小さなマフィンとの出会い
ある日の買い物帰り、ちょっと甘いものが食べたくなって立ち寄ったのが
伏見町にあるシェアキッチン「リトル・セトウチ」。
その日販売されていたのは「SOKO no muffin(ソコノマフィン)」さんのマフィンでした。
ショーケースには、塩キャラメル、クッキー&クリーム、モカ、ひよこ豆とベーコンなど、
スイーツ系からおかず系まで、思わず迷ってしまうラインナップ。
ひとつひとつが手のひらサイズで、見た目もかわいらしく、
焼きたての香りがふんわり漂う空間は、それだけで幸せな気分になります。
持ち帰って食べてみると、外はほんのり香ばしく、中はしっとり。
具材のバランスがよくて、どれもやさしい味わい。
派手さはないけれど、しっかり記憶に残るおいしさでした。
“やってみたい”を応援する場所、リトル・セトウチ
調べてみると、このマフィンが販売されていた「リトル・セトウチ」は、
福山市伏見町にある“食とものづくり”のためのスタートアップスペースでした。
「いつか自分のお店を持ってみたい」
「自分の作ったお菓子を、誰かに食べてもらいたい」
そんな“やってみたい”気持ちを応援する場所として、
飲食や菓子製造の営業許可を持つキッチンをシェアしながら、
日替わり・週替わりでさまざまなお店がオープンしています。
利用者は、地元の方だけでなく、子育て中の方や移住者などさまざま。
初期投資を抑えて挑戦できる環境が整っていて、
「夢を試せる一歩目」を支えてくれるのがこの場所の魅力です。
福山で感じる“挑戦しやすいまち”の空気
福山に移住して感じるのは、“挑戦”が特別なことじゃないまちだということ。
やってみたい人がいて、それを応援する人がいる。
そのバランスが自然と取れているから、
地域全体が穏やかで、前向きなエネルギーに満ちている気がします。
リトル・セトウチのように、
「まずは小さく始めてみよう」という気持ちを受け止めてくれる場所があることで、
地元の人も、移住してきた人も、自分らしい形で挑戦できる。
そんな福山の“やさしい強さ”を感じます。
小さな挑戦が、まちを豊かにする
「SOKO no muffin」さんのマフィンを食べながら思ったのは、
このまちには“誰かの夢”があちこちに散りばめられているということ。
それはカフェだったり、直売所だったり、マルシェの屋台だったり。
誰かの小さな挑戦が、まちの彩りを増やしていく。
その積み重ねが、福山というまちのあたたかさをつくっているのかもしれません。
マフィンを包んだ袋を開けた瞬間の香りや、店員さんの笑顔、
「これ、人気なんですよ」と教えてくれた一言。
その全部が、福山の“人の良さ”と“暮らしやすさ”を感じさせてくれるものでした。
リトルセトウチについて気になる方はこちら
📝 お店情報
店名:SOKO no muffin ソコノマフィン
所在地:福山市伏見町4-22 @Little Setouchi福山伏見(JR福山駅南口より徒歩4分)
営業時間:毎週火曜日 11:30~15:00