屋根点検システムが登場するなど、建物家屋の調査点検業務に活用されているドローン。ドローンを活用するメリットや注意点について、紹介します。

 

■屋根瓦や屋上損傷の有無を簡単に確認できる


ドローンを飛行させれば、梯子や足場が不要。人的資源と時間を大幅にカットでき、真上はもちろん四方八方、気になる角度からチェックできます。

■周辺環境がイメージしやすく想像できる

グーグルマップでも俯瞰できますが、ドローン空撮の映像はよりリアルです。また、季節(特に夏と冬)や時間帯別にきめ細かに記録することで、太陽高度の高低差別の日当たり時間なども大まかながら可視化することができます。

■今までにない視点で地域のPRができる

物件だけでなく幅広く地域全体をPRする際にもドローンは有効です。ドローン撮影による桜、新緑、紅葉、雪山など春夏秋冬の美しい光景は、地元人でさえ目にする機会は稀です。自分達が暮らす町の良さを再発見できます。

■パッと飛ばして建物の現状を視認できる

2019年11月販売スタートしたDJI社製mavic mini。話題はその機体重量199g。200g以下は模型飛行機に分類され航空法規制外に。そのため自由に飛ばせる範囲が広いのが最大の特徴です。非常にコンパクトな機体ながら高性能カメラを搭載。また、最大風速8m/sまで安定してホバリング可能です。

■ドローンの使用は飛行ルールを守って安全に!

空き家をドローンで空撮する際、特に注意を要するのが人家の密集地の飛行と人または物件から30m以上の距離を確保できない飛行。これらは許可・承認が必要。オンライン、郵送または持参で国交省へ事前申請を。

取材協力:一般社団法人地域おこしドローン社
https://localdrone.co/

安心して気軽にドローンを飛ばせる場所を提供している四国の町・那賀町。徳島版ドローン特区として、様々な実証実験やフィールドワークの場として注目されています。『地域おこしドローン社』では、町内36ヵ所を選定した那賀町ドローンマップを用い、限られた時間で要領よく空撮したい方向けのアテンド、道案内を要する方のサポート、ドローン未体験者向けのフライトシミュレーターから始める簡易な少人数制のドローンプログラムなどの企画運営を行っています。