2025年7月19日(土)〜21日(月・祝) に福島県田村市にて、林業の現場で働くプロの技を間近で見学・体験しながら、「山の仕事の一日」と「田村の暮らし」をより深く知ってもらうための2泊3日の林業体験ツアーを開催しました。


【ツアー内容】
▪️1日目
 ・ふくしま中央森林組合
 └道具&装備紹介、チェーンソー・重機体験
 └広葉樹再生プロジェクト現場見学、萌芽更新の説明
 ・yurumaru工房
  └木工ワークショップ(ランタン作り)
 ・懇親会

▪️2日目
 ・フォレストクリエイト合同会社
  └山歩き(片曽根山)
  └刈払い機講習
  └チェーンソー体験
  └樹上作業訓練(ロープを使用した樹上作業講習・体験)
  ・懇親会

▪️3日目
フォレストクリエイト合同会社
  └伐倒体験

市内で林業に携わる三社の協力のもと、日常では触れる機会の少ない「山の仕事」について学んだ2泊3日のツアー。自然の中で行ったチェーンソーでの伐倒体験、ワクワクの重機操作体験、樹上クライミングなど、はじめてだらけの三日間の様子をお伝えします。

1日目はふくしま中央森林組合都路事務所のご協力の下、チェーンソーや重機体験、広葉樹林再生プロジェクト現場の見学、萌芽更新の説明などを行いました。

林業の現場で欠かせない道具について詳しくご説明を受けた後、実際にチェーンソーを使って丸太を切断。どのようにしたら安全に、きれいに伐ることができるのかを丁寧にレクチャーしてもらいながら、緊張した面持ちでチェーンソーを動かします。

続いて、重機の操作体験。安全を考慮した指導のもと、クレーンを使って丸太を運びます。はじめて操縦する重機に、参加者の誰もが真剣な面持ちでハンドルを握ります。うまく丸太を持ち上げて所定の場所に運ぶことができると、皆さんニッコリ!

その後、丸太から木材を切り出す大型の機械の実演、広葉樹林再生プロジェクトについて現場にてご説明いただき、座学へ。
林業経営、山林に対する想い、森林組合の役割など、「林業」という世界の輪郭がはっきりとしてくるようなお話しに、皆さんも頷きながら耳を傾けていました。

続いては、yurumaru工房にてランタン作りに挑戦!
埼玉県からの移住者でもある木工作家の新井田力さん監修のもと、交流を兼ねた木工クラフト体験をしました。繊細なパーツを組み合わせて作り上げる過程を楽しみながら、笑い声を上げつつ和気あいあいと和やかな時間を過ごすことができました。

夜は都路町にある鉄板焼き店「山の灯りらんぷ」さんにて懇親会を開催しました。
香ばしい料理とあたたかな雰囲気の中、林業や田村での暮らしについて語り合い、参加者同士の距離も自然と縮まりました。
鉄板を囲みながら交わされたリアルな声や笑顔が、田村のあたたかさそのものを感じさせてくれる時間となりました。

2日目はフォレストクリエイト合同会社のご協力のもと、片曽根山の山歩きからスタート。代表である桑原さんの山に対する想い・考え方についてのお話に耳を傾けながら、清々しい自然の中を散策しながらフィールドに向かいます。

作業フィールドに着くと、刈払い機やチェーンソーの操作、樹上作業訓練を行いました。
樹上作業をするための訓練では、ロープを使って木登りに挑戦!足場の取り方や姿勢、ロープの使い方などを教えてもらいながら、実際に木へ登ります。バランスを取るのはなかなか難しいですが、皆さん器用に登ってらっしゃいました。

一日中体を動かしたあとは、古民家レストラン和・DAIDOKOROさんにて懇親会を開催!
田村の恵みをたっぷりと味わいながら、林業に携わる人の本音や、移住支援制度、田村での暮らしのリアルなどについて語り合います。地元の林業従事者や移住経験者も混ざり、話題の尽きない懇親会となりました。

3日目は引き続きフォレストクリエイト合同会社の指導のもと、複合的な伐採を体験。
幹に刃を入れる角度や切り込みの深さなど、ただ伐るのではなく「安全に木を伐る」という点にフォーカスを当てながらレクチャーしてもらいました。

実際の現場は平地であるとは限りません。斜面での伐倒を体験できるのも、このツアーならでは。木を倒したい方向へ安全に倒すコツや、樹木に配慮しながら伐ることに注意しながら伐倒していきます。チェーンソーを使って丸々一本伐採なんてことも!

途中、隣の木の枝に引っ掛かり、通常の伐倒方法では倒せなくなった木があったため、木にロープを縛り、複数人で綱引きのように引っ張って倒す方法も行いました。数日間ともに過ごした仲間同士、抜群のチームワークを発揮して伐倒することができました。



一言で林業といっても、「木を伐るだけ」ではありません。今回のツアーでは、林業の「多面的な役割」と「奥深い楽しさ」を肌で感じていただいたのではないかと思います。

参加者の方からは、
「林業に従事されている皆さんが親しみやすく、職場の雰囲気がとても良かった」
「林業に対する理解が格段に上がり、具体的にイメージできた」
「林業体験だけでなく、職業感や人生感についてもお話しすることができて、人との出会いの大切さを感じた」
などのご感想をいただきました。

田村市には、就林希望者が実際に林業の仕事を体験できる「Tamura Forest College」という制度もございます。スタッフがヒアリングし、あなたのご希望に合わせて日時や体験先・体験内容をコーディネートいたします。ご興味がありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。


たむら移住相談室では今後も、地域移住や新規就農・就林をお考えの方に向けたツアーやイベントを開催いたします。ぜひ今後の情報もチェックしてみてください。

たむらぐらし