vol.6:1年間を北海道・富良野市で過ごしてみて

1.富良野に来て1年が経過

私が富良野市の地域おこし協力隊として着任したのは昨年2024年11月でした。
気づけば1年と少し、あっという間だったように思います。
今回は、『春夏秋冬、富良野で過ごしてみて感じたこと』をテーマに綴っていきます。
富良野に興味のある方、移住・ワーケーション先をお探しの方もご参考いただけるかと思います。
実際に1年間、富良野で過ごしてみたリアルな体験をぜひお楽しみください!

富良野からの道・富良野までの道も見慣れたものとなりました

2.富良野市地域おこし協力隊

シリーズ第6回目にして「そもそも地域おこし協力隊って何やってるの?」について触れたいと思います。

地域おこし協力隊とは?

「地域おこし協力隊」とは、人口減少や高齢化などの課題を抱える地域が、都市部から人材を受け入れて地域の活性化に取り組む制度です。
簡単に言うと、「地域に住み込みながら、地域の課題解決を一緒にやっていく仕組み」です。

人口減少や高齢化が進む地域が都市部から人材を受け入れ、1~3年間その土地で暮らしながら活動します。
農業や林業などの一次産業を手伝う人もいれば、移住支援やイベントづくりを手伝う人、特産品の開発をする人など、地域によって役割は多岐に渡ります。

▼地域おこし協力隊ナビ(総務省)より詳しくご覧いただけます

富良野の地域おこし協力隊

富良野では、「シビックプライドの醸成」「関係人口の創出」をテーマに活動しています。

一般的に、地域おこし協力隊は自治体に直接採用され、任期終了後は自分で就職先を探したり、起業したりと、次のステップを自力で決めていく必要があります。
その点、私の場合は少し特殊なケースで、“企業派遣型の地域おこし協力隊”として富良野に着任しています。

私が所属する会社からは、4名が派遣されています。(※うち1名は富良野市山部地区に派遣)
担当するテーマもそれぞれで、「ふるさとの納税」「移住・定住」「シティプロモーション」と割り振られており、私はその中の「シティプロモーション」を担当しています。
主に情報発信や、市民の”シビックプライド(地域への誇り・愛着)”を育てることにつながる企画に取り組んでいます。

任期後の就職・生活についての不安は、どの協力隊も抱えている共通の悩みかと思いますが、その不安が比較的小さめなのは会社雇用ならではの利点なのかもしれません。
ただ、富良野で1年過ごしてみて感じたのは、思っている以上に”人手を求めている場所が多い”ということ。

任期後のことは今はまだ明確には決めてはいませんが、活動を通して色々な人と交流していくうちに、自ずと自分の進みたい道が見えていくように思います。
実際、私と同じ時期に富良野に着任した協力隊仲間の中には、任期途中で卒隊し、市内企業へ転職した人もいます。
協力隊のキャリアは、本当に人それぞれ。 地域と関わる中で、自分の次のステップが自ずと見えてくるのではないかと思います。

3.富良野での暮らしは自然が近い

富良野で暮らしていると、自然は「見に行くもの」というより、「そこにあるもの」という感じがします。
住んでいるアパートからも、職場からも、少し郊外へ向かって車を走らせる道からも、常に山が近くにあります。
少し市街地を出れば畑が広がっていて、山沿いの道に出ます。野生動物も見かけることも珍しくありません。

富良野の、春夏秋冬の姿を見ましたが、いつ見ても山は圧巻でした。
春の芽吹きも、夏の濃い緑も、秋の紅葉も、冬の雪景色も、いつの時期を切り取っても呆然と眺めたくなるような景色が目の前にあったように思います。

富良野には、近辺に富良野を¨描く¨風景画館や日本画館といった美術館も点在しています。
実際にこの土地で暮らしていると、なぜ多くの画家や芸術家が富良野を題材に選んできたのか、少しわかる気もします。
それほどまでに富良野の自然には、人の心を静かに、そして深く打つような、壮大な魅力があるように感じます。

麓郷で見た夕焼け(春)

鳥沼公園。森の中でなく、公園で撮った写真。(夏)

ハートヒルパーク展望台。富良野は盆地なので四方を山に囲まれている。(秋)

冬の森。空も地面も白い。(冬)

4.ひととの関係

イベントの手伝いにもよく行きます(写真は会場設営している時)

「人との関係」は、この一年で一番変化した部分なんじゃないかなと思います。
今年は本当にたくさんの人と関わってきました。

振り返ってみると、出会った人たちはみんな優しく、あたたかい人ばかりでした。
富良野って良い人が本当に多い。あったかい街です。

富良野は、移住してくる人も多い地域です。
移住を考える中で「知り合いがいなくて不安……」という方も、少なくないのではないでしょうか?

そんなときに心強いのが、地域イベントの多さです。
イベントに参加してみると、自然と会話が生まれ、気づけば知り合いが増えていきます。
私自身も、イベントをきっかけに多くのご縁が広がりました。

また、個人的におすすめしたいのは、何らかのコミュニティに入ることです。
興味がある方は、共通の趣味を持つ人たちの集まりを探してみると良いんじゃないかと思います。
日常の中でのつながりが、より心強いものになると思います。

これは実際に富良野で暮らしてきた中で感じた、私なりの経験則です。

▼こちらもご参考ください

5.この1年間で気づいたこと

たき火にも参加させていただきました

この1年間、生活していて「ここは不便だな~」などと強く感じることは、実はあまりありませんでした。
むしろ、久々に会った恩師や友人に「今、富良野に住んでいます」と話すと、たいてい「いいな~!」と言われることが多く、毎回少し嬉しい気持ちになります。

一方で、富良野に限らずの話にはなりますが、北海道の冬というのは中々に脅威です。
日没が早く、寒さも厳しいため、メンタル面に影響を受ける人が多いという話はよく聞きます。
個人的に、いかに日光を浴びる時間を取れるかがカギだと思っています。

他にも、冬場こそ運動したり湯舟に浸かったりして、体を温めていくことも大事にしていきたいものです。

あとは、強いて挙げるなら、最初に戸惑ったのはゴミの分別だったように思います。
なんといっても種類がたくさんある。
ただ、これについては慣れてしまえば特段難しいものではなく、今では特に不便さを感じることはありません。

また、内地の感覚で言うと「もう春かな?」という時期でも、富良野では卒業式の頃までしっかり冬です。

 

▼ゴミの分別について詳しくはこちら

6.富良野に興味をもった方へ

「富良野に移住してみたい!」「移住に興味が出た」「まずはワーケーションで移住体験してみたくなった!」という方は、まずは下の画像をクリック!

北海道富良野市移住促進情報「リビング・フラノ」

▼ワーケーション情報はこちらをご参考ください!(画像をクリック!)

ワーケーションフラノ

7.おわりに

いかがだったでしょうか?

実際に住んでみないと分からないことも多いのですが、この1年間は、富良野で暮らすことの良さをじわじわと実感する時間だったように思います。

富良野は四季折々、素晴らしい景色を味わえるところです。
人もあたたかくて、食べ物もおいしいです。
ぜひ一度、足を運んでみてください!

そしてもし、「ここで暮らしてみたい!」と少しでも感じたときに、
富良野への移住を選択肢のひとつとして考えていただけたら嬉しいです。

富良野でお待ちしております!

 

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