こんにちは!北海道八雲町地域ブロガーのしゅうへいです!
今回は東京から北海道へ移住し、半年が経った今、率直に感じていることを書いていきたいと思います。
特に同年代の方で地方移住に興味がある方に少しでも参考になる情報をお届けできたら嬉しいです。

簡単に経歴を紹介

高校までを札幌で過ごし、その後大学進学をきっかけに群馬県へ引っ越しました。
そして卒業後は、東京都内の企業で営業職として働いていました。

就活をしていた時にも、北海道へ戻ることを考えてはいたのですが、まずは広い選択肢の中で色んな経験をしてみたいということと、漠然と東京での暮らしに憧れていたので、東京の企業を中心に就活をしていました。

実は、大学時代に地域づくりについて学んでいたこともあり、地域おこし協力隊の制度については知ってはいましたが、社会人未経験で活躍するのは難しいのではないかという思いもあり、まずは社会人経験を積んで自分の適性などを見極めたいという気持ちが強く東京就職の道を選びました(実際には新卒で協力隊になる方も増えているようで、活躍できるフィールドは沢山あるんだということを協力隊になった今、知りました)

振り返ってみると、東京で働いた約3年半は自分にとって社会人の基礎を作ってくれた貴重な時間でした。営業職として、多くの商談の機会をいただき、お客さんとのコミュニケーションの取り方はもちろん、チームでの仕事の進め方、そして基本的なPC操作や資料作成、人材業界や医療業界などの専門的な知識も学ぶことができました。そして何より、前職の同期など大切な仲間もたくさんできました。

では、なぜ北海道に移住をすることを決意したのか

正直、色んな要因が重なり合っていることはあるのですが、1番大きかったのは新型コロナによる活動制限、行動自粛です。
仕事自体はやりがいもありましたし、もちろん苦労もありましたが、楽しんでやれていたと思います。

ただ、もともとふらっと散歩に出かけたり、旅行をしたり、友人とご飯を食べたり、お酒を飲んだりすることが好きだった私にとって、外出自粛というのは非常に大きなストレスでした。
正直、仕事が大変な時でもこのような時間があることで息抜きができていましたが、それが出来なくなり、生きづらさを感じるようになっていました。

一方で外に出れなくなった分、内に向き合う時間(自分と向き合う時間)は増えた時期でもありました。
そんな中で「果たして自分が実現したい暮らしはどんなものなのか」「何をやっている時が自分は一番楽しいのか」などなど、自問する日々でした。

それを続ける中で、自分が大切にしたい価値観というのが徐々にわかってきました。それは以下の3つです。

  1. 自然に近い環境で暮らしたい
  2. より地域に根付いた仕事をしたい
  3. コミュニティづくりや人と人をつなげる仕事がしたい

1つ目については、東京で長く外出自粛が続く中で、自然への恋しさが日に日に強まっていました。北海道、群馬と東京と比較すると自然が近くにあって、公園で遊んだり、温泉に行ったりすることが好きだった私にとって、これは生きる上で重要な価値観なのではないかと思い始めました。

2つ目については、働き方を色々模索する中で、大学時代に最も興味があった、地域に根差した働き方が実は1番実現したい働き方なのではないかと思ったことがきっかけです。
特に観光を起点としたまちづくりについて学んでいたので、何かしら観光事業を軸に地域に関わることができないかと考え始めました。

今思うと、私が協力隊になろうと決断した原体験は、大学のゼミ活動です。
空き店舗が目立つようになった商店街を活性化するために、自分たちができることはないのか考えるフィールドワークをしたり、地域の祭りに参加して、地域住民の方との触れ合いを通して、地域に根付いて活動する面白さを知ることができました。
そして、そんな体験をまたできる仕事をしてみたいなと思い始めました。

3つ目については、これも大学時代に原体験があります。
実は東京での就活時代に、地方学生向けの就活シェアハウスやコミュニティスペースを運営する企業でインターンをしていた時期がありました。

シェアハウスに住み込んで、色んな地方から東京にやってくる同学年の学生と接する経験は、非常に刺激的なものでした。
ついさっき知り合った人同士が、大学でどんなことを勉強しているのか、就活で苦労していることなどを語り合りながら自然と仲良くなっていく姿を見て、このような出会いを提供できる場所があることは素晴らしいことだなと感じたのを覚えています。

もちろん東京で今の仕事を続けながら、社内でキャリアアップしていくことも魅力的な選択肢ではありました。
ただ、上の3つで挙げたように、自分の中で湧き上がっている、「こうなりたい」「こんな人生にしたい」という思いを叶えるためには地方移住をしたほうが良いのではないかという直感に従って、移住を決断しました。

どこにどんな形で移住をするのか

決断をして、次に考えることがこれです。
選択肢は色々ありました。今の仕事を基本リモートで週1回出社する形で続けるか、フルリモートが可能な企業に転職するか、思い切って起業をするか、地方で新しい仕事を見つけるか、、
場所もやることによって自ずと決まってくるところがあって、今の仕事を続けながら移住するなら、出社のことも考えて東京にアクセスしやすくて、地縁のある群馬がいいのかな、長野とか山梨もいいよなとか、いやいっそ環境を大きく変えるなら、九州とか沖縄とかも楽しそうだなとか本当に色々悩んで検討しました。

その中で、私が選んだ選択は実家のある北海道に帰って、地域に関わる仕事をするということでした。
この選択の裏には、馴染みのある土地で家族が住んでいるということも大きかったように思います。
上の価値観では触れなかったのですが、父親が体調を崩すことが増えていたのもあり、できるだけ家族の近くにいたいという思いも強くありました。

北海道に移住することにしようと決断して、次に考えることは、北海道で何をするのかということでした。
地域に根付いて、できれば観光に関連することをやりたいという思いはあったものの、それを実現できる仕事は何なのか、また考える日々が続きました。

何をしたいのか、自分に問い続ける日々でふと頭によぎったのが、大学時代に知った「地域おこし協力隊」の存在でした。
地域に移住して、色んなことを経験しながら、3年後の定住を目指す。この制度こそ自分が実現したい価値観に現状では1番近づける方法なのではないか。そう思った私は北海道で地域おこし協力隊を募集している求人を調べていきました。

北海道の協力隊求人を探す日々

移住情報などが掲載されているポータルサイトに以前から登録していたので、そこを使って地域おこし協力隊の求人を探し始めました。

北海道は自治体数が多いので、自分の興味がある求人を探すのはなかなか大変な作業でした。
幸い、私は北海道の地理を把握していたので、どのエリアにある自治体で、どんな町なのか大まかな雰囲気はわかりましたが、北海道の地理があまり明るくない方にとっては、求人を見極めるというのはもっと難しい作業になると思います。そんな方には、オンラインでも相談会を開催している自治体が多いので、まずはそちらに参加して、どんな町なのかを聞くところから始めることをオススメします。

ある程度、観光事業ができる求人に絞っていた私は、ピンとくる求人をいくつかピックアップし、担当の方にメッセージを送ったり、あるいは向こうからいただいたスカウトに返信をしてやり取りをしていきました。

なぜ八雲町だったのか

八雲町には何度か訪れたことはあったのですが、もともと縁やゆかりがあったわけではありません。
では、なぜ八雲町の協力隊になることを選んだのか。
その理由は「出会い」「挑戦し甲斐がありそう」ということです。

まず出会いに関しては、協力隊の採用を担当している方との出会いが意思決定の大きな要因になりました。
その方は八雲町出身で、私と同じく東京で働いていた経験があるのですが、東京での生活に違和感を感じ、八雲町にUターンをして、今は観光事業やゲストハウスの運営などをされています。

先ほどのポータルサイト上でスカウトをいただき、オンラインで面談をさせていただいたのですが、私が当時抱えていた気持ちとリンクするところが多く、やっている事業やこれからのビジョンなども私が実現したいものに近かったので、面談が終わってすぐに履歴書を提出しました。

私は割と何をやるかより、誰とやるかで今までの決断をしていたので、今回もその直感に従うことにしました。

そして、挑戦し甲斐に関しては、八雲町は観光事業にまだまだ伸びしろがありそうと感じたことです。
八雲町がどんな町なのかは、前回の記事で書きましたので、ぜひご覧いただきたいのですが、
一次産業が基幹産業の町なので、正直、観光にはあまり力をいれていなかったのですが、徐々に自然環境や社会構造も変わってきている中で、これから町が持続的に発展していくためには、観光にも力を入れていかなくてはいけないということで、前述した方も関わりながら、観光コンテンツづくりなどを進めています。

私は、その発展途上で未完成な感じに惹かれました。
北海道内を見渡すと、認知度も高くて、多くの人が訪れる観光地がたくさんあります。
ただ個人的には、そのような場所は比較的、観光地として成熟しているという印象があったので、今はあまり認知されていないけれど、高いポテンシャルを秘めている町のほうが、自分が介在できる範囲も広くて面白そうという考えもあり、八雲町を選びました。

おわりに~実際に移住をしてみて~

会社に退職の意思を伝え、引継ぎをしながら引っ越しの段取りや家を決めて、引っ越しの準備をしてと慌ただしい日々を過ごし、昨年12月より八雲町へ移住をしました。
ここまで半年を過ごしてきた感想としては、予想以上に自分がやりたかった仕事やライフスタイルが実現できていて、これから益々やれることも増えてきそうでワクワクしています。

正直、移住をしたから絶対に幸せになれるというものではないと思いますし、都会か田舎どちらのほうがいいという二元論で語れるものではないと思います。

人生において何を重視するかという価値観は人それぞれで、私は実現したいことに近づくためには地方移住をしたほうが良かったということかなとも思います。

ただ、自分と同じような価値観を持った方にとって、何かの参考になれば嬉しいなと思い、今回この記事を書きました。
長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
引き続き、地方移住に関するリアルな情報をお届けできればと思いますので、今後もよろしくお願いします!

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