名前:東出幸太(ひがしで こうた)さん
生年月日:1993-03-26
職業:団体職員
出身地:北海道
居住地:東京都
勤務先:安田くいなふれあい公園(国頭村)
滞在期間:8月28日から9月12日まで(16日間)
趣味:さまざまなお酒をたしなむこと
特技:バドミントン(競技歴10年以上。北海道全域の市役所職員大会で優勝)
【ふるさとワーホリとは】
都市に暮らす人々が一定期間その地域に滞在し、働きながら地元の人々と交流する総務省のプログラムです。
https://okinawa-iju-wh.jp/
-参加した理由をおしえてください。
移住交流の促進など、全国の地域活性を支援する「一般財団法人地域活性化センター」の職員として「ふるさとワーホリ」の事業を活用して若年層を呼び込んでいる沖縄県の取り組みを研究したいと思ったからです。行政側としても参加者としても両面から考え、全国の自治体への提言につなげたいと考えています。
-国頭村の第一印象はどうでしたか?
「自然体な場所だなと思いました。例えば同じ沖縄県でも、観光的に作られた要素が色濃くなりつつあって、本来の「沖縄らしさ」のような側面が失われている部分もあると思うのですが、国頭村はありのままという印象でした。沖縄の中の沖縄、を見ているような感覚でした」
-この滞在期間はどんなワーホリにしていきたいですか?
「仕事を抜きにしても沖縄が大好きで、今まで何度も訪れています。今回、終わってもまた戻ってきたいと思えるような、心と記憶に残る体験がしたいです」
■どんなお仕事をしましたか?→ヤンバルクイナの展示施設で来場者への解説や施設管理
沖縄本島最北端の村・国頭村。亜熱帯の森林が深く続く「やんばるの森」に、東出さんはいました。ヤンバルクイナの生態展示を通した学びの場の提供などを行う「安田くいなふれあい公園」で、来場者にヤンバルクイナの解説などをするのが、東出さんのお仕事です。
東出さんはこの施設に来るまで、当然ながらヤンバルクイナについては全く詳しくありませんでした。他の職員の説明を「耳コピ」したり、資料に積極的に目を通したりして、ついに「ヤンバルクイナについて他の人に説明できる」というスキルを身につけたのでした。
お客さんに説明します。
「ヤンバルクイナは体重350gから500gです」
「やったことのないジャンルのお仕事で新鮮でした。業務を通して、村の歴史文化や、沖縄の生態系を守っていこうという地域のプライドなどを教えてもらいました」
クイナのロードキル防止看板も作ります。
施設の芝刈りも。東出さんがふるさとワーホリに参加していたのはちょうど夏の時期。炎天下の体力仕事は、少ない男性メンバーである東出さんが重宝されました。
■お仕事以外ではどう過ごしていましたか?→地域の人から宴会に誘われる
東出さんの心に、ずっと残っている言葉があると言います。
「『いちゃりばチョーデー』だ。仲良くしよう。沖縄にはこの言葉があるから、ぜひ(あなたを)受け入れたい」
「いちゃりばちょーでー」=「一度出会えば兄弟」
沖縄の県民性を表す言葉のひとつとして定着しています。
地域のみなさんにもよく、宴会に呼んでもらいました。
飲み会の場では、いわゆる「沖縄らしい」青い海や白い砂浜も、赤いハイビスカスも見えなかったでしょう。
しかし、東出さんに「沖縄」を実感させたのは、目に見えるものではありませんでした。人と人とが交わることで生まれる、真心でした。
東出さん「飲み会の空気感そのものに、沖縄の雰囲気を感じていたんです」
■ふるさとワーホリを振り返ってみて、いかがでしたか?
-ふるさとワーホリ、お疲れ様でした。沖縄生活、いかがでしたか?
「100点満点でした。業務は楽しかったですし、地域のみなさんともたくさん触れ合うことができました。『その土地に知り合いがいたら、また次も行きやすいよね』っていう言葉をもらって印象的で。1年以内に再訪したいです」
-印象的だった思い出はありますか?
「シヌグ(豊年祈願の行事。国の重要無形民俗文化財)を見れたことですかね。あとは毎日のように誰かのお宅に招いてもらってお酒を交わさせて頂きました。飲んでいた泡盛の銘柄ですか?(国頭特産の)『まるた』です」
-ふるさとワーホリへの参加を考えている人に一言下さい。
「どれだけ地域とつながれるかで、楽しみ具合も変わってきます。もし参加するのであれば、積極的に交流してほしいと思っています」
都市に暮らす人々が一定期間その地域に滞在し、働きながら地元の人々と交流する「ふるさとワーキングホリデー」
「旅行以上移住未満」の日々を通して、あなたももう一つふるさと、増やしてみませんか?
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このシリーズでは、全国各地から沖縄県に集まった「ふるさとワーホリ」の参加者を通して、それぞれのプチ移住を追体験します。
■沖縄県ふるさとワーキングホリデー
https://okinawa-iju-wh.jp/
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