
【悲報】隠岐の島、3日間ガチの孤島になる

今年の冬の隠岐の島は荒れた。…主に天気が。
海は連日酷い荒れ模様で、飛行機はおろか、フェリーすらも止まる。最長3日間も欠航が続き、ニュースになるほどだった。
フェリーが止まると、隠岐の島の物流は完全にストップする。スーパーの棚はガラガラになり、食料の確保が難しくなる。もし町に住んでいた頃なら、この状況に不安を感じたかもしれない。
しかし、今の私は慌てない。なぜなら、うちには家庭菜園があるからだ!
ブログ第6話では、まだ根っこの部分が小さく、間引き菜しか食べれなかった大根たち…。しかし今は丸々と太り、地面から突き出さんばかりになっている。さあ、今こそ収穫の時!そう思い、ウキウキしながら畑へ向かうと……。

ア゛―――――!!!
誰や⁈誰がこんなことしたんや?!!
しかもよりによって、一番大きく太く育っていたヤツをやられてしまった…。犯人は誰だ⁈ネズミか?猫か?いや、猫は大根食べないか…?
分からないことは、有識者に聞くのが一番良い。ご近所さんに聞いてみたところ、どうやら犯人は『カラス』だそうな。雪が積もり、エサに困っていたカラスが、雪解けと共に畑に降りて、野菜を食い荒らすのだそうだ。なるほど、カラスだって必死というわけだ。
だが、だからといって、私の大事な野菜をかじって良い理由にはならない。野菜を守るために、私はカラスを迎え撃とう…!
早速、ご近所さんから、カラス対策を教えてもらった。
黄色の、ところどころキラキラしたテグス。防鳥糸というらしい。これをスパイ映画の赤外線レーダートラップのように張り巡らせる。糸が羽に絡まるリスクを恐れるカラスは、これだけで近づかなくなるそうだ。
実際効果はてきめんで、これ以降被害はない。カラスとご近所さんのおかげで、また一つ生活の知恵がついた。来年の秋冬の家庭菜園に活かそう。

収穫した大根で作ったおでん。さすが品種名『おでん大根』!柔らかくて、味が沁み沁みで美味しい!

あまりの寒さに滝も凍る

インコもコタツで丸くなる
なぜ、隠岐の島に移住したのか。その決め手は?
隠岐の島に移住してから、よく聞かれる質問である。
「なぜ隠岐の島に?」「どうして、わざわざこんな不便な場所を選んだの?」
確かに、都市部と比べると不便なことは多い。前述の通り、天候が荒れるとすぐに交通機関がマヒするし、物流も止まることがある。
しかしそれを差し引いても、この島には有り余る魅力がある。これから 「隠岐の島ライフの魅力」 を、3つのポイントに分けてお伝えしていこう。
【不便だからこそ助け合う。心地よい人付き合い】
隠岐での暮らしは決して便利とは言えない。でもだからこそ、地域で助け合う文化が今も根付いている。
集団で支え合う暮らしに、窮屈さを感じる人もいるかもしれない。でもいざという時、誰かが助けてくれる・親身になって話を聴いてくれる…その安心感は、この島の住人たちの心に、ゆとりを与えてくれているように思う。私も含めて。
だからだろうか。本土に比べ、隠岐の島にはイライラしている人が少ない。
お互いを思いやり、穏やかに付き合える――それも、この島ならではの魅力だ。
【自然の恩恵。美しさと美味しさと楽しさ】

このブログでも何度も言っているが、隠岐の島の自然はとにかく美しい。でも美しいだけでなく、様々な恩恵を私たちに与えてくれる。
春は、ウグイスの鳴き声で目を覚ます。
夏は、沈む夕日を肴に、ご近所さんたちとビールを飲む。
秋は、収穫を喜んだり、イベントや文化祭を楽しむ。
冬は、年越しの準備。しめ縄づくりや餅つきを、みんなでワイワイとおしゃべりしながら作業をする。
各季節に地域の営みがあり、それらを通して、自然と人との交流が生まれる。おかげで、単身者である私も寂しさを感じることなく、ここでの暮らしを楽しめるのだ。

これはご近所さんたちと一緒に楽しんだみかん狩り

神社に飾る、巨大しめ縄作り。
【お金をかけなくても、楽しく暮らせる】
都市と離島の暮らしの違いとは?
それは 「お金をかけなくても、楽しく暮らせること」 だと思う。
都会で楽しい時間を過ごしたり、人と交流しようとすると、どうしてもお金がかかる。カラオケやレジャー施設、カフェなど、どこへ行っても何かしらの出費が必要だ。生活の質(QOL)を上げるためには、それなりの収入が必要で、その結果、働き方の選択肢も限られてしまう。
でも、離島や田舎では 「暮らしているだけで、人や自然とつながり、さまざまな体験ができる」。
たとえば、野菜を育てたり、魚を獲ったりすることで、ただ食材を得るだけでなく、地域の人たちと交流したり、遊びのように楽しむことができる。つまり、離島暮らしは『生活そのものがレジャー』なのである。
結果、食費や交際費が抑えられ、都会ほどお金に縛られずに暮らせる。そしてお金の心配が少ない分、「好きな仕事にチャレンジできる」 のも大きな魅力だ。
例えば、フリーランスの漫画家という仕事。都会だったら生活費の不安から挑戦しづらいかもしれないが、隠岐の島なら生活費が抑えられるぶん、憧れの仕事に挑戦したり、やりたかった勉強をしたりして、人生の豊かさにつなげることができるのだ。
自分が楽しく日々を過ごせる環境を見つけに行く
移住とは、「自分が心から楽しめる環境を見つけに行くこと」 だと思う。
幸せの定義は、人によって様々だ。キャリアアップを目指したい人、趣味の買い物やイベントを楽しみたい人は、都会の暮らしの方が向いているかもしれない。
でも、ゆったりとした時間と環境の中で、日々の体験や心の安定を大切にしたいなら、離島暮らしも一つの選択肢としておススメしたい。
もし興味が沸いたのなら、まずは旅行から。隠岐の島町の『人』と『環境』そして美味しいごはんを、是非堪能していただきたい。
▼あーささんの記事一覧
隠岐の自然に背を向け、私は引き籠る
《第1話》移住のきっかけ~
《第2話》地域おこし協力隊で漫画を描く【前編】
《第3話》地域おこし協力隊で漫画を描く【後編】
《第4話》隠岐の夏・隠岐の盆
《第5話》隠岐の虫事情
《第6話》大根の間引
《第7話》冬の憂鬱の特効薬?!隠岐の冬を10倍楽しむ方法
《第8話》隠岐ならでは?隠岐の『期間限定スイーツ』
《第9話》『隠岐移住の決め手は?→生活そのものがレジャー』
◆◇◆━━━━━━◇ プロフィール ◇━━━━━━◆◇◆

【ペンネーム】あーさ
【居住市町村】隠岐の島町
【UターンorIターン】Iターン
【移住前の居住地(都道府県)】愛媛県
【年代】40代
【お仕事】漫画家
【好きなこと】仕事で漫画を描くこと 趣味で漫画を描くこと
隠岐の美味しいご飯屋さん巡り インコを吸うこと
【Love shimaneとしてひと言】
隠岐の島町に愛鳥と共に移住して早4年。暇さえあれば家にこもって漫画を描いているため、まだ訪れたことのない隠岐の観光地がたくさんあるという、なんとも残念な体たらく。
そんなインドア派でオタクでおひとり様の私ですが、ここ隠岐の島町で豊かな暮らしを楽しんでいます。
普段は引きこもり、たまに外に出て隠岐の自然や人々との交流を楽しむ…そんな私の日々の感動をお伝えしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
