交流施設「 linkる大熊」にある運動スタジオ。充実したトレーニング機器がそろうこの場所には、町の内外から利用者が訪れます。この場所で4年間、スタッフとして活動してきたのが尾高布美恵さん。ご自身のボディビルダーとしての経験を活かし、運動や健康づくりに関するアドバイスを提供しています。運動スタジオのスタッフとしてどのような場を作っているのか、お話を伺いました。

最新のトレーニング設備がそろうスタジオ

私は現在、福島県大熊町の交流施設「linkる大熊」内にある運動スタジオで、スタッフとして活動しています。以前は運動指導員やリハビリに関する仕事に携わっていて、その経験を活かし、今は利用者さんが日常生活の改善や健康維持といった目標に向かって挑戦する姿を、スタッフ一同でサポートしています。

この施設の魅力は、質の高いトレーニングマシンです。オリンピック選手村にも導入されているような高品質なマシンが揃った施設で、ランニングマシンや様々な筋力トレーニングができるマシンなどがたくさんも置かれています。珍しいマシンもあり、遠方からも来てくださるお客様が増えています。

私たちは日々、利用者さんの成長と、スタッフやお客様同士の「つながり」を大切にしています。具体的には、季節ごとのイベント企画やスタジオの雰囲気作りです。例えば、3ヶ月程度の期間を設けて、お客様に自身の目標(体重減、体脂肪率減、継続利用など)を立てていただき、それに向けてスタッフが応援し、経過を追っていく企画を定期的に行っています。実際にこの企画では、3ヶ月で7キロの減量や体脂肪率5%減を達成されたお客様もいらっしゃいました。お客様のモチベーション向上に寄与できた経験だったと印象に残っています。

利用者さんが成果を実感し、共に成長できる仕掛けを

私が大熊町で働いてみようと思ったきっかけは、いわき市から富岡町へ引っ越しした時期に、たまたまlinkるのスタッフ募集を見かけたからです。運動スタジオがあると聞いて、これまでの運動指導の経験が活かせると思い、応募しました。ここに来てから4年間、お客様の健康な生活を改善したいという想いを持って、日々の業務に取り組んでいます。

また、私自身がボディビルの大会に出場していることもあり、減量やダイエットの苦しみやアドバイスを提供できる点も、お客様のモチベーション向上の一助になっていると感じています。私自身が人前で何かをすることや、女性らしさを表現するのが苦手だったため、克服するためにボディビルの大会に出始めたのですが、それを見たお客様が刺激を受けて「自分も出てみようかな」となり、一緒に大会に出場し、共に1位を取れた経験は忘れられません。その翌年には、スタジオの利用者さんが10人ほど大会に出場するなど、町全体が健康や目標達成に向けて盛り上がっていく様子は、とても嬉しく、印象的でした。

今後も運動スタジオのスタッフとして、お客様の健康づくりとモチベーション維持に貢献していきたいと考えています。私自身、体を動かすことでメンタル面にも良い影響があることを実感しているので、その重要性を発信し続けたいです。

運動スタジオで感じるまちの賑わい

運動スタジオの利用者数を見ていると、大熊の人口と賑わいの変化を感じます。4年前は仕事で来ている男性の利用がほとんどで、利用者も10人に満たないほどでした。しかし、運動スタジオの利用者は、今や1日で20〜30人を超える日もあります。特に、利用者の年齢層が中学生から90代まで非常に幅広くなり、若い方や女性の方(主婦の方々を含む)が増えてきたのが、大きな変化です。人口が確実に増えてきたのを実感していますし、大野駅西口にクマSUNテラスができたことも、この賑わいに繋がっているのだと感じます。linkる内には多目的ホールもあり、バドミントンや卓球などを楽しむ子どもたちも増えてきました。

また、仕事場であるlinkるに隣接する「ほっと大熊」がお気に入りのスポットです。お風呂や無料で利用できるマッサージ機があるため、ゆっくりと過ごすことができます。さらに、曜日によっては無料でマッサージや整体の専門家が来てくれるため、予約待ちになるほど人気で、心身ともに癒される場所です。このエリアには図書スペースやパソコン作業や勉強ができる場所も整っているため、一日中過ごすことができるところが気に入っています。

大熊町はこんなまち

大熊町は、町全体が穏やかで優しい雰囲気に包まれている中で、一人ひとりが熱い想いや希望を持って活動している方が多いと感じます。

新しい挑戦をしたい、自分の可能性を試したいと考えている方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。大熊町にかつて住んでいた方にも、また新しく来てくださる方にも、この町の良さをたくさん知って欲しいです。共に活動できることを楽しみにしています。