徳島県美波町。四国霊場23番札所薬王寺の門前町、桜町商店街は古民家イタリアン『まめぼんcafe』のオープンをきっかけに、新しい店が次々とオープンし、にぎわいを生んでいます。空き家活用のスタイルも様々なので、まち歩きを楽しみながら訪ねてみて。

まめぼんcafe

お子さんの誕生をきっかけに移住を考え、地域おこし協力隊として美波町にIターンした園木さん。協力隊時代に所属していたNPO『日和佐まちおこし隊』の活動のひとつに、「桜町商店街の活性化」があったことから、任期中の2016年にカフェをオープン。もともとうどん店だったことから厨房はそのまま活用し、DIYも楽しみながら改装を行った。古民家ならではの柱の色合いをいかし、漆喰の白壁とグリーンをアクセントにしたインテリアが、女性を中心に「かわいい!」と評判で、パティシエの奥様が作るスイーツも人気。アットホームな雰囲気で外国人お遍路さんや小さなお子さま連れファミリーなど、幅広い客層に親しまれている。


▲レディースセットはパスタ・パン・サラダ・ケーキ・コーヒーまたは紅茶がセットで平日 1330円、土日祝日1450円。男性も注文OKなので、ぜひ召し上がれ。

徳島県美波町奥河内字寺前100-9
電話:0884-70-1372
営業時間:11:00 ~17:00(LO16:30)、金曜、土曜は~20:00
定休日:火曜、第2水曜
駐車場:有

阿波尾鶏中華そば 藍庵(あいあん)

「美波町門前町再生化事業(古民家活用)」として町が公募し、2018年夏にオープン。外観は昭和初期の雰囲気を残しつつ、店内はラーメン店へと全面改装した。美波町の新たな名物になるようなメニューを作りたいという町の思いに賛同し、都内でラーメン店を経営する松田徹時さんが、薬師如来を本尊とする薬王寺にちなんだ薬膳中華そばを考案。阿波尾鶏のガラでとったスープをベースに、高麗ニンジン、ナツメ、生姜エキスを加え、化学調味料を使わず仕上げた中華そばは、1杯800円~。店主の松田さんは現在、美波町と東京の2拠点生活をしながら、地域の活性化のための新たな挑戦を続けている。

徳島県海部郡美波町奥河内字寺前229-1
電話:0884-70-1590
営業時間:11:00~15:00、土日祝は~16:00 ※スープがなくなり次第終了。
定休日:月曜
駐車場:4台
https://iron.momojiro.site/

門前町活性化学生活動拠点

2016年7月、徳島文理大学の門前町サテライトオフィスとして開所し、「薬王寺門前町再生プロジェクト」と赤松地区の人形浄瑠璃復活を目指す「赤松座復活プロジェクト」の活動拠点として活用されたことをきっかけに、美波町のまちづくりに関わる学生たちの活動拠点としての利用が始まった。2018年からは門前町活性化を目指し、調査研究を行っている神奈川大学曽我部研究室が利用していて、学生たちが月に1?2回、各1週間ずつくらい滞在している。「建物はある程度改修されていたので、あまり手を入れずに、建築現場で出た端材や不要品などを使って、のれんや看板、パンフレット置き場などをつくり、活動のPRを行っています。まちのにぎわいづくりに参加できてうれしい」という学生のみなさん。お向かいの倉本製菓さんへおやつを買いに行くなど、地域との交流を楽しんでいる。