地方移住先って、どこがいいの? 限界集落でもやっていける自立精神旺盛な方は問題ないけど、はじめての移住先は出来れば移住者が多い方がいい。移住者の受け入れ体制が整っていて、相談できる人がいる。そんな時に参考になるのが人気ランキングや災害に強いランキング。ランキングには意味がある。今回は移住に関する4つのランキングを紹介。

2019年移住希望地域ランキング〜ふるさと回帰支援センター

2002年から移住相談や関連情報の提供を行っているNPO法人ふるさと回帰支援センターが、東京窓口の来場者を対象にしたアンケート結果を毎年公開している。今回の集計は、2019年(1月~12月)の集計結果。

順位 県名
1位 長野県 *3年連続1位
2位 広島県 *前年6位から初のトップ3入り
3位 静岡県 *すべての年代で5位以内
4位 北海道
5位 山梨県
6位 福岡県
7位 新潟県
8位 佐賀県
9位 高知県
10位 愛媛県
11位 大分県
12位 福島県
13位 和歌山県
14位 香川県
15位 群馬県
16位 山口県
17位 宮城県
18位 富山県
19位 宮崎県
20位 山形県

■2019年の移住相談の傾向
年間の相談件数が4万9千件を超えた(昨年比20%増)。2年連続で20歳~30歳代の相談が5割を越えていたが、2019年は40~60歳代の相談者が微増。長野県は3年連続で1位、出張相談デスク設置も人気に貢献。広島県が、瀬戸内ライフ・新しい働き方・カープ移住・食をテーマにした移住相談会など、積極的なPRで若年層への人気を獲得した。

■調査概要
調査対象:ふるさと回帰支援センター(東京)窓口利用者(相談者)、主催・共催セミナー・相談会等参加者
調査手法:上記対象者へのアンケート(相談カード)
調査時期:2019年1月6日~12月27日
回 答 数 :11,458件

「自然災害」の猛威に負けないランキング〜週刊アサヒ芸能

琵琶湖

災害回数は多いものの、人的・物的被害が比較的少ない都道府県が上位に入っているように思える。風水害や土砂災害などはモロに影響を受けるので、自然災害に強い都道府県は、そういった対策がしっかり取れているのだろう。

順位 都道府県
1位 滋賀県
2位 佐賀県
3位 香川県
4位 徳島県
5位 富山県
6位 長崎県
7位 福井県
8位 鳥取県
9位 石川県
10位 高知県
11位 山梨県
12位 大阪府
13位 青森県
14位 三重県
15位 奈良県
16位 和歌山県
17位 秋田県
18位 愛媛県
19位 島根県
20位 愛知県

コロナ時代に後悔しない移住先ランキング(関東編)〜週刊誌AERA

AERAが全8項目の公的統計を指標化しランキング。AERA指標⇒1〜広い家に住める街、2〜大規模商業施設が充実した街、3〜カルチャーを感じる施設がある街、4〜将来伸びる街、5〜子育てのしやすい街、6〜治安のいい町、7〜医療体制が充実した街、8〜災害対応や行政サービスが期待できる街 

順位 市町村
1 群馬県吉岡町 *前橋市に隣接
2 千葉県柏市 *人口40万人
2 神奈川県開成町 *関東1小さい町
4 埼玉県三芳町 *東京から一番近い町
4 神奈川県湯河原町
4 栃木県壬生町
4 群馬県富岡市
4 千葉県印西市
9 群馬県高崎市
9 埼玉県吉川市
9 栃木県下野市
12 埼玉県鶴ヶ島市
12 神奈川県鎌倉市
12 埼玉県滑川町
15 埼玉県上尾市
15 神奈川県平塚市
15 埼玉県蓮田市
15 千葉県流山市
15 群馬県前橋市
15 埼玉県本庄市

わがままオヤジの移住したいランキング

富士山

筆者の移住先条件は結構わがまま。最終的には妻の一言で決まるのだろうけど、一応移住先の選定条件がある。1〜首都圏へのアクセスが良い、2〜家のソーシャルディスタンスが保てる、3〜移住者が年間50人以上、4〜景観が良い(出来れば富士山)、5〜車30分程度で中心街へ行ける、6〜寒すぎないetc.

実際に行ったことがある町、あるいは移住相談員や移住実践者と話をしてみて良いなと思った町をランキングしてみる。まだまだ筆者の見聞が少ない中でのランキングなので、現地訪問・お試し移住などの経験を踏まえて随時更新していく。

順位 県名
1位 静岡県三島市
2位 静岡県沼津市
3位 長野県松本市
4位 静岡県藤枝市
5位 群馬県高崎市
6位 栃木県那須塩原市
7位 宮城県栗原市
8位 長野県長野市
9位 山梨県北杜市
10位 静岡県島田市

*オンライン移住相談で得た情報や現地を訪問した際の感想は、筆者のブログに全て掲載している。気になる町があればブログを確認して頂きたい。

ランキングに踊らせれない自己判断が必要

日本人はランキングが好きだ。何でもかんでもランキングをつけたがるし、ランキング1位は圧倒的に贔屓にされる。とは言え移住先を決めるのはあなただ。ランキングを参考にしながらも、ぜひ気になる町がれば足を運ぼう。オンライン移住相談でも良いので情報を自分で集めよう。子育てが気になるなら現地に住んでいる人に聞けばいいし、災害が気になるなら、まずは各自治体の防災マップを確認してみよう。

筆者について

都内在住、旅行会社勤務40代会社員。この先1〜2年で地方移住を検討している。東京から脱出したいわけだが、単に田舎暮らしをしたい訳ではない。衣食住、仕事、人、金、情報、趣味、すべての自由度を今よりぐんと上げるために地方移住を計画している。あたらしい働き方でテレワークが日常になった今、もっとライフスタイルを重視した生き方ができると考えている。

■ブログ
地方移住してテレワークで働けば、人生めちゃ楽しいやん!と思う。

■ツイッター
https://twitter.com/c7local

【著者】加藤 椎成(かとう しいな)
大阪市出身、都内在住。関西大学経済学部経済学科卒業。通信インフラ、Web広告会社を経て、大手旅行会社に勤務。2016年からは地域交流事業に携わる。学生時代から現在まで国内外100都市を旅する。仕事や旅を通して、地方の素晴らしさを再認識し、近い将来の地方移住を計画。移住先探しノウハウや地域メモを個人メディア(地方移住してテレワークで働けば、人生めちゃ楽しいやん!と思う。)で公開中。地方で自分らしく生きるを目標に、テレワーク中心のあたらしい働き方も実践中。2020年より移住先探しダイアリーを執筆。