンド室に所属していて、主な仕事は3つ。
①原酒の管理、②ブランドの品質維持、そして③ブレンドによる新しい酒質の創造です。
いわば「お酒の味をつくる仕事」。
焼酎の魅力を最大限に引き出すために、日々、香りや味に神経を尖らせています。
仕事で大切にしていること
ブレンダーの仕事って、製造計画からボトリングまで幅広く関わるので、他部署との連携が欠かせません。
だからこそ、現場に足を運んで直接コミュニケーションを取ることを大切にしています。
指示書を書くのも大事なんですが、自分が現場を知らなかったら、そもそも適切な指示なんて出せないですからね。

現場作業中の田川さん
味覚・嗅覚との付き合い方
日々の業務で欠かせないのが、自分の五感。
とくに味覚と嗅覚は命です。
酒質確認の前日は、カレーやニンニクなど刺激物を避けるようにしています。
そして酒質確認は、社内資格の「利き酒師」と一緒に行います。
彼らは100点満点じゃないと合格できない試験を突破したプロフェッショナル。僕もそのひとりです。
利き酒師のプレッシャー
実は、ブレンド室は利き酒師の管理や育成も担当しています。
だから異動してきたときに「ブレンド室に所属する以上、利き酒師の試験において不合格はありえないぞ..」と腹をくくりました。
ブレンド室に配属後初めての試験では手が震えましたね(笑)。
でも今では、その責任とやりがいを感じながら仕事をしています。

サンプリングする利き酒師の方々
いちき串木野に住んで感じたこと
最初はいちき串木野市のことを全然知らなかったんです。
でも、海が近くて魚が美味しそうだなっていう印象がありましたね。
それと、東シナ海に沈む夕日。あれは本当に美しかった。
感動して思わず写真を撮ったのを覚えています。
通勤と日々の暮らし
通勤は車ですが、会社から歩いて行けるぐらい近くに住んでます。
街がコンパクトなので、通勤時間が短くて済むのはありがたいですね。
休日は、以前はボルダリングジムによく通っていました。
最近また行き始めようかと思っています。
あと、どうしようもなく疲れたときは温泉へ。
引っ越したばかりの頃は、市来ふれあい温泉センターが近くて、よく歩いて行ってました。
あの施設、350円って安すぎませんか?(笑)

いちき串木野市のボルダリングジムで身体を動かすことが休日の過ごし方と語る田川さん
いちき串木野の暮らしの魅力
意外と交通の便がいいんですよね。
実家のある福岡に帰省する時は、車で30分ほどの川内駅から新幹線に乗ることが多いです。
スーパー、飲食店、飲み屋、駅、高速道路のインター等、生活に必要なものはほとんど近くに揃ってるのもポイント高いです。
移住を考えている人へ
このまちは、派手さはないけど、必要なものがギュッと詰まっていて、とても暮らしやすいと思います。自然も近くて、温泉に歩いて通えるっていうのも贅沢ですよね。
「刺激的な毎日じゃなくていいから、穏やかに、でも本質的に豊かな暮らしがしたい」っていう人には、ぴったりの場所だと思います。

仕事もプライベートも充実している様子がインタビュー中の田川さんの表情からも感じとれました。素敵なインタビューをありがとうございました!
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