北海道の南西、函館市に程近いところに位置する上ノ国町は、日本海に面し、山が生活のすぐそばにある人口約4,000人のまち。

コンパクトな暮らしのリズムが息づき、人の顔が見える距離感が根づいています。中世の山城・勝山館跡が物語るように、かつて海上交易で栄えた“入口のまち”。今も道の駅上ノ国もんじゅから望む海の夕景や、海岸線と史跡が連なる風景にその記憶が重なります。食と手仕事は、海の幸はもちろん菜の花油・木工・ブラックシリカ、近年はワインづくりも。小さな作り手が点在し、丁寧な暮らしの文化があります。

空き家の【見える化→住める化→マッチング】をチームで実現!

一方で、移住者を呼び込みたいという想いはありつつ、住まいを確保し、定住に至るまでの伴走体制の整備が課題となっています。そこで上ノ国町では、空き家の「見える化」から「住める化」、さらに「移住希望者とのマッチング」までを一体的に進めるコーディネートチームの一員として、地域おこし協力隊を募集することにしました。

空き家問題は、今年度からAirbnbさま・JTBさまと連携しながら町内の若手有志が設立した企業で2軒の空き家を宿泊施設へと転換されるなど、官民連携で課題解決に向けて動き始めているところです。

また、最近では、経済産業省・国土交通省により洋上風力発電の促進区域に指定され、国の後押しを受けた長期的なプロジェクトが進められています。人・モノ・資金が集まり、新しい産業や雇用が生まれる環境は、協力隊としての活動経験を卒隊後の大きな強みにできる安心感のあるフィールドです。

上ノ国は海も山もある自然豊かな町です。

そのような状況で、プロジェクトを推進できる方を以下の3ポジションで募集いたします。

<移住コーディネーター>

移住検討者への相談対応や町内案内を行い、住まい・仕事・地域をつなぐ伴走支援を通じて定住を促進します。また、移住支援に関する資料作成や広報発信、PRイベントへの参加を行うほか、役場内外の関係機関と連携しながら地域全体での受け入れ体制づくりに取り組みます。

<空き家コーディネーター(DIY担当)>

最小限の改修(断熱、水回り、雨漏り、電気設備などの基礎部分)による「住める化」計画の立案をはじめ、DIYワークの実施および安全管理を行います。また、改修前後の事例発信を通じて地域内外に情報を共有し、役場内外の関係機関と連携しながら、空き家の利活用と定住促進に取り組みます。

<空き家コーディネーター(不動産管理担当)>

空き家の調査や台帳の整理、空き家バンクの運用・活用を行い、見学から契約までの伴走支援を実施します。また、空き家の管理スキームを設計するとともに、情報発信を通じて利活用の促進を図ります。さらに、役場内外の関係機関と連携し、地域全体での空き家対策に取り組みます。 ※DIY担当と不動産管理担当は、兼務も可(適性に応じて配置)。

上ノ国地域おこし協力隊のユニークな制度>

・実質業務は週4日

・週1日は起業準備や自己研鑽のために充てることができる【Venture Day】制度

・副業可(本務に支障のない範囲で認めます)

▼募集要項の詳細は以下URLよりご確認ください▼

「地域おこし協力隊おためしツアー」で、まずは体感を

ただ、知らないまちに急に飛び込むのも勇気がいるはずです。 そこで、上ノ国町では「地域おこし協力隊おためしツアー」を開催することにしました!

私たちがこのツアーを重視するのは、ミスマッチをなくすためです。全国では、移住後に「思っていた暮らしと違った」「地域の関係性づくりに時間がかかった」といった理由で、違和感を感じながらその町で暮らし続けるケースが少なくありません。上ノ国では、そうしたすれ違いを未然に防ぎ、検討者と地域の双方が“納得して移住の一歩を踏み出す”ことを大切にしています。

10/24–26(2泊3日)のあいだに、上ノ国の現場・人・暮らしを一気にたどります。初日は町内の要所をめぐり、地域での仕事・地域おこし協力隊の活動の見学や住民との座談会で活動のイメージを共有。夜には地域のイベントに参加し、暮らしている人たちのリアルを感じてもらいます。最終日は近隣エリアにも足を運び、通勤・買い物・医療・学校など生活圏を確認していきます。

※ 地域おこし協力隊希望者が対象のツアーですが、それ以外にも「上ノ国町に暮らしてみたい」という方の応募も歓迎しております。

上ノ国町には「神の道」があるという言い伝えがあります。

▼お試しツアーのお申し込みはこちら▼

スケジュール

10/24(金)

  • 午前中 合流|木古内町駅/函館駅
  • 12:00 上ノ国着・ランチオリエンテーション@道の駅もんじゅ
  • 15:30 町内案内(歴史スポット・公共施設 ほか)
  • 17:00 湯ノ岱温泉
  • 18:30 地域住民との交流会

10/25(土)

  • 午前中 自由散策
  • 12:30 昼食
  • 13:30 各協力隊の活動現場見学 / 空き家活用ワークショップ
  • 18:30 地域住民との交流会
  • 20:00 星空散歩(晴天時)

10/26(日)

  • 10:00 上ノ国出発
  • 10:15 江差町見学(生活圏としての広がりを確認)
  • 12:30 ランチふりかえり@木古内町 道の駅
  • 14:00 解散|木古内町駅/函館駅

こんな方におすすめの方

  • 現場を見てから応募を判断したい方/家族の生活イメージも持ちたい方
  • 住まい×移住の課題に手を動かしながら関わりたい方
  • 小さなチームで仕組みをつくり、自走していくことに関心がある方
  • 北海道暮らしに憧れがある方

参加ガイド

  • 集合/解散:木古内駅または函館駅
  • 参加費:大人5000円 / 小学生以下2500円(滞在中の昼食 / 夕食代の一部)
  • 必要な費用:現地までの交通費(宿泊費無料)
  • 持ち物:歩きやすい服装、防寒具(夜間・屋外プログラムあり)
  • 申込方法:エントリーフォームよりお申し込みください
  • ※天候や現地事情により内容が一部変更となる場合があります

ツアーの次のステップ

参加後はカジュアル面談へご案内し、希望職種(移住/DIY/不動産管理)のすり合わせと、応募書類の準備・時期の相談に進みます。

ミスマッチを減らし、良いスタートを切るために。まずはこの2泊3日で、上ノ国の“現場・人・暮らし”を体感してください。