福井県小浜市について

豊富な海産物や塩を天皇家に納めた「御食国(みけつくに)」

小浜市(おばまし)は福井県の南西部、京都市の真北に位置した人口約28000人の市です。全国生産量1位の塗り箸の生産地として知られ、若狭湾の海でとれる豊かな海産物は、昔も今も京都へ運ばれ、「和食」文化を形成する上で欠かせないまちといえます。

また、飛鳥・奈良時代の歴史を遡っても、小浜市は豊富な海産物や塩を天皇家に納めた「御食国(みけつくに)」として知られています。江戸時代から近代では、鯖街道と呼ばれる道を通って、鯖を始めとした豊富な海産物が京都へ運ばれ、平成27年度には「御食国若狭と鯖街道」が、さらに平成30年には「北前船寄港地と船主集落」が日本遺産に認定されています。

全国に先駆けた「生涯食育」の取り組み

このような「食の歴史」を背景に小浜市は全国に先駆けて食を起点としたまちづくりを開始し、産業の活性化、環境保全、健康福祉、教育などの分野を推進しています。2001年には日本初の食をテーマとした「食のまちづくり条例」を制定し、「生涯食育」をコンセプトに食を通じてさまざまな仕事で和食の精神や考え方を継承する人材の育成に注力しています。

「生涯食育」の中でも子どもの食育は特に重要視しており、命の大切さを学ぶことを目的としたキッズ・キッチン(幼児の料理教室)の開催、さらには、全小中学校における地場産学校給食の提供、各小学校で農林水産業体験の実施など、小浜市の子どもたちすべてが食を学び体験できる「義務食育体制」を整備しています。

▼▼▼▼小浜市の取り組み(キッズキッチン)紹介動画はこちら▼▼▼▼

にっぽんA級(永久)グルメのまち連合、北陸唯一の自治体

小浜市は、島根県邑南町・島根県西ノ島町・宮崎県都農町・北海道鹿部町とともに、「にっぽんA級(永久)グルメのまち連合」を立ち上げた、北陸唯一の自治体です。同連合の「本当に美味しいものは地域にあって、その美味しさを本当に知っているのは地域の人で、彼らが誇りをもってつくる食はA級であり、永久に残さなければならない」という理念に深く共感し、立ち上げに参画しています。東京都内にも共同の活動拠点があり、情報発信や人材募集・育成に5自治体で取り組むことで「A級(永久)グルメのまち」のブランドを高め、全国に発信する取り組みを進めています。

募集背景とミッション

さらなる「食のまちづくり」を進めるため、食の産業化を推進するビジョンに共感してもらえる方にきてもらいたいと思い募集を始めました。現在、地域外から来られた3名の地域おこし協力隊がおり、「農業がやりたい」、「食文化を学んで飲食店を独立開業したい」といった方まで目的は様々です。

今回の協力隊としての活動を通じて、小浜の食文化や生産者の思い、歴史的な背景などを消費者に伝えられる伝道師(料理人)になってほしいと思っています。そのため、研修では小浜市内の飲食店で経営ノウハウを学んだり、生産現場の体験などを通じて生産者の思いを感じ取ってもらいたいと思っています。

(料理人育成プログラム一例)
・市内飲食店「バイキングレストランKitchen BOO (キッチン ブー) 」などでの研修
・農業、漁業の体験・見学
・伝統食加工現場の見学

「バイキングレストランKitchen BOO (キッチン ブー) 」
https://www.obama-takano.com/

(研修内容)
・キッチン
調理技術、調理法、盛り付け、仕込み、片付けなど

・ホール
接客、レジ打ち、電話対応など

・食品衛生
HACCPに基づく衛生管理など

・経営
売上や経費、原価率、利益に関することなど経営に関わる全般

・キッチンカーの運営ノウハウ
キッチンカーでの経営全般、ネットワーク構築までサポートします。

(学べる内容)
・生産現場や生産者の思い
・伝統料理の体験 伝統料理の調理方法や先人の思い
・実際の飲食店で、食材の仕入れや活用、 経営などのノウハウ
・金融機関からのセミナー受講 資金調達や経営のスキル
・食や食文化に関する講義 日本ならではの食に対する知識

 

働く魅力

古代から「御食国(みけつくに)」として豊富な海の幸や山の幸があり、歴史ある食文化のまちが小浜市です。小浜市内各地区には600を超える自然に対して感謝をささげる伝統行事や行事食が残り、「いただきます」の言葉に象徴される「和食の精神」の全てを感じることができると思います。

小浜市では作るだけ、食べるだけ、加工するだけでなく、それにかかわる食の作法や伝統行事など食に関連する全てを「食」と定義しています。食に関わる歴史から、海や山などの自然、塗り箸の生産から食の作法、伝統行事まで全てを大切にしている地域だからこそ、得られるものも多いはずです。

市内には和食だけでなくイタリアンやフレンチのお店も増えています。小浜市の「和食の精神」で育んだ思いを胸に、様々なジャンルの食に挑戦する方が多いので食に携わりたい方には魅力的な環境です。

移住受け入れ体制とサポート

月1回のミーティング

生活から仕事面までサポートができるよう、毎月1回市の担当者が相談の時間を設けて、日々の暮らしのことから地域おこし協力隊に関する業務まで誠心誠意向き合います。

最大1週間の体験プラグラム

応募前に最大1週間の体験プログラムへの参加可能です(定員5名)。
※宿泊費はこちらで負担します。旅費のご負担はお願いします。

A級グルメ連合同士の連携

島根県邑南町・島根県西ノ島町・宮崎県都農町・北海道鹿部町との連携により、
小浜市での地域おこし協力隊を終えた後にさらなる学習に励むため、
A級グルメ連合の他自治体で地域おこし協力隊に参加することも可能です。

担当者からのメッセ―ジ

食に関する歴史が残っている小浜の環境に魅力を感じてもらえる方にぜひ来てもらいたいです。ただ単に飲食店を開業して儲かる店を開きたい、FC展開したいというだけでなく、小浜の生産者の想いや地域の風土や歴史、文化を伝えられる食の伝道師として活躍したい思いのある人にぜひ来てもらえたらと思っています!

募集要項

雇用形態
業務委託

期間
最長3年までとします。
※小浜市長は、地域おこし協力隊員としてふさわしくないと判断した場合は、委嘱期間中であってもその職を解くことができるものとします。

募集条件

小浜市の食の取り組みに興味のある方
普通自動車免許
※調理師免許(持っているかた歓迎)

報酬
月額200,000円
※上記から源泉徴収税として毎月約2万円が引かれます。
※雇用保険には加入しません。また健康保険料および年金保険料は各自で ご負担いただきます。

勤務時間
1日7時間30分程度
※月21日程度、年間252日以上

待遇
活動に要する経費に対し、市から予算の範囲内で活動経費を支給(旅費等)
社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険など)加入
WワークOK

募集人数
若干名

選考フロー

1、第1次選考(書類審査)お問合せ後、提出書類についてご案内いたします。
まずはお気軽にお問合せください。

2、第2次選考(面接)
御食国若狭おばま食文化館において面接試験を随時実施します。
※オンライン面談も可能です。一度は選考前後に小浜市にきていただきたいと思っていますが、ご状況に応じてご相談ください。

お問い合わせ先

福井県小浜市企画部食のまちづくり課(御食国若狭おばま食文化館内)
連絡先0770₋53₋1000 (担当:奥城)
お問合せの際にはネイティブメディアを見たとお伝えください。

(写真・情報提供:福井県小浜市企画部食のまちづくり課)