― 湘南電力株式会社 土井悠史さんインタビュー ―
地元・湘南でエネルギーを通じたまちづくりに挑戦する土井悠史さん。
「好きな地域を自分の仕事で支える」そのリアルな想いを伺いました。
■ 土井悠史さんプロフィール
湘南電力株式会社 企画部。2017年に大手鉄道会社グループから、地元・開成町で立ち上がった地域新電力へ転職。
営業、自治体連携、新規事業など幅広く担当しながら、
「エネルギーを通じて地域を支える」ことをミッションに、湘南の持続可能な未来づくりに取り組んでいる。
――まず、湘南エリアという地域について、どんな印象をお持ちですか?
土井:神奈川県南西部の湘南エリアは、長い歴史と伝統、そして豊かな自然が残る場所です。
「何が好きか」と聞かれると、この地域のブランドそのものが好き、という感じですね。
――そんな地域で働くようになったきっかけを教えてください。
土井:2017年、当時は大手鉄道会社グループの企画職として働いていましたが、出張先で偶然Facebookの記事を見つけました。
それが「地元・開成町で地域新電力会社が設立された」というニュースだったんです。
もともと地元のために何か貢献したいという気持ちはありました。
記事を読んだ瞬間、「このプロジェクトに関わってみたい」と思い、自分から問い合わせをしました。
――地域新電力の仕事は、どのような点が魅力に感じられましたか?
土井:地域でつくった電気を地域で使い、その利益をまちに還元するという仕組み。
「エネルギーでまちを支える」ことに、すごく共感しました。
入社後は営業担当として、お客様や自治体、企業など、さまざまな人とお話しする日々。
まさに地域と一緒に仕事をしている感覚です。
――「応援の気持ちの見える化」というユニークな取り組みもされていますね。
土井:「湘南のでんき」では、電気代の1%で地域を応援できる仕組みをつくりました。
お客様が“誰を応援するか”を自分で選べるんです。
伝統行事やプロスポーツ、アート、子ども食堂など、いろんな団体が対象です。
ふるさと納税のように、目に見える形で想いを届けられる。
それが「共感」を呼んで、湘南のでんきを選んでくださる方が増えたと感じています。
――働くうえで大切にしていることは?
土井:湘南という地域の魅力を“持続可能なかたち”で残していくことです。
大きな課題は見えにくいですが、「今の豊かさをどう次につなぐか」が大切だと思っています。
――お仕事を通じて、ご自身の暮らしにも変化はありましたか?
土井:ありますね。転職のタイミングで結婚したのですが、妻から「顔が丸くなったね」と言われました(笑)。
地域で好きな人たちと働ける充実感が、生活にも良い影響を与えていると感じています。
――今後の目標を教えてください。
土井:今は経営企画や新規事業にも関わっています。
「若い人が地域でチャレンジする姿が、誰かの希望になるように」
そんな存在でありたいです。
この仕事は楽ではないけれど、自分が当事者として地域の未来に関われる、やりがいのある仕事です。
ローカルグッド編集部より
湘南電力が掲げる「毎日を、ちょっと明るく。」という言葉。
その中心には、地域と人のつながりを信じる土井さんの姿勢がありました。
地域で働くとは、地域と“生きる”こと。
そのリアルな日常が、湘南から日本各地へと広がっています。
地域新電力の仕事に興味がある方へ
湘南電力のように、地域に根ざしてエネルギーを通じたまちづくりに挑む企業は全国に広がっています。
「こうした地域新電力で働いてみたい」
「自分に合う地域や仕事を知りたい」
という方に向けて、ローカルグッドでは無料のキャリア相談を受け付けています。
まずは気軽にご相談ください。
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会社概要
会社名:湘南電力株式会社
所在地:神奈川県小田原市扇町1丁目30番13号
会社HP:https://shonan-power.co.jp/
この記事は、書籍『エネルギーで地域を元気にする仕事』に収録されています。
(学芸出版社/編著:一般社団法人ローカルグッド創成支援機構)
詳しくはこちら → https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761529321/
