7人家族、住まいの限界―移住の理由は「前の家が手狭になったから」

森満麻里子さんは、5人の子どもを育てるお母さん。お子さんは、小学4年生、小学1年生、年長、年少、2歳。家の中はにぎやかで、子どもたちの元気な声が響いていました。

以前は鹿児島市に住んでいた森満さん。子どもたちが成長するにつれて、家が手狭に感じるように。

子どもが小さいうちはちょうど良かったコンパクトさも、勉強や遊びのスペースを考えると、限界を迎えていました。

以前住んでいた1LDKの住宅

そんなタイミングで、旦那さんも職場に通いやすい場所として候補に挙がったのが「いちき串木野市」でした。 いちき串木野市で、大きさの割に手頃な価格の物件に出会えた森満さん。

同じ広さを鹿児島市で探すと、「2倍以上の値段はしたと思う」と振り返ります。 築年数の経った建物だったためリノベーションには想定以上の費用がかかりましたが、それでも念願の広い家を手に入れることができたといいます。 リノベーションが終わってから「定住促進補助金」の申請も行いました。

補助金ありきの移住ではなく、移住先を検討中にこの制度を知ったということですが、移住の大きな後押しになったようです。

補助金について→https://www.city.ichikikushikino.lg.jp/seisaku1/teijusokushinhojokin.html

補助金申請の様子はこちら→https://ichikushi-ekurashinavi.jp/blog/blog-758/

大きなポイント「子どもの学校」――神村学園の存在

2番目の子が小学校に上がる前のタイミングで、知人から神村学園の話を聞く機会がありました。試しにオープンスクールへ参加してみたところ、その教育方針に共感したといいます。

森満さん「1学年1クラスの少人数制なので、担任の先生はもちろん、他クラスの先生方も子どもたちのことをよく見てくださっているんだなぁという実感がありました。異学年での交流もあって、上学年の子が下学年の子のことを自然にサポートする雰囲気があり、ステキだなぁと思いました。こういったところが、大きな魅力でした。」
 
また、英語教育や外部講師を招いた茶道の授業など、特色あるカリキュラムも「今までと違う経験をさせてあげられるのではないか」と、森満さんは感じたそうです。

さらに、幼稚園から高校まで一貫してほぼ同じ敷地内にあるので送迎にも便利。行事も幼稚園から高校まで合同で行うものがあり、学びと生活がつながっていることに安心感を覚えたそう。現在、森満家の子どもたちは初等部に2人、幼稚園に2人通っている状況です。

森満さん「一貫校だから、高校まで神村でもいいし、別の学校を選んでもいい。選択肢が多い方がいいのかなと思ってます。」

と、子どもたちの将来をイメージしながら森満さんは話してくれました。 私立の学校に子どもを全員通わせるのは金銭的に大変そうなイメージがありますが、神村学園には「兄弟姉妹育英奨学金制度」があります。2人目以降は、授業料の軽減があります。

「公立と比べると費用はかかりますが、その分下の子まで安心して任せられるので助かります。5人いる我が家にとっては、とてもありがたい制度です」 神村学園独自のカリキュラム兄弟姉妹育英諸学金制度が、移住を決意する大きな決め手になったようです。

移住して驚いた!水の美味しさと地域の人の温かさ

森満さんはまず”水の美味しさ”について語ってくれました。

「鹿児島市内に住んでいた時、水道水から出てすぐの水は正直カルキ臭く感じてしまい、そのまま飲むのが苦手でした。けれど、串木野に引っ越してきて、普通に水道から出た水を飲もうとした時、全くカルキ臭などしなかったんです!」

「飲んでみても『これミネラルウォーター?』と思ってしまうほど、『水道水が美味しい水なんだ!』と感動してしまいました!地元の方には当たり前なことかもしれませんが、これって珍しいことなんじゃないかなぁと思います。」

そしてもう一つが、″人の温かさ″。「地域の人が私たち家族のことを気にかけてくれて、温かく見守ってくれている」と話してくれました。 一方で、地域に根付いた活動が多いことにも驚かされた森満さん。

森満さん「フレンドリーであたたかい方が多いです。コミュニティの活動も盛んなので、お祭りなど、子どもたちも楽しんでいます。」

近所であったお祭り

また、鹿児島市から移住してきた森満さんにとって驚きだったのが「ごみ出しルール」。

鹿児島市は比較的ゴミ出しのルールがゆるかったそうで、その感覚で来たらびっくりしたそうです。

ゴミ袋は指定で有料。記名して出す必要があります。資源ごみは収集日が少なく、ゴミステーションで細かく分別して出すことになっています。

少しずつ慣れてきたようですが「資源ごみを1回出し忘れると1ヶ月に1回しか捨てるチャンスが無いのはかなりの痛手」と7人暮らしの生活感たっぷりに話してくれました。 こうした違いは、実際に住んでみて初めて気づくことかもしれません。

購入した家は、県外の不動産業者から購入したので、物件に関する情報しか知ることはできませんでした。

前編まとめ

いちき串木野市での暮らしは、地域の人との繋がりを大切にしたい方、地域全体で子育てを見守ってほしい方には、安心感があるでしょうし、とても恵まれた環境だと思います。

森満麻里子さんの言葉からは、子どもの教育環境住まいの広さが移住の大きな原動力であったことが伝わってきました。 一方で、ごみ出しルールや地域活動など、以前の生活とは異なる驚きや戸惑いも経験しています。

後編では、森満さんが実際に体験した買い物・医療・子育ての日常をお話しいただいています。

 いちき串木野市は、鹿児島県の西側にあり、海と山に囲まれた自然豊かな街です。
新鮮なまぐろをはじめ、海の幸を楽しむことができ、農作物も豊かで「食のまち」として注目されています。 温かい気候と地元の人々の暖かさが心地よく、穏やかな生活を求める方にぴったりの場所です。
また、3つのJR駅と、2つの高速インターチェンジがあり、都市部へのアクセスも良好。 歴史と文化が息づくこのまちは、新しい生活を始めるのにも優しい環境が整っています。
そんな、いちき串木野市にお住まいの方にお話を伺っています。

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