牟岐町の離島・出羽島でのショートステイ
牟岐町本土から船で15分の沖合にある小さな離島『出羽島(てばじま)』。かつて漁業の島として1000人以上が暮らすほどに栄えた、歴史ある離島です。今では40名弱が暮らす、とってものどかな島になっています。のどかな離島暮らしには多くの人が憧れたことがあるでしょう。筆者の私もその一人。そんなわけで、今回は出羽島ショートステイでお試し離島移住体験をしてきましたよ!
出羽島へのアクセス方法は、1日6便ある連絡船のみ。とはいえ、たった15分で到着するので、それほど不便には感じませんでした。むしろ、船酔いもせず、ちょうどよく楽しめる船旅です。
連絡船は、出羽島の湾内にある漁港に入っていきます。この湾内に入る瞬間、明らかに雰囲気というか空気感が変わるのが分かります。本土からたった15分の離島ですが、海外に来たかのような印象です。
民泊でお試し離島移住体験
出羽島にはいくつかの民泊(ゲストハウス)があります。島民の方とも交流できるので、お試し移住体験をするなら民泊を利用するのがおすすめです。今回お世話になったのは『民泊うたタネ』さん。
こちらは一棟貸しの民泊で、かつて漁師さんが暮らしていたお家を改装しています。出羽島のノスタルジーな雰囲気そのままのお家で、とっても良い居心地。釣り具のレンタルもあるので、ちょっとした漁師生活を体験できます。
キッチンやトイレ、お風呂もキレイで快適です。
ちなみに、この『民泊うたタネ』のオーナーさんは2017年に出羽島に移住してきた方なので、いろいろお話を伺うと移住の参考になるはずですよ。
出羽島を散策&島民の方と交流
出羽島は周囲約4kmで、南半分はほぼ山。集落があるエリアは島の北側にあり、徒歩で気軽に散策することができます。というより、出羽島には車が一台もないので、移動手段は徒歩か自転車。
荷物等は『ねこぐるま』と呼ばれる手押し車で運ぶのが出羽島流だそうです。子どもは大変気に入ったようで、島民の方に乗せてもらって楽々移動。
島内を散策していると、美しい景色がたくさん。リゾート地のように観光地化された島とは全く違う、ノスタルジーな景観美です。映画監督でもないですが、なぜか出羽島で映画を撮りたい気分になってきました。
島内にあった施設は、診療所と郵便局。その他にお店はなく、島民の方は本土で食料や生活用品をまとめて買い込み、食材は大きな冷凍庫で保存しているそうです。
島内で唯一買い物ができるのが、この自動販売機。漁港周辺に2台だけ設置されています。でも、今後は冷凍食品の無人販売所を作る計画があるのだとか。
また、島内には小さな畑があちこちにあります。島民の方に誘っていただき、ちょっと収穫のお手伝い。珍しい赤い芋をいただきました。
出羽島は集落が狭い範囲に集中しているため、少し歩くと島民の方に出会えます。今回の滞在中も多くの方と会話しましたが、田舎ならでは、いや離島ならではの人の温かさを感じました。
海からの食材調達と、静寂に包まれる夜の出羽島
そして、漁業の島・出羽島ですから、やはり釣りをしないわけにはいきません。北端の堤防でいざフィッシング。
夕食前に少しの時間釣りをしただけで、アオリイカ5杯、アジ3匹ゲットしました。おそるべし、出羽島。さすが漁業の島です。さっそく釣れたてを捌いて、夕食時にお刺身でいただきました。いやー、こんな暮らし最高ですね!
そして夜になると、出羽島では何の音もしなくなりました。そっと外に出て、津波用の避難タワーの上から写真を一枚。物音ひとつ聞こえない幻想的な漁港の風景に、時が止まったような感覚を覚えます。
せっかくなので、夜にもちょっと釣りをしてみると、漁港周りでアジが入れ食いでした。た、楽しい…!
夜の出羽島はとっても静かなので、必然、早寝早起き。翌日早朝、散歩に出かけます。海岸から見ると、四国本土はすぐ近くです。これなら、仕事場や学校に毎日船で通うことも簡単そうです。むしろ都会の満員電車よりもよっぽど楽でしょう。テレワークなら全く問題ないですし、週末だけ別荘的に移住するのもアリだなぁと思いました。
一泊二日でも出羽島に滞在してみれば、ここが自分の居住地にふさわしいかどうか、きっと見えてくるはずです。まずは一度、お試し離島移住体験をぜひどうぞ。
民泊うたタネ
徳島県海部郡牟岐町大字牟岐浦字出羽島24-1
tel.090-2233-4767
https://minpaku-utatane.jimdosite.com/
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