「3年後、あなたはどんな『私』になっていたいですか?」
これは、高知県立嶺北(れいほく)高校が、未来の仲間たちにいつも投げかける問いです。決まったレールの上を走るのではなく、あなただけの答えを見つけ出すための3年間。それが、ここでの学校生活です。
豊かな自然と温かい人々に囲まれた「水と大地の学び舎」で、自分だけの学びをデザインする。全国から「地域みらい留学」制度で集う仲間と共に、あなただけの物語を少し覗いてみませんか?

目次
すべての学びの舞台:自然と人の温かさに満ちた「嶺北地域」
嶺北高校があるのは、四国のほぼ中央に位置する「嶺北地域」。緑豊かな山々と、四国最大の早明浦(さめうら)ダムがもたらす美しい水に囲まれた、自然の恵みあふれる場所です。都会の喧騒から離れたこの場所での暮らしは、毎日が発見と感動に満ちています。

「入学したその日に、先輩たちに連れられて川に飛び込んだんです」と話すのは、都会からやってきた男子生徒。夏には、ほぼ毎日誰かが川へ遊びに行くほど、川は嶺北の高校生の生活に溶け込んでいます。その美しさは、「見たことないぐらい青くて綺麗」と誰もが口を揃えるほど。仲間と川に飛び込む経験は、忘れられない思い出になるはずです。

豊かな自然だけでなく、地域の人々がとても温かく、高校生一人ひとりを自分の家族のように見守り、支えてくれるのも嶺北地域の大きな魅力です。この温かいコミュニティが、次のセクションで紹介するユニークな学びを力強く支えています。
「私の学び」は私が選ぶ:嶺北高校のユニークな学習スタイル
嶺北高校の学びの最大の魅力は、全校生徒100人弱という小規模の普通科校でありながら、2年生からは進学キャリア(文系・理系)と実践キャリア(農業・商業)の4つの系統に分かれ、専門性を深められる「選択の自由さ」と「少人数ならではの学び」にあります。
自分だけの時間割が作れる「少人数授業」
「世界史の授業は5人しかいないんです。先生が自分のために授業をしてくれているようなものだから、わからないことがあったらすぐに聞けるし、会話のキャッチボールが多くて退屈する暇もありません。」
ある在校生がこう語るように、少人数の授業では、一方通行ではなく対話形式で進みます。たとえ希望者が1人でも、ICT(情報通信技術)を活用して専門科目を開講する仕組みも。あなたの「学びたい」という気持ちを、学校が全力でサポートします。

育てて、考えて、売る!「農商連携」プロジェクト

実践キャリアコースの大きな特徴が、農業と商業がタッグを組む「農商連携」です。農業系統の生徒が育てたトマトを、商業系統の生徒が本格的なケチャップに商品化し、文化祭で販売するとたちまち完売。自分たちで育て、考え、カタチにし、社会に届ける。机の上の学びだけでは得られない、リアルな手応えと面白さがここにあります。
好きをカタチに、世界へ羽ばたく:教科書を飛び出す学び
嶺北高校の学びは、教室の中だけにとどまりません。地域や世界を舞台に、あなたの「好き」や「やってみたい」を応援するプログラムが充実しています。
地域課題 × 私の好き = 「嶺北探究」

3年間を通して行われる「嶺北探究」は、自分の「好き」や「興味」を、地域を舞台にしたプロジェクトに変える時間です。地元のパン屋さんと協力した商品開発から、高齢化が進む地域のための健康体操ビデオ制作まで、テーマは無限大。挑戦し、学び、現実的なインパクトを生み出していくプロセスそのものが、最高の学びです。
嶺北から世界へ!手厚い「海外研修補助制度」

嶺北高校は、あなたの挑戦を世界へと後押しします。短期留学にかかる費用の90%(上限50万円)を補助する、全国でもトップクラスの手厚い制度です。この制度を利用して、生徒たちはカナダ、オーストラリア、マルタ共和国など、自分で選んだ国へと飛び立ち、学びたいプログラムで学び、日本では得られない貴重な経験を積んでいます。
仲間と創る「私たちの暮らし」:寮生活と地域との絆
「地域みらい留学」などで県外から入学する生徒たちの生活拠点となるのが、公設寮「嶺北研修交流学舎」です。ここは単なる住む場所ではなく、仲間と共に暮らしを創り上げ、社会性を育むもう一つの「学び舎」です。
自分たちで決める、自分たちで創る「自治」を目指す寮

嶺北の寮の最大の特徴は、生徒たち自身が運営に参画し「自治」を目指す寮であること。寮のルールは、寮生が自分たちで話し合い、よりよい暮らしをつくっていきます。ある寮生は、ここでの暮らしを「思いやりの塊」だと表現します。この互いを思いやる心が、寮をただの住居ではなく、共に成長する場所に変えているのです。
頼れるサポーターたち:公設塾「燈心嶺」と「嶺親さん」
寮での生活と学びを支える、強力なサポーターがいます。

公設塾「燈心嶺(とうしんりょう)」は、嶺北高校生なら誰でも無料で利用できる塾。学習サポートはもちろん、進路相談まで、多角的に応援してくれる心強い場所です。

嶺親(みねおや)さんは、寮生一人ひとりに対して、地域のボランティア家庭が「嶺北の親」としてついてくれる制度。一緒に田植えをしたり、夕食に招かれたり。地域の中に「第二の家族」と呼べるような温かい存在ができます。
さあ、君だけの物語を描き始めよう
冒頭の問いかけを、もう一度思い出してください。「3年後、あなたはどんな私になりたいですか?」
嶺北高校での3年間は、その問いへのあなただけの答えを見つけ出す旅です。「嶺北に来たら、自動的に『最高の3年間』が訪れるわけではありません。どんな3年間にするかは、あなた次第です。」
自ら一歩を踏み出そうとするあなたを、私たちは全力でサポートします。高知の雄大な自然と温かい人々に囲まれて、あなただけの特別な物語を描き始めてみませんか?
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学校情報
| 名称 | 高知県立嶺北高等学校 |
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| 所在地 | 高知県長岡郡本山町 |
| アクセス | 「高知龍馬空港」から車で約60分 |
| Instagram | [嶺北高校魅力化プロジェクト] |
| 備考 | 「地域みらい留学」参加校。詳細やオンライン説明会については「地域みらい留学 嶺北高校ページ」をご確認ください。 |
