鳴門市・大麻町商工会2階のコワーキングスペースに、今年も子育ての合間に“新しい働き方”を学ぶママたちが集まりました。
子育てをしながら在宅ワークで収入を得たい、育児のスキマ時間を自分の成長に変えたい。
そんな思いを持つ女性たちを応援する学びの場「ママビヤ」。
令和6年度には「WEBライターコース」と「動画クリエイターコース」が実施され、去る11月12日(水)に、令和7年度の講座がスタートしました。

令和7年度 ママビヤ 入門講座の様子
今回は、令和6年度参加者の中から、3名のママの声を紹介しながら、「ママビヤ」がもたらす“暮らしの変化”と“学ぶ喜び”をお届けします。
目次
第1章:育児のスキマ時間に、“自分を輝かせる”学びを
令和5年度より始まった「ママのための学び舎『ママビヤ』」は、鳴門市在住の子育て中の女性を対象に、在宅ワークで活かせるスキルを学ぶ無料講座。
今年度は「オンライン秘書講座」とクラウドソーシングでの「仕事獲得講座」を開講し、チャットツールやビデオ会議、Googleツールの使い方など、実践的な内容を学べます。
さらに、受講中には仲間との「オンラインイベント」や「リアル交流会」も開催され、参加者同士が育児や仕事の悩みを共有しながら学びを深められます。

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第2章:「鳴門の魅力を世界に発信したい」——Yさんの挑戦
4人の未就学児を育てるYさん※は、令和6年度の「WEBライターコース」を受講しました。※受講当時
夫の転勤をきっかけに鳴門市へ移住し、その自然や人の温かさに魅了されたといいます。
「講座で“書くことの楽しさ”を知りました。
同じママたちが、子育ての合間に頑張っている姿に刺激を受けて、学んだライティングスキルを活かして“私も鳴門の魅力を伝えたい”と思ったんです。」
家族で訪れたカフェや公園の写真を添えた記事を、月に1本のペースでクライアントに納品。
鳴門市の魅力を発信しています。
また英語が堪能なYさんは、海外に向けても鳴門の魅力を伝えていきたいと考えています。
海と山に囲まれた豊かな自然、おいしい食べ物、地元で出会った人の笑顔——
そのすべてが、Yさんの原稿に生きています。

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第3章:「クラウドワーカーデビュー!」——Mさんが見つけた“私の可能性”
フルタイムで働きながら高校生と小学生を育てるMさん※。※受講当時
忙しい日々の中で「ママビヤ」に参加しました。
文章を書くことが好きだったというMさんは、WEBライター講座を受講する中で“自分でもできる”という自信を持てたそうです。
「文章を書くのは好きでしたが、やはり忙しい中での課題作成は大変だと思う時もありました。
そんなとき、“同じように頑張っている人がいる”って思えるだけで心強く、講座終了後には『わたしにも書ける!』という自信が生まれていました。」
講座修了後、クラウドソーシングを通じて仕事を受注。
「月1万円程度の副業収入ですが、大好きなライティングで得られる収入は、“自分の力で稼いでる”っていう実感があります」と笑顔で語ります。
ママビヤでの経験は、Mさんにとって「自信」という何よりの収穫になりました。

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第4章:「学ぶ喜び」を再発見——Aさんの新たな一歩
語学に関心があったAさんは、4人の子育てとパート勤務の合間を縫って受講しました※。※受講当時
課題の難易度が上がるたびに悩み、時には夜更けまでパソコンに向かう日もあったといいます。
「大変だけど、すごく楽しい。課題を提出して“できた!”って思えた瞬間の達成感は、何物にも代えがたい喜びでした。」
仲間や講師からのフィードバックに励まされ、「もっと学びたい」という意欲が湧いたAさん。
こんなお話も聞かせてくれました。
「1日のスケジュールの中に『自分のためにパソコンに向かう時間』が追加されたことで、日々の生活にメリハリが生まれ、そのメリハリのある生活は今も続いています。」
現在は『自分のための時間』を日本語教師資格の取得に向けての勉強にあてているそうで、「ママビヤが次の人生のステップになった」と語ります。

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第5章:学びがつなぐ、ママたちの未来へ
3人の話から見えてくるのは、“スキル習得”だけではない変化です。
「ママビヤ」は、鳴門のママたちが自分を見つめ直し、新しい一歩を踏み出す“きっかけ”をくれる場所でした。
在宅で働くための技術だけでなく、「誰かと励まし合いながら成長することの楽しさ」「挑戦する自分を肯定できる時間」。
そのすべてが、彼女たちの日常を少しずつ明るく照らしています。
「ママビヤに参加してよかった」と口をそろえる参加者たち。
その笑顔の先には、子どもたちに誇れる“生き方”があります。

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結び
取材を通して感じたのは、「ママビヤ」が単なるスキルアップ講座ではなく、“人生を整える場”になっているということでした。
子育てや家事に追われる日々の中で、ママたちはつい「自分の時間」を後回しにしてしまいがち。
けれど、学びを通して「できた」「楽しい」「もっと挑戦したい」と感じるその瞬間こそが、日常を豊かにしてくれるのだと気づかされます。
そこには、誰かの“はじまりの一歩”が確かにありました。
令和7年度の「ママビヤ」では、どんな出会いと成長が生まれるのでしょうか。
この場所で、また新たな物語が紡がれていくことを、心から楽しみにしています。


■令和6年度『ママビヤ』は、「ナビナビ保険 「掲載情報」で子育て支援の取り組みを紹介」というページに、なるとまるごと子育て応援パッケージの事業紹介として掲載されました!

