暑さに負けて、あのカフェへ

「暑い日に食べるかき氷って、なんであんなに幸せなんだろう」
そんなことを思いながら、車でふらっと向かったのは、福山市神辺町にある「an cafe 205」。

静かな住宅街のなかにぽつんとあるこのお店は、初めて来たのになぜか落ち着く場所でした。

“そのまんま氷”の魅力

注文したのは“そのまんま氷”。水を使わず、フルーツをそのまま凍らせて削ったかき氷です。
見た目もかわいくて、口に入れるとふわっと溶ける。
しかも中にはミルクプリンやあんこが隠れていて、どこをすくっても楽しい。

味も、見た目も、食感も、全部ちゃんとしてるのに、気取ってない。
「また来たいな」と素直に思えるかき氷でした。

福山市って、どうなんだろう?

私自身、もともとは広島県の別の町で育ち、東京や大阪で長く暮らしてきました。
福山市には結婚を機に引っ越してきたんですが、
移住してからしばらくは「このまちで、自分らしく過ごせるのかな」って、ちょっと不安もあって。

でも、こうやって何気なく立ち寄ったお店で、季節を感じられる時間を過ごしていると、
「あ、大丈夫かも」って思える瞬間が、少しずつ増えてきました。

福山市神辺町って、ちょうどいい

神辺町は、福山市のちょっと郊外にある町で、スーパーや学校も近いし、車があればどこに行くにも便利。
でもちょっと車を走らせると、田んぼや山が広がってて、季節の変化を自然と感じられるんです。
おしゃれなカフェやパン屋さん、野菜の直売所なんかもぽつぽつあって、暮らしの中にちょっとした“うれしい発見”がある。

季節の気配が、日常にある

移住してから、そういう日常の中の季節の気配に敏感になった気がします。
夏のかき氷、秋に並ぶカボチャやナス、冬の朝に飲むあたたかいスープ。
「今日はなに食べようかな」って考えるだけで、ちょっと気分が上がる。
東京で暮らしてた頃には、あんまりなかった感覚です。

毎日が特別じゃなくていいけど、ちょっとだけ「いい時間だったな」って思える瞬間があると、暮らしってすごく豊かになる。
「an cafe 205」での時間は、そんな感覚を改めて思い出させてくれました。

ここ福山市には、そんな場所や人が、まだまだたくさんあります。
暮らしの中にある“余白”を大事にしたい人には、ぴったりのまちかもしれません。