目次
1. “車がないと不便。でも運転が怖い…” 移住者たちのリアルな葛藤
「富良野への移住に興味はあるけれど、運転に自信がない……」
「免許は持っているけれど、北海道の雪道運転が怖い……」
移住やワーケーションを考えた時、多くの人が直面するのが「車の運転」という壁です。
実際、東京から富良野ワーケーションに参加した方の中には、「長年ペーパードライバーのため借りなかった」「移動はバスやタクシーを使ったが、都会に比べて交通の便が悪く、スケジュールを立てるのに苦労した」なんて声もあるのが実情です。
▼過去にワーケーションに参加した方の感想の一部抜粋
「長年ペーパードライバーのため車は借りませんでしたが、やはり観光のことを考えると車があった方がいいと感じました。広い北海道であれば久しぶりの運転でも挑戦できるかもしれないという気持ちになったので、富良野自動車学校でペーパードライバー講習を受ければよかったです。」
「過去に富良野エリアはスキーやラベンダー畑を訪れたことはあったが、富良野にじっくり滞在するのは初めてだった。冬はスキー、夏は観光を楽しめる場所だが、各施設等を訪問するとき、看板があっても見逃しやすく、一方でゆっくり走ると地元の車の邪魔になってしまうので、慎重に運転するのが大変だった。」
「レンタカーを利用しない場合、基本的に市内の移動はバスやタクシーになりますが、路線バスは本数が少なく、また夕方以降は利用したい時間に運行しておらず、常にバスの時間を気にしてVacationの予定を組む必要がありました。都会に慣れている場合は不便に感じる場合もありそうです。」
2.富良野での生活に運転が必要な理由
富良野での暮らしや滞在を考えた時、日常生活や観光の場面で「車の必要性」を実感することは少なくありません。
スーパーや病院、観光地などは点在しており、徒歩や自転車では不便な場所も多くあります。
バスは運行本数が少なく、時間帯によっては使いづらいことも。
シーズンによっては、タクシーもすぐにはつかまらず、「呼んでも来ない」「配車アプリが使えない」などの声が聞かれることもあります。
また、家族や友人が訪ねてきたとき、車があれば移動もスムーズで、案内しやすくなるのも大きなメリット。
観光拠点が広範囲にわたる富良野では、車があるかどうかで“行動の自由度”が大きく変わってきます。
3.富良野ならではの運転ポイント
自然に囲まれ、観光地としても知られる富良野。
景色の良さから車での移動が多くなりがちですが、運転には“富良野ならでは”の注意点がいくつかあります。
今回は、富良野市の交通安全推進員として交通安全啓発に携わる中村さん・増田さん(ともにコミュニティ推進課)に、運転時のポイントや近年の交通事情について伺いました。

交通安全推進協議会の中村さん(左)と増田さん(右)
■雪道運転は「過信しない」が鉄則
市街地を一歩出ると、感覚が麻痺しやすい直線道路が広がり、スピードをつい思い切り出してしまう人も多いそうです。
特に、山部地区や麓郷地区などの郊外では「田舎だから大丈夫」と油断した結果、カーブを曲がりきれずに思いがけない事故が発生するケースもあるとのこと。
■野生動物の飛び出し
クマやシカといった大型動物は富良野市街地ではあまり見られませんが、自然に囲まれたホテル「ハイランドふらの」周辺や東山地区方面ではシカが出没することがあるとのこと。
一方、市街地ではキツネもよく見かけますので、お気をつけください。
■「止まれ」標識が多い富良野市街地
富良野の市街地や観光地周辺では、「止まれ」標識が他の地域より多いそうです。
たとえば、富良野小学校付近や、フラノマルシェ、駅前のホテル周辺では事故が多発しています。
木に隠れて標識が見えづらい箇所もあるため、慎重な運転が求められます。
また、雪道では停止線が見えなくなるため、標識を見る習慣をつけておくことが大切とのことです。
■観光客・レンタカードライバーへの注意喚起
富良野は観光都市であるため、レンタカーでの運転が非常に多く見られるそうです。
以下のような事例がよく見られるので、観光客、ドライバーの皆さんはご注意ください。
・写真撮影のために急に路肩に停車
・逆走や逆駐車
・急な進路変更
・補助標識の見落とし
これらの行動は思わぬ事故につながる可能性があります。
景色に夢中になる前に、まずは安全運転を心がけましょう。
4.初心者&ブランクありでも安心の富良野自動車学校「ペーパードライバー講習」について
北海道富良野で運転に不安を感じている方に心強い味方、それが「富良野自動車学校」のペーパードライバー講習です。
運転に長らくブランクのある方はもちろん、初めて冬道を走る方、道外・海外からの移住者や長期滞在者、外国人旅行客まで、幅広いニーズに対応しています。
安心のマンツーマン講習で自分のペースに合わせて
講習はすべてマンツーマンで行われ、50分(1時限)8,470円から、100分・150分と時間を選ぶことができます。「久しぶりだからまずは短時間から」「一気に感覚を取り戻したいから長めに」といった希望に合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。不安が強ければ、様子を見ながら時間を延長することもOK。スケジュールもなるべく受講者の希望に沿って調整してくれます。
■雪道講習もOK!冬道が初めてでも大丈夫
冬季には、雪道の運転に対応した講習も実施(※「冬道講習」という名称ではなく、ペーパードライバー講習の一環として対応)。
除雪が行き届いたコースで練習できるため、初めての雪道運転でも安心です。
滑りやすい路面での走行や視界の悪さなど、冬の北海道ならではの運転リスクにも丁寧にアドバイス。特に道外から来た方には、冬道運転のワンポイント講習が心強いサポートになります。
■どのコースが自分に合う?選び方のヒント
「20年近く運転していない…」「ATしか乗ったことがない…」「雪道が初めて…」など、不安の内容は人それぞれ。
富良野自動車学校では、受講前に丁寧なヒアリングを行い、その人に合った講習プランを提案してくれます。
平均的には1〜3回の受講で感覚を取り戻す方が多く、特にご年配の方や外国免許の切り替えを目指す方は、5〜6回程度の受講を希望される場合もあるとのこと。
■「受けてよかった!」の声が多数
「20年以上乗っていなかったけど、自信が持てた」「北海道移住前に受けてよかった」など、受講者からはポジティブな声が多数寄せられています。
技量よりも「経験」が大事と言われる運転。講習はあくまで“できるようになる”ための第一歩です。
まずは不安を言語化し、相談してみるところから始めてみてはいかがでしょうか?

山や畑に囲まれた自然豊かな立地
5.富良野で運転するなら知っておきたいサービス・施設
■富良野市内のレンタカー
・トヨタレンタリース旭川 富良野店
・JR駅レンタカー 富良野営業所
・バジェットレンタカー富良野駅前店
・カースタレンタカー 富良野店
6.実際に運転してみての感想
それこそ、私自身、社会人になってから免許を取りました。
2024年12月から2025年5月にかけて、富良野自動車学校で普通自動車免許(AT)を取得しました。
仕事をしながらの通学でしたが、時間に融通の利く勤務だったため、朝や夜など隙間時間を使って通うことができました。
通い始めたのはちょうど雪の季節。仮免までは真っ白な教習コースで、最初から雪道での運転。
「大丈夫かな…」と不安でしたが、丁寧な指導のおかげでスリップすることもなく、無事に路上へ。
路上教習が始まったのは雪解けが進んだ3月ごろで、卒業検定は5月の雨の日でした。
雪道では見通しが悪く、道路の凸凹や凍結もあり緊張の連続。
ですがそのぶん、標識の見落としやスピードの出しすぎに自然と注意が向くようになりました。
運転してみて感じたのは、富良野は意外と走りやすいということです。
信号も渋滞も少なく、無理なく運転できる環境が整っています。
山が近く、ドライブ中の景色も魅力のひとつです。
学生の頃に取っておけばよかったと思う気持ちも少しはありましたが、社会人になってからでも十分。
目的がはっきりしているぶん、学びも多かったように思います。
7.おわりに
富良野での運転には、地域ならではの注意点がたくさんあります。
野生動物や雪道、観光地ならではの交通状況など、日常の運転にも気を配る必要があります。
大切なのは、常に交通ルールを守り、安全を最優先にした運転を心がけること。
富良野でのワーケーション中も、快適な移動手段として車を活用しながら、この地域の魅力をもっと深く知っていけたらと思います。
富良野に滞在される方や、移住・二地域居住を考えている方にとって、今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。
運転が理由で躊躇していたそこのあなたの不安が少しでも取り除くことが出来たのなら幸いです。
ぜひ、富良野へ移住・二地域居住を検討してみてください!
▼富良野市への移住情報はこちらをご参考ください!