Message

関係値のある経済連携をつくる

一緒に考え、悩み、手を動かした時間。「この人とだからできた」「また一緒にやりたい」という気持ち。そんな関係から、次の相談や新しい仕事へ発展することがあります。互いの思いや経験、技術をやりとりし、それぞれが役割を持って動く。その関係を起点に新しい仕事や協業が生まれ、人や知恵、価値が地域と都市のあいだを行き来する。私たちは、それを「関係値のある経済連携」と呼びます。

※本プロジェクトは、国土交通省「特定居住支援法人モデル構築実証調査」の一環として実施します。日本郵便とミテモ株式会社が参画する「郵便局ネットワーク活用都市・地方広域連携二地域居住促進コンソーシアム」が、約3ヶ月のプログラムを通じて、協業や二地域居住につながる新たな関係を育てます。

About Project

地域と都市を行き来し、人・営み・知見に触れ、一緒にできることを見つける。

X-Fieldsは、地域のテーマオーナーと参加者がチームになり、約3ヶ月にわたって複数の地域を冒険するプログラムです。地域では、テーマオーナーや地域の人たちとの対話、仕事や暮らしの体験を通じて、その土地の営みや、取り組みの背景にある思いを知ります。都市では、テーマに関連する企業や専門家などの知見に触れ、協働や事業連携などの可能性を広げます。

参加者は、異なる人や視点をつなぐ「共創コーディネーター」として、テーマオーナーと共に取り組みたい問いを深めます。そして、3ヶ月間で見えた取り組みについて宣言したり、地域内外の企業や人材が「一緒にやりたい」と思える具体的な関わりしろを設計し、提案します。

 

Background

異なる現場を行き来し、つなぐ人がほしい。

地域と都市が一緒にプロジェクトを進めたり、組織や地域の境界を越えて知恵を持ち寄ったりする、「越境」や「共創」は広がっています。

一つの組織のなかだけでは見つからなかった答えが、違う場所で働く人と話すことで見えてくることがあります。しかし、異なる人々を合流させるだけでは、うまくいきません。使う言葉も、当たり前だと思っている前提も、仕事の進め方も違うからです。

そこで私たちは、それぞれの話を聞き、言葉や前提の違いをほどき、新しい見方(レンズ)を手渡しながら、合流を支える人が必要だと考えました。本プロジェクトでは、そうした役割を「共創コーディネーター」と呼び、担い手を見つけ、実践の場をひらきます。

関わりが止まりやすい状態本プロジェクトが目指す変化
支援する側とされる側に分かれる違う役割を持つ人が、同じテーマに取り組む
一度の訪問やイベントで終わるやりとり、再訪、協働の実践がつづく
用意された課題に人材を当てはめるわからなさを共有し、問いから一緒につくる
仕事と暮らしを切り分けて考える住まい、なりわい、コミュニティが重なる
移住だけをゴールにするその人に合う関わり方と往来を育てる



Theme

3つの地域テーマ

神奈川県小田原市|100年続く梅林を目指す梅農家
合同会社10decades代表 平澤 勉さん


川崎市出身。日産自動車(株)にて15年ほど研究開発に従事した後退職、地域活性化プロジェクトなどへの参画を経て、現在は神奈川県小田原市の曽我梅林で就農し、農業の再生と持続可能な地域経営を目指すプロジェクトに取り組んでいる。地元農家と協働しながら、農地保全、6次産業化、農泊や企業研修などを連動させながら、地域と継続的に関わる関係人口を生み出す仕組みづくりを進めている。

<テーマオーナーの声>
「曽我梅林の農業・風景・暮らしを次の100年へつなぐため、地域内外の人が“遠い親戚”として関わり続けられる、新しい梅農業と地域の仕組みをつくりたい」

私が梅農家を志した原点には、「食べ物をつくる人が、やっていてよかったと思える世界をつくりたい」という願いがあります。気候変動や担い手不足、収益性の低さによって曽我梅林の存続が危ぶまれるなか、梅を売るだけでは未来へつなげません。商品、現地での体験、継続的な関係を組み合わせ、農家が誇りと生計を持ち、地域外の人も顔の見える仲間として支え合える文化を残していきたいです。
https://llc10decades.com/

群馬県沼田市|地域に根ざしてきた、老舗とんかつ屋
とんかつトミタ 3代目 富田 一輝さん


立教大学に進学。在学中にフリーランスとして独立し、大学中退後、約5年間にわたり営業・仲介業務に従事。その後、地元群馬に戻り、50年以上続く実家のとんかつ店に入社。料理の提供効率向上、広告・集客強化、働き方の改善など店舗改革を推進し、売上向上に貢献。店主に昇格後は、老舗の伝統を守りながら時代に合わせた経営改善と持続的な成長に取り組む。2027年、社長就任予定。

<テーマオーナーの声>
「とんかつのまち・沼田」で、両親が育てたとんかつ屋を3代目として受け継ぎ、自慢の味を届け続けたい。

店を営む両親の仕事や生き方を尊敬し、店を継ぐことを決めました。長年、常連さんに支えられてきましたが、高齢になり来店が難しくなる方もいます。自分の代で、キッチンカーサービスなどを考え、私たちから出向き、変わらず自慢の味を楽しんでもらいたいと考えています。また、沼田は「とんかつ街道」があるまち。新しいお客さまにも店の味を届けることで、沼田の食の魅力を知り、訪れるきっかけをつくりながら、とんかつのまちを未来へつないでいきたいです。
とんかつトミタ

長野県飯綱町|廃校の再活用に取り組むまちづくり会社
株式会社カンマッセいいづな 取締役 吉川 剛史 さん


1980年、長野県飯田市生まれ。大学卒業後、地元の自動車部品メーカーで車載用電子ユニットの開発に3年間従事。その後上京し、人材サービスのベンチャー企業で新規事業企画やバックオフィス業務に12年間携わる。2019年10月に飯綱町へ移住し、株式会社カンマッセいいづなの1人目の社員として入社。現在、廃校活用やふるさと納税、創業支援などを通じて、一人ひとりが自分らしく、やってみたいことに挑戦できるまちづくりに取り組んでいる。

<テーマオーナーの声>
顔が見える、コンパクトな“りんご愛日本一”の町・飯綱で、安心して何にでも挑戦できるまちをつくりたい。

長野県飯綱町は、豊かな自然に囲まれ、人と人との距離が近い、顔の見える関係が魅力のまちです。そんな地域のつながりを大切にしながら、一人ひとりの「やりたい」という気持ちを大切にし、誰もがその人らしく働き、安心して一歩を踏み出せるまちを目指しています。私が所属するカンマッセいいづなでは、小学校の再活用施設の管理・運営、飲食店、ふるさと納税、創業支援など、地域に関わる幅広い事業を行っています。今回のプロジェクトでは、皆さんの好きや得意を活かして、一緒に取り組みたいテーマを見つけていただけるとうれしいです。
カンマッセいいづな

Program

プログラムの流れ

前半は、互いの思いを知り、地域の現場から問いを深める時間。後半は、他地域の視点も取り入れて取り組むイシューを定め、小さく試しながら、次の関係を生むメッセージをつくります。

STEP 1 想いとWHYを共有し、問いを持つ
テーマオーナーの経験や大切にしていることと、参加者自身の「なぜ惹かれたか」を聞き合います。互いへの関心を育てながら、現地で見たいこと、聞きたいことを問いにします。
日程:11月30日(月)19:00~22:00/オンライン・3時間

STEP 2 現地で見方を広げ、仮説をつくる
地域の仕事や暮らしの現場を歩き、テーマオーナー以外の地域の人にも話を聞きます。異なる見方に触れ、事実、気づき、疑問を整理し、地域の可能性と取り組む問いの仮説をつくります。
テーマ①:12月12日(土)~13日(日)/神奈川県小田原市
テーマ②:12月11日(土)~12日(日)※調整中、変更の可能性あり/群馬県沼田市
テーマ③:12月18日(金)~19日(土)/長野県飯綱町

STEP 3 他地域で確かめ、イシューを定める
地域で立てた仮説を、他地域の企業・団体や実践者との対話を通して確かめます。外部のニーズや視点も取り入れ、チームが納得して取り組めるイシューと、それぞれの役割を定めます。
実施想定:1月中旬/テーマオーナーの地域以外・日帰りまたは1泊2日
テーマごとに訪問先と日程を決定

STEP 4 チームで小さく試し、関係性を磨く
設定したイシューに対して小さく試し、得られた反応から仮説や取組案を修正します。メンバーの力を生かして役割を担い、関わってほしい相手と、その人に求める関わり方を具体化します。
実施想定:1~2月/チーム活動
活動量:月16~24時間程度

STEP 5 メッセージを届け、次の一歩を描く
「一緒にやりませんか」「この取組を試します」「知恵や場所を貸してください」など、次の関わりを生むメッセージを届けます。対話を通して、プログラム後も続けたい関係と、それぞれが踏み出す次の一歩を具体化します。
日程:2027年2月23日(火・祝)14:00-17:00/東京都内(予定)

こんな方と一緒に取り組みたい

誰かの挑戦や地域の営みに惹かれ、自分も一緒に考え、動いてみたい方。現場で話を聞き、異なる人と試行錯誤しながら、プログラム終了後も関係を育てたい方を募集します。

企業人、中間支援組織、行政職員、金融機関、専門家、研究者、クリエイターなど、所属や職種を問わず参加できます。

 

募集要項

募集対象・応募条件 地域テーマに関心を持ち、チームで主体的に活動できる方
募集人数 1地域3~5名(計9〜15名)
プログラム期間 2026年11月30日(月)~2027年2月23日(火)
開催地・実施形式 各地域、オンライン
プログラム参加費無料
交通費・宿泊費等の負担 現地に行く交通費・宿泊費等はすべて実費となります。補助はありません。
参加に必要な時間・活動量  月16~24時間程度、各地域で12月、1月にそれぞれ1泊2日フィールドワークあり 
エントリー期間  2026年11月2日(月)~12日(木) 
選考方法 応募内容、希望テーマ、チーム内の役割や経験のバランスを踏まえて選考します。 
選考結果通知日・方法 11月18日(水)/メール
本プログラム申込先URL https://tayori.com/f/xfields-entry-2026/
参加・キャンセル等の規定 参加が難しくなった場合は、速やかに事務局へ連絡をお願いいたします。 

※内容は変更となる場合があります。



参加までの流れ 

オープンセッション参加orアーカイブ視聴で内容を知る → 本エントリー →オンライン面談( 30分)※→選考・チーム編成 → 結果通知 → オンラインキックオフ

※オープンセッションに参加できない方はアーカイブ視聴が必須となります。
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オープンセッションに参加できない場合の案内/アーカイブURL

※アーカイブは11/5(木)に公開予定です。

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よくある質問 

Q. 地域で活動した経験や専門スキルは必要ですか
A. 必須ではありません。相手の話を聞き、チームで考え、行動する姿勢を重視します。
Q. 全日程への参加は必要ですか
A. 12月のフィールドワークは必須といたします。その他、難しい日程がある場合は、応募時にご相談ください。
Q. 仕事と両立して参加できますか
A. 可能です。オンライン活動を基本とし、月16~24時間程度を想定しています。
Q. 希望する地域テーマを選べますか
A. 応募時に希望を伺い、可能な限り希望に沿ってチームを編成します。
Q. 企業に所属していなくても参加できますか
A. 参加できます。所属や職種を問わず、多様な立場の方を歓迎します。

冒険・探究を共にするメンバー


梅田 実生子・ミテモ株式会社・プログラム設計/テーマ①小田原チーム伴走者
京都大学森林科学科卒業後、2011年に環境省に入省。​レンジャーとして国立公園の保全利用や福島県中間貯蔵施設への除去土壌輸送業務に従事。現場とのコミュニケーションを重視し、地域でチーム形成をしながら業務を推進する力を培う。自然保護官として長野市戸隠地域に3年半勤務、居住した経験があり、長野県内で官民問わず人脈が豊富。​2023年8月より現職(1年間の産育休取得あり)。現場で培った業務推進力を活かしながら、地域共創事業の各プロジェクトのプロジェクトマネージャーとして地域の自創支援に取り組む。​


西出 裕貴・ミテモ株式会社・プログラム設計/テーマ①小田原チーム+テーマ③飯綱チーム伴走者
1990年生まれ。大阪出身。2019年より多拠点生活がスタートし、プロアドレスホッパーとしてこれまで37都道府県120拠点以上を飛び回る暮らしを実践中。2022年10月より、長野県塩尻市に拠点をもちながら、全国各地の自治体事業のプロマネを実施。並行して、長野県内外から毎年1,600名以上が集まる「LOCAL NIGHT PICNIC」や、年間2,000回転・高校教科書にも掲載された「村ガチャ」など、地域を巻き込むコンテンツをコンセプト策定から実行まで一貫して手がけている。2027年より長野県塩尻市の文化複合施設HATTBAにて本のコンセプトショップ”余暇”の開業を予定。


三井 実・ミテモ株式会社・プロデュース/テーマ②沼田チーム伴走者
博士(工学)/名古屋工業大学コミュニティ創生教育研究センター客員准教授
富士ゼロックス株式会社(現富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)及び富士フイルム株式会社にて研究と新規事業開発に携わり、地方創生やIoT研究開発、DX推進に従事。2023年4月よりミテモ株式会社地域共創事業部シニアプロデューサーとして、主にイノベーション拠点支援、先進技術の社会実装、自治体向けDX推進、地域の中小企業向けのデジタル支援や新規事業開発に従事。また、二地域居住推進においては、長野県塩尻市・新潟県三条市・静岡県森町等をはじめとした全国の自治体・民間事業者に対し、計画策定・制度設計から実践・伴走支援までを包括的に支援している。


高木 孝太郎・ミテモ株式会社・プロジェクトマネージメント・プログラム設計/テーマ②沼田チーム伴走者
1989年神奈川県生まれ。2012年東京大学経済学部卒。
外食業界で、店舗運営から商品開発、組織づくりやブランド立ち上げといった職務を経験。その後、2020年より埼玉県小川町に拠点を持ちながら、企業の採用活動支援、ブランディングやマーケティング支援、プロジェクトマネジメントなどの業務に個人として取り組む。
現職では地域に根差すものづくりに携わる企業の海外展開、ネットワーク構築やイベント企画・運営支援を中心に、地域共創の領域で活動している。


田中 聡子・ミテモ株式会社・コンセプト設計/テーマ③飯綱チーム伴走者
同志社大学文学部卒業後、株式会社JTBを経て、京都の出版社に転職。編集者・ライターとして独立後は、5,000件以上の取材を通じて、人々の思いや営みに触れてきた。長野県へUターンし、地域おこし協力隊や在宅ワークママ支援事業を通じて、地域の人材育成や事業づくりに携わる。2023年に一般社団法人Feelを設立し、地域の人や企業の挑戦を支える活動を続けている。2025年からは、ミテモ株式会社のプロジェクトマネージャーとしても、人材育成や共創プロジェクトを推進。人々の背景にある思いや願いに触れ、その思いが形になったり、喜びが生まれたりする瞬間に立ち会うことが好き。​


私たちが大事にするスタンス
わからなさを手ばなさない
すぐ正解を置かず、違いと引っかかりを問いとして持ちつづける。
助ける側と助けられる側に分けない
地域にも都市にも、渡せるものと受け取るものがある。互いに役割を持つ。
顔の見えるやりとりから始める
顔が見えないの資源交換ではなく、誰から受け取り、誰に返すのかが分かる関係をつくる。
好きと得意を持ち寄る
肩書や不足だけで人を見ず、その人が無理なくに動ける関心と力を持ち込む。
現地で確かめ、小さく試す
話し合いだけで結論を出さず、仕事と暮らしの現場に触れ、反応から次を決める。
関わり方に上下をつけない
手にする、手紙を送る、訪れる、働く、住む。違う関わりの深さと頻度の関わりを認める。
関係を終わらせない
イベントや成果発表を終点にせず、次の連絡、仕事、訪問、地域の行事への約束を残す。


地域と都市が合流する入口としてのPOSTUDIO
POSTUDIOを、地域の活動や挑戦を都市へ発信し、人と出会い、現地へ向かう入口として活用します。現地で出会った問いや提案を再び都市へ持ち帰り、新しい関わりにつなげます。思いや問いを受け取り、届け、返事を待つ。そんなやりとりの往復が始まる場所を目指します。

 

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X-Fields運営事務局(ミテモ株式会社)
E-mail:cue@mitemo.co.jp
TEL:03-4572-0407
Web:https://www.mitemo.co.jp/

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主催:郵便局ネットワーク活用都市・地方広域連携二地域居住促進コンソーシアム 運営:ミテモ株式会社

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