農家・漁師さんと直接やりとりをしながら、その土地で育まれた新鮮な食べ物を購入できる産直プラットフォーム「ポケットマルシェ」。

登録生産者数は、約7,700名!北は北海道、南は沖縄まで、日本全国の生産者さんがポケマルに参加してくださっています。

6月17日に行われる「都市と地方の未来会議」では、そんな生産者さん達にスポットライトを当て、その素晴らしい取り組みを称えるポケマルチャレンジャーアワードの授賞式が開催されます!

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地域や一次産業、地球環境における課題の解決に向けて挑戦する方々を、取り組みのインパクトやユニークさを踏まえて表彰いたします。

今回は年度テーマを「都市と地方をかきまぜる」とし、都市住民を地方の生産現場に呼ぶための取り組みを行っている生産者を表彰。

自由テーマでは、現地に足を運ぶ形以外にも、消費者との交流を生むための取り組みを行っている生産者を表彰します。

社会課題の解決・関係人口の創出に全力で取り組む!ノミネート生産者さん一覧

【1】ジビエツーリズムで食の意識改革を!「MOMIJI株式会社 兼澤幸男さん」

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MOMIJI株式会社の兼澤幸男さんは、岩手県大槌町にて官民連携のプロジェクト「大槌ジビエソーシャルプロジェクト」内で、「捕獲」「製造」「流通」「消費」「体験」「担い手」という6つの項目を循環させ、持続可能なジビエ事業を実施。

2020年からはジビエツーリズムを開催し、2022年夏からは「ポケマルおやこ地方留学」にて、親子で狩猟同行と捕獲された鹿の解体を体験し、試食までを行うプログラムを開始しました。

参考:「ぼくたちは命を食べさせてもらってるんだよ」ーポケマルおやこ地方留学を終えて小学1年生が感じたことー

ジビエ事業を通して人間も自然の一部であり、食べること全てが他の命を頂くことだということを再認識できる場を目指し、日々奮闘されています。

(生産者ページ:兼澤幸男 | MOMIJI株式会社

【2】幅広い事業で地域に貢献「有限会社伊豆沼水産 佐藤裕美さん」

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お2人目は、有限会社伊豆沼水産・佐藤裕美さん

自社で保有する田んぼでの農業体験、地元食材を使った手作り体験教室や直売所・レストランの運営など、様々な事業を通して地元・宮城県登米市の活性化に貢献。

農業体験、環境教育は年間受入数200名、地域食材を活用した食育活動には年間3,000名が参加し、宮城県産の豚肉を使った手づくりウインナー体験キットは、大手旅行雑誌が行ったお取り寄せしてみたいランキング調査で全国1位にも輝きました。

今後の目標について伺うと「空き家を活用した宿泊施設の整備を行い、”生産者に一番近い農泊体験”モデルの実現、関係人口の増加を目指してきたい」と語ってくれました。

(生産者ページ:佐藤裕美 | 有限会社伊豆沼農産

【3】初心者、子ども達にも農業を身近に。「マーフィーズファーム 篠塚政嗣さん」

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茨城県結城市の篠塚政嗣さんは、SNSで参加者を募り、農業に興味のある方々に畑を自主開拓してもらう「ときどき農業」を運営しています。

また、学校に馴染めない子ども達に向けて「aini school」でのオンライン授業を開講。農業のこと、野菜や虫、野草の共生する様子を伝え、農園では農作業を体験することも可能。

初心者や子どもにも農業に触れ、楽しんでもらえるユニークな取り組みが評価され、今回のノミネートとなりました。

(生産者ページ:篠塚政嗣 | マーフィーズファーム

【4】日本の米文化を未来に繋ぐ「株式会社NOROSHI FARM 稗苗良太さん」

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農薬や肥料を使わないお米づくりを行い、米粉おやつの販売なども手掛ける「株式会社NOROSHI FARM」からは稗苗良太さん

2015年より富山県魚津市文化、伝統、風土と共に栽培したお米のことを伝えるために消費者向けのワークショップや、しめ縄づくりのイベントなどを実施し、古くからの文化・伝統の継承を意識した取り組みを広く行っています。今後はおにぎり屋のオープンも予定しているとのことですよ。

(生産者ページ:稗苗良太 | 株式会社 NOROSHI FARM

【5】”漁師のいるゲストハウス”で漁村体験!「友栄水産 橋本純さん」

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豊かな漁場に恵まれた三重県南伊勢町で、橋本純さんは漁業に従事する傍ら「漁師のいるゲストハウスまるきんまる」をオープンしました。
こちらのゲストハウスでは、真鯛の養殖場での餌やりや漁師体験のほかに、5,000〜10,000尾の真鯛の生け簀の中で鯛と一緒に泳ぐ「タイ験」など一風変わったプログラムも!

その他、高校生から大人まで幅広い方を漁村に招くインターンシップなども積極的に行っています。

「関わった人々がまた笑顔で戻ってこれるような漁村つくり」を目指して、橋本さんの挑戦はこれからも続きます。

(生産者ページ:橋本 純 | 友栄水産

【6】オーナー制ぶどう園からオリジナルワインをお届け「かねおく 奥野成樹さん」

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奥野成樹さんは大阪府柏原市にて、オーナー制ぶどう園OKUNARY(オクナリー)という農作業体験型事業を行っています。

オーナーと一緒にぶどうを栽培し、出来上がったぶどうは地元ワイナリーで委託醸造。完成したワインはオーナーの元へ届けられます。

オーナー数は4年間にわたり100名以上を維持。2021年は260本のオリジナルワイン、2022年には210本のワインを醸造。本年は300本以上となる見込みだそう。

OKUNARYを軸に多くの都市住民との接点を持ち、かき混ぜていくこと、さらには柏原市への移住者、新規就農者を増やすことなど、地域の未来を見据えた目標を掲げられています。

生産者ページ:奥野成樹 | かねおく

【7】“獲る“漁業から、資源を“守る“漁業に。「邦美丸 富永邦彦さん」

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岡山県玉野市、富永邦彦さんが行っているのが「完全受注漁」。

これは注文があった分だけ漁を行う方法で、必要以上に漁をしなくて済むだけではなく、捕った魚の梱包や仕分け作業も効率化することができるため、少ないスタッフ数で6次産業化までも実現しました。

さらに長時間労働の削減、CO排出量減、持続可能な資源の保護など、労働環境の整備、そして従来よりも環境に配慮した漁を行うことも可能に。

今後は他の漁師へ受注漁のノウハウを伝えると共に、漁業見学や体験ツアー、お魚捌き教室等を盛り込んでいき、今後は「“獲る”漁業から、資源を”守る”漁業へ」と方向転換し、海の豊かさを守っていくことを目標として挙げられています。

(生産者ページ:富永邦彦 | 邦美丸

【8】オーナー制度、民泊サービスで人流を生む「天草農工房ふぁお(narino) 筒井洋充さん」

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東京都出身の筒井洋充さんは、熊本県天草市に移住後、就農。

みかんの木オーナー制度、収穫体験などの他に、民泊を運営し、多拠点生活・二拠点生活のプラットフォーム「ADDress」でもサービスを提供開始。お手伝いをしながら地域を旅する「おてつたび」にも登録し、多くの人々が農園を訪れるようになりました。その結果”労働力の確保”、そして”天草への訪問”の両方が実現。

その取り組みがメディアに取り上げられることもあり、天草市へ多くの人流を生みました。

(生産者ページ:筒井洋充 | 天草農工房ふぁお(narino)


 

以上、8名の生産者さんが「ポケマルチャレンジアワード」にノミネートされました。

審査は「取り組みがもたらすポジティブなインパクトの大きさ」「取り組みのユニークさ」「実現したいビジョンの明確さ」を基準に行われ、スポンサー企業特別賞、優秀賞、そして最優秀賞が授与されます。生産者さんには当日現地にお越しいただき、ご自身の取り組みについてお話しいただく時間も設けています。

さらに生産者さん達には自慢の生産品をお持ちいただき、現地で購入できるマルシェにもご参加いただきます!

より多くの方々に、お一人お一人の描くビジョン、そして思いを知っていただけるだけでなく、遠方に住む生産者さんとも直接コミュニケーションを取れる良い機会になるはず。

興味関心のある方は、ぜひ会場まで足を運んでくださいね!


◆「都市と地方の未来会議」

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