#真面目なふらのワイン
「ふらの」とラベルに表記できるのは、
富良野産のブドウのみを使用し、富良野で作られるワインだから。

富良野市が管理する20ヘクタールと
ブドウ生産農家さんで管理する30ヘクタールの広大な土地。
寒暖の差が激しい、傾斜も多い、盆地の富良野で逞しく育ったブドウを
「ふらのワイン」に仕上げます。

 

公務員であり、ソムリエ。

国内で自治体が運営するワイナリーは2箇所のみ。
実はその2箇所とも、北海道にあります。

1963年、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所が設立(いけだワイン城は1974年に建設)
その後を追い、1972年に富良野市ぶどう果樹研究所が設立されました。

盆地の富良野は平らな土地は少なく、傾斜が多い農地です。
当時、米の減反政策なども始まる中、逆にこの土地を利用した
他の作物の栽培に「果樹」が向いているのではないか?
そして、保存が出来る商品として加工・製造がしやすいのではないかと
ブドウの栽培、加工、製造を「市」の農業振興で進めてきました。

ですので、今回ツアーにご協力いただく谷口さんも公務員。
前部署は「富良野市教育委員会」だったそうです。

【写真】富良野市ぶどう果樹研究所 業務課 業務係長の谷口 大奨さん。今年よりスタッフによるガイド「ふらのワイナリーツアー」有料(火・木開催、おひとり様¥500)も始まりました。

 

ソムリエ資格取得までの道のり

わからないことは調べたい性格、英語の教員免許をお持ちの谷口さん。
富良野で生まれ育ち、教員を目指し(高校野球にも関わりたい!と)
大学4年間は札幌へ、就職は教員試験と富良野市職員試験を受けました。
富良野に戻っても、教育に関わることが出来るかな…と
悩みながらも最終的に富良野市職員を選択しました。

富良野市教育委員会で8年、その後に文科省に2年、出向します。
富良野に戻り、次に与えられたミッションは…

「ふらのワインを売る!!」

谷口さん:今までと畑違いの仕事と思われるかもしれませんが
ワインを売る?!やってみようか!!と抵抗なく受けとめました。

ソムリエ直伝、テイスティングを学べます!「ワインの涙」も教わりました!

その中で「ソムリエ資格」へのチャレンジも急にやってきました。

谷口さん:最初からソムリエを目指して!と意気揚々だったわけではないのですが
「ソムリエ、取るんだよね?」と上司や仲間と話しているうちに
市内の飲食店経営のソムリエの先輩方からも
「試験練習のワイン、用意してあるから!」と背中を押してもらい…

ワインに関して3年以上の実務経験がないと受験ができない資格なので
せっかくだから、今、勉強していることを形にしたい!と
ソムリエ資格の受験にチャレンジしました。

直近の試験では、2023年度は合格率17%、
2024年度は29%、難易度が高い試験です。
1次試験は学科、2次試験はテイスティング、3次試験は実技試験
受験料3万円程と容易ではありません…。

900ページ近い本を読み込み、国内外のワインの生産地名やその特色、地域性など
とにかく難しかったそうです。
そして、2次・3次試験になってくると銘柄正解などを求められるのではなく
「ワインと向き合っているか?」が判定基準となるようです。

 

身近な富良野特産品でペアリングを!

地域おこし協力隊とこの企画の話をしている時も
「塩の焼き鳥には何が合いますか?」
「白が良いかなー」ですとか
「ペアリングには(料理との)色を合わせる、という技術もあるんですよ」ですとか
谷口さんの知識が溢れんばかりに飛び出します。

高級なワインに、高級な素材での料理を堪能。
もちろん高級なペアリングも魅力的ですが
今回は「富良野の特産品」と「ふらのワイン」のペアリングを
自由に楽しんでしまおう🎵という企画。

秋に開催なので、富良野メロンや野菜は旬で味わっていただけないものもありますが
富良野の美味しいモノを探して、ペアリングする企画です!
(👇最強・王道ペアリング素材のチーズも富良野にはあります♪)

まずは!飲まなきゃわからない!

企画当初からこのような言葉をいただいていました。

谷口さん:ワインが好きな方で、とにかく飲んでみてもらわないと!

ふらのワイナリーを訪れる方も、バスツアー等でなければ、ほぼ車でお越しになります。
運転手の方は試飲できないことが多いです。
まだ知られていない「ふらのワイン」の魅力を
まだまだ伝えることが出来るのではないか…?

今年からスタッフによるガイド「ふらのワイナリーツアー」の開始、
「市民に向けた試飲会」や「全国の催事出店」なども積極的に行っていますが
少し観光等が落ち着くこの日程に、公務員ソムリエ谷口さんも
時間の許す限り、ツアープログラムにお越しいただきます!

ふらのワインに寄せる想い

寒冷地でのブドウ栽培は不可能と言われていた時代、
自生する山ぶどうをヒントに、先人たちの努力と想いを受け継いで
北海道の2つの自治体ワイナリーは50周年を迎えました。
現在は道内でも73のワイナリーがあります。

谷口さん:祖父がブドウ農家だったので、小さい頃から手伝っていて
ブドウは身近にありました。
祖父はすでに他界していますが、ソムリエ資格を取ったよと言ったら
祖父が一番喜んでくれたかなと思ったりもします。

ワイナリーを拡大したい!とか、売り上げを何倍に!と
いうような野望はないかもしれませんが
富良野で採れたブドウを大切に、地産地消も続けつつ、
ワインと言えば「ふらの」と言われるようになりたい。

富良野圏域(上川地区)にもワイナリーが増えています。
1箇所のワイナリーで大量生産でなくとも、
「北海道セントラルバレー」みたいに呼ばれたいね、と

圏域のワイナリーでワインが有名になる活動もしていきたいです。

空調を利用せずとも夏も冷涼なサンプル展示室。設立からのワインが心地良い温度で眠っています。

 

ふらのワーケーションツアー2025_WEB説明申し込み先

こちらのワーケーションツアーは4泊5日、
テレワークが可能な市外の参加者を募集しております。
午前中は仕事に集中、午後からは「ふらのワイン」に集中の5日間!
ワインが大好きな方、お待ちしております♪
また、何かしらの発信を1つはしていただきたいので、
写真撮影やSNS発信、動画作成等がお好きな方、お待ちしております♪

【掲載先】ワーケーションフラノ ツアー関連ページはこちらから

 

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