愛知県豊橋市での豊かな住み方を伝えるため、市の若手職員が制作し、動画投稿サイト「YouTube」で公開している「豊住(ホウジュウ)」が、配信1年を迎えました。これに合わせて20タイトル目が配信され、休日を子育て関連の施設で過ごす親子の1日が紹介されています。

豊橋市は、首都圏と関西圏のほぼ真ん中に位置し、名古屋市を県庁所在地にする愛知県の東部にあります。都市の機能を持ち併せつつ、海や山にも近く自然に恵まれています。製造業などが多く「ものづくり愛知」の一翼を担う一方、農業も盛んな地域で、暮らしやすいところです。
「豊住」は、そんな豊橋に住んでもらうことを目的とし、暮らしの一部を市民目線で紹介している動画です。7月5日、配信を始めて1年になりました。

節目のこの日に公開された20タイトル目は「愛につつまれて」。
中心街にある子育て支援などの複合施設、こども未来館「ここにこ」に遊びに来た家族3人がのんびりと過ごす様子や、おもちゃで遊ぶ幼い子を優しいまなざしで見守る両親の姿を見ることができます。愛情がにじみ、豊橋に流れるゆったりとした時間を感じられる動画になっています。

市の若手職員が撮影し作っている動画「豊住」。
今後も、子育てや仕事に関することなど、豊橋の「住」の魅力を発信していきます。特に若者、女性をターゲットに豊橋の「豊」かな「住」を知ってもらい、若者らのまち選びの選択肢の一つにと考えています。

「豊住」はこれまで、YouTubeでの配信のほか、愛知県が運営し移住を支援する「あいちUIJターン支援センター」のホームページや大学のオープンキャンパス、首都圏で開催された移住イベントなど、さまざまな場面で活用してきました。

移住イベントでは、都内から訪れた地方暮らしに興味があるという20代の女性が、紅葉の動画を見て「ぜひ一度、豊橋に行ってみたい」と関心を示していました。

配信した動画は、乗馬や釣り、サーフィン、ハイキング、サイクリングなどが題材になっています。中には、乗馬普及協会や釣り具メーカーなど民間団体、企業のホームページにリンクされるなど、2次配信につながった事例もあります。

コロナ禍やITの進展で大都市から地方へと移住する人が増える中、「豊住」担当者は「この1年で得られたデータを活用し、より一層、個々人の興味関心に沿った豊橋の『住』をイメージできる暮らし動画を作っていきたい」と話しています。