臼杵市は2021年11月8日に、「ユネスコ創造都市ネットワーク」への食文化分野での加盟を認定されました。自然豊かな豊後のミネラル豊富な水に育まれた、醤油・味噌・酒といった日本古来の調味料の発酵・醸造文化、有機農業の取り込みなどの取り組みを高く評価されたまちです。

化学肥料・化学合成農業を使わずに育てた野菜は絶品

このような食の魅力や自然の豊かさ、豊後水道で育った魚、食はもちろん、近年の地方移住への関心の高さを受け、「臼杵市に興味をお持ちいただくきっかけになれば」、「定住を考えていただけるきっかけになれば」との想いで、先日3つのオンラインイベントが開催されました。

2021年12月~2022年1月の間で計3日間、それぞれ「食文化」、「テレワーク」、「子育て」の軸をテーマに実施。臼杵市にお越しいただいたことのある方や、初めての方も参加いただけた、当日の模様をお届けいたします。

12月17日開催!~食とうすきの暮らし 食文化をさぐる編~

第1回は、「食文化」をテーマに開催。冒頭のクイズで和やかにスタートしたのち、臼杵市の概要をご紹介。移住情報誌『田舎暮らしの本』の特別企画「2022年版 住みたい田舎ベストランキング」において、「人口3万人以上、5万人未満のまち」でシニア世代部門第1位、子育て世代部門第2位、若者世代・単身者部門第2位となり、5年連続上位の実績をもつ臼杵市ですが、その理由となる「里山」・「海」・「文化」の3つの側面を食を中心に配信されました。

自然の中で子どもたちがのびのびと遊べる環境です

続く「のぞいてみよう!臼杵の食」の時間では、当市が「ユネスコ創造都市ネットワーク」加盟となった理由について紹介。臼杵市には、本記事の冒頭にも挙げた醸造発酵産業のほか、環境保全型農業、水産業、質素倹約など独自の食文化があり、中でも生産業の要となる「水」について、詳しく解説されていました。

また、途中、参加者宛てに事前にお届けした、臼杵の産品を試食。野菜のシャキシャキとした歯ごたえや、九州醤油ならではの甘味と旨みを存分に感じている様子でした。

臼杵の食材を参加者の皆さんにお届け

先輩移住者の声を聴く時間では、大分市からご家族で移住された青木さんが臼杵市における生活の実状をご紹介。移住先の地域の方とお互いを知ることから関係を築いていく中で、お店を出すという目標を実現することができたという体験をはじめ、日々の生活で食にまつわる出来事や子育てのエピソードが挙がり、参加者の皆さまにも興味深くお話を聴いていただけた様子でした。

1月14日開催!SDGsとうすきの暮らし テレワーク移住編

第2回の「SDGsとうすきの暮らし テレワーク移住編」では、当市の食文化とSDGsとの関係のほか、地方におけるテレワークのリアルを2名の先輩移住者の方とともにご紹介。

臼杵市のSDGsのはじまりは、なんと江戸時代後半から!当時莫大な借金を抱えていた臼杵藩が、「質素倹約」を掲げたことで、借金を完済するだけでなく「紙雛」や郷土料理といった伝統に発展。現在まで受け継がれています。また、市が有機農業を推進しているため、健康はもちろん豊かな土壌も守ることにつながっています。

先輩移住者の河野さん・氏川さんのお話の時間では、移住に関するいくつかの質問に、それぞれパネル形式でご回答。お二人とも、介護や子育てといったライフステージ、コロナ禍の仕事環境の変化などを受けて移住されたとのことで、PCやスマホさえあれば思っていた以上に仕事も不便しないとの感想をおっしゃられていました。移住当初はカフェを探すなど苦労されたというインターネット環境も、現在はケーブルTVを通じた光回線が市内全域に整備されていることや、民間の通信会社のインターネットサービスが充実してきたことから海外の方との通信も十分問題なくできているとの現状もお話ししておりました。

先輩移住者の河野さん・氏川さんにリアルな暮らしを聞く

テレワーク環境に満足いただけている様子はもちろん、食べ物がおいしく自然が豊かな当市での暮らしを楽しんでいる様子も、画面を通して参加者の皆さんに伝わった様子でした。移住に関する市の対応や移住後の満足度を100点満点でご評価いただいていたのも印象的でした。

1月29日開催!オンライン移住体験ツアー~子育てとうすきの暮らし 子ども目線で見てみよう編

ツアーの最終となる第3回は、「子育てとうすきの暮らし 子ども目線で見てみよう」をテーマに掲げ進行。

まず前半では、グループに分かれて「大人脱出ゲーム」で子どもの目線に戻るための頭の柔軟体操を行いました。苦戦しながらも、各組協力して正解にたどり着くことができたあとは、「子どもになって体験ツアー」と題して、子ども目線で臼杵を体験できるようにと撮影した臼杵の町並みや自然風景をうつした写真や動画を視聴しました。

後半は、「里山ぐらし」と「街中ぐらし」をそれぞれ体験するバーチャルツアー。里山ぐらし編では、元地域おこし協力隊で有機農家を営む山﨑さんと中継をつなぎ、山﨑さんの生産された野菜を試食したほか、臼杵での子育ての様子や就農するまでの苦労などを語られました。

ゲームをしながら参加者同士の交流を図る

バーチャルツアーでは「里山ぐらし」と「街中ぐらし」の両方を体験

街中エリア編では、地域おこし協力隊として東京都から臼杵市に移住され、現在は旅行業を中心に活動されている三中西さんをゲストにお迎え。妊娠期から子どもが18歳になるまでをワンストップで総合支援する「ちあぽーと」をはじめとした子育て支援環境が充実している旨をお話しくださったほか、どのようなまちでも暮らしやすい面と暮らしにくい面があることを踏まえた上で、人生の重要な決断である移住をじっくり検討して欲しいとのメッセージもありました。

街中には「食の情報発信・継承」「チャレンジ」をテーマとした「サーラ・デ・うすき」など食を楽しむ施設も充実

いずれのイベントも、実際に産品を味わっていただくことで当市の食文化の豊かさをお届けすることができたとともに、先輩移住者の体験などを通して、移住への理解を深めていただけたと実感できる内容でした。

主催者からは何より楽しく臼杵を学んでいただけた時間になったのであれば嬉しく思いますとのコメントもあり、今回はオンラインでの開催となりましたが、臼杵の生の魅力を強く感じれるイベントになったと思います。

★臼杵市ではオンライン移住相談窓口を開設しております★
~うすきでの暮らしにご興味のある方はぜひお問い合わせください~

〇臼杵市への移住検討に「臼杵おためしハウス」をご利用ください
https://www.city.usuki.oita.jp/docs/2017011000019/