各地で実際に移住を経験した方々をゲストに迎え、「ざっくばらん」にそのホンネを語っていただきました
コロナ禍の影響もあり、今まで以上に「本気で」考える人が増えてきた「地方移住」。
しかし実際に移住が生活や暮らしに、ひいては自分の人生にどのような影響をもたらすのか、本当のところがわかる情報に触れられる機会は多くありません。
「生活は問題ないの?」
「仕事はどうする?」
「本当に充実してる?」
そんな疑問にこたえるべく、実際に地方に移住し暮らしている方をゲストに、「地方移住のリアル」を語って頂くオンライントークイベントを開催しています。ご好評をいただいているこのイベントも、第4回めとなりました。
今回のゲストは、鷲尾州一郎さん、優美さんご夫婦。東京でのサラリーマン生活を経て、お子さんが小学生にあがる直前の2019年4月にしまなみ大島に移住。
州一郎さんは東京の仕事を続けつつ、単身赴任のようなかたちで1年を過ごし、2020年1月から晴れて家族全員で移住となったそうです。
移住にあたり「理想の暮らしを求めた」という優美さん。
「東京はもういいかな?」と思ってから、大島を選び、実際に移住するまでのストーリー、そして移住してからの子育てや、お仕事の様子などに迫りました。
家族で瀬戸内地域のしまなみ大島に移住。脱東京で理想の暮らしへ
お二人がお住まいになっているのは、瀬戸内地域のしまなみ大島。「きれいなところで、きれいな海を目の前に暮らしたい」という思いからここに決めたそうです。
お仕事も、東京など首都圏の仕事を受けつつ、ご夫婦で会社を設立し、やってみたかった「観光業」にも挑戦されるそう。セミナーでは、今後の展望や、実際に移住してどのような変化があったかをおうかがいしました。
鷲尾州一郎さん(わしおしゅういちろう)さん、優美(ゆみ)さん
現在は、愛媛県今治市、しまなみ海道(今治と尾道の間を走る道路)の今治寄り、大島にお住まいです。
お子さんの小学校入学に合わせて移住。現在自宅を建築中、10月末には完成予定とのことです。現在のお住いは、自治体の運営する移住促進住宅。新居の工事の進捗を見ながら過ごしているそうです。
おふたりとも20代から東京にお住まいですが、出身は、州一郎さんが兵庫県、優美さんが高知県。どちらの実家からも3時間くらいで行けることも、場所選びの決めてになったそう。
しまなみ海道で大島を選んだ決めては、結局海の目の前の土地に出会えたからでした。「居住場所を決めた理由は、この海の色もあると思います。」と優美さん。現在は、自然に囲まれてとても快適に過ごしているそうです。
東京での州一郎さんの仕事は、ソフトウェアエンジニア、優美さんはマーケティングリサーチの仕事をしていたそうです。移住したこの場所でしかできない仕事をしたいと考え、起業を決意したそうです。これからやりたいことを広げていきたいとのこと。
起業にあたっての創業支援的な制度が多く、資金面ではさほど苦労せずに進められたそうです。
お子さんの小学校入学のタイミングで移住されたおふたりですが、先に移住した先輩ママたちがコミュニティを作ってくれていたため、寂しい思いをすることもなく、お子さんもすっかり馴染んだそう。
外遊びが大好きですがここでは密になることも少なく、海で遊ぶこともできるので友達と遊ぶことを制限せずに済んだこともありがたかった、と優美さん。州一郎さんが庭で趣味のDIYをしていると地主さんが声をかけてくれるなど、とてもいい交流ができているようです。
おふたりのこれから
現在、「シェフズワーケーション」というテーマで、地元食材に興味があったり、生産者とダイレクトにコミュニケーションしたいというシェフの人に向けて、休暇を兼ねて週替りで料理を提供してもらえるようなレストランを計画中とのこと。
コロナでいったん中断したこの計画ですが、再始動も間近とのことです。とても楽しみですね。オープンした際には、Nativ.Mediaでも紹介します!
その他にも、移住して改めて驚いたことや、自治体の支援プログラムの活用方法、生活コストの変化など、ネイティブ代表・倉重からの質問に気さくに話してくれました。
また、後半に行われた、参加者からのQ&Aでは、以下のような質問にも回答いただきました。
Q 海の前の土地を探していたとのことでしたが、しまなみ以外の候補地はありましたか?なぜしまなみに絞ったのでしょうか?
Q 住み始めて困ったこと、想定外だったことはありますか?
Q 移住のいちばん人気は大分と聞きました。現在お住まいのところは移住者支援は充実していますか?
「地方移住のリアル」を語っていただくオンライントークイベント、次回をお楽しみに!