和歌山県が、2018年4月から企画している起業・就農、就労の体験プログラムが
利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、
周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、
移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。
G.WORKS(ジー・ワークス)
住所:和歌山県田辺市龍神村福井493 事業内容:紀州材を活用した家具の製造や、道の駅水の郷日高川 龍游の運営、セレクトショップ
2022年に創業25年を迎えたG.WORKS。創業当初は国内外問わず、さまざまな木材を活用した木工作品の制作をしていましたが、現在は紀州材のみを使った家具の製造を中心に活動されています。紀州材の中でも特に、杉の温かみを表現することにこだわっており、杉ならではの柔らかさを活かした厚みのある曲線的なデザインの家具が、G.WORKSの特徴です。
日高川沿いを走る国道424号沿いにある、道の駅水の郷日高川龍游にG.WORKSの工房兼ショップがあります。ショップでは、製造された家具の他にも、県内や龍神村と繋がりのある作家の作品が購入できるようになっており、コーヒーを飲みながらゆったり過ごすことも可能です。お店の運営を担当されている松本麻佐子さんが、しごとくらし体験の受け入れを担当してくれます。
松本さんは父の松本泉さんが木工職人としてG.WORKSの家具製造をしていることから、その傍らでショップ運営やブランドの広報活動など幅広く担当されています。今回のしごとくらし体験でも、さまざまな視点から移住や暮らしに関するお話やしごと体験を提案してくださいます。
今回体験できる内容
G.WORKSの体験では、簡単な木工作業やショップの運営に関わる業務を行っていただくことを想定しています。木工作業では、人気商品の「積み木」の磨き作業など、簡単な作業を予定していますが、木工作家を目指したいという人であれば、より高度な作業へ取り組んでいただくことも可能です。
一方で、特にやりたいことがあるわけではなく、なんとなく龍神村が気になるという方にも、お店で扱っている商品の陳列や作家さんの作品の受け取りなど、簡単な業務もたくさんあります。村内で活動されている作家さんの中には、移住者の方も多く、そういった方々との交流の時間を作っていただくこともG.WORKSでできる体験の魅力です。
仕事・くらしの特徴
担当者の松本麻佐子さん自身は、龍神村で生まれ育ち、進学や就職を機に県外へ出たのちUターンされました。久々に戻った地元の暮らしは、「夜ってこんなに暗かったっけ?こんなに静かに過ごせたっけ?」といった、改めて気がつく驚きがありました。都会の喧騒に慣れた身体で過ごす龍神村は、静かで落ち着いていて、ゆっくり夜を過ごせる村。そんな村の自然に惚れ込み、移住する人々もたくさんいるそうです。
松本さんは、「龍神村の移住者は、とにかく龍神村に住みたくて移住する人が多い。」という特徴があるというお話も聞かせてくれました。移住する人は、田辺市が運営している短期滞在施設に入居する場合が多いとのこと。1年間限定の滞在施設ですが、その期間にじっくり空き家などを探し、自分の住みたい家や地域を見つけることができる点も、移住を後押しするポイントになっているようです。
松本さんは最後に「些細なこと、例えば、ここで飲んだコーヒーが美味しくて記憶に残っているとか、ここの風が気持ちよかったなとか、理屈じゃなくて、そういう自分が感じた直感を大事にして移住先を決めてみてもいいかも。変に疑ったり、理屈っぽくなる必要はないし、その道が違ったとしても、違った先にまた得るものもあるから。」と移住やしごとくらし体験を検討している人へメッセージを残してくれました。
体験スケジュール
1日目(10:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.G.WORKSの説明
・お店と工房に関する説明
3.仕事のお手伝い
・簡単な木工作業
・店内の家具の掃除など
2日目(10:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・作家さんの商品納品作業
・接客業務
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
補足事項
宿 泊 場 所 :体験先から徒歩圏内の「がまのゆ田舎宿川口」にてご手配いたします
宿泊先住所:和歌山県田辺市龍神村小家1013-3
宿泊先HP:http://www.gamanomizu.com/
宿 泊 代 金 :1泊2食付6,500円~(宿泊日によって変動いたします)
取 消 料:宿泊日の2週間前から2日前まで宿泊料金の30%
宿泊日の前日 宿泊料金の 50%
宿泊日の当日・不泊 宿泊料金の100%