お試し移住とは?

最近は移住促進のため移住制度を設けている自治体が多い。移住相談員さんが地域の人や施設を紹介してくれたり、先輩移住者との交流会を開いてくれたりと、至れり尽くせりの自治体も多い。またお試し移住期間の宿泊代が最大1ヶ月無料の自治体もあったりする。移住先探しも百聞は一見にしかず。お試し移住制度を活用してみよう。
※ちなみに観光目的や帰省の際の宿泊施設としてお試し移住制度はご利用できません。

お試し移住も色々なパターンがあるので主だったものをご紹介。

■お試し住宅〜一定期間自治体が用意してくれた戸建てやシェアハウスで現地での暮らしを体験。
■ものづくり体験移住〜地場産業を学びながら、実際に現地の特産品などを作る体験ができる。
■農業体験移住〜無農薬の米作りや地域の農作物などの作り方を実際の農家の人から学ぶことが出来る。
■オーダーメイド型移住体験〜個々の要望に沿って、地域の案内や先輩移住者との交流の場を設けてくれたりする。
■パッケージ型移住体験〜事前説明会に参加するなどした上で、複数の移住検討者と効率よく現地を視察する。
■職業体験移住ツアー〜観光や農業、漁業、福祉など、地域での就業体験ができる。 etc.
*各自治体によって開催期間や料金も異なるので、詳細については主催自治体にご確認ください。

無料でお試し移住が出来る自治体

長野県お試し移住長野県お試し移住
出典:ありえない、いなかまち。

■長野県上水内郡信濃町/ふるさと移住体験施設
利用期間:6泊7日まで *7泊以上は1泊1,620円(1世帯)
住居:戸建てお試し移住甩住宅
料金:無料(6泊7日まで)
備考:3泊4日~(最長1ヶ月程度) ※土日祝日のみの利用は不可
問合せ:信濃町で移住体験

■佐賀県唐津市/お試し移住体験事業

◯夫婦・家族向け
利用期間:約1週間から最大1か月
住居:3DK戸建て
料金:無料
備考:軽自動車+サポート
料金:無料

◯単身者向け
利用期間:約1週間から最大1か月
住居:3唐津市内のシェアハウス
料金:無料
備考:シェアカー+サポート
問合せ:唐津Switch

■埼玉県秩父郡皆野町/お試し居住用住宅「来てみ~な」
利用期間:1回当たり2日~7日(年20日まで) ※12月27日から1月5日まで利用不可
住居:2LDK戸建て、駐車場あり
料金:無料
問合せ:お試し居住用住宅「来てみ~な」

■愛媛県西条市/1泊2日無料体験ツアー
利用期間:1泊2日
住居:未定
料金:無料
備考:ツアー参加前に、セミナー(説明会)参加必要(無料) *次回開催未定
問合せ:LOVE SAIJO

■山形県上山市・河北町/やまがた暮らし体験住宅

◯上山市
利用期間:5泊6日以上9泊10日以内
料金:無料
備考:寝具は持ち込みかレンタル

◯河北町
利用期間:3泊4日~7泊8日
料金:無料
備考:就農体験または起業準備の場合は最大1か月利用可能。レンタカー3日間貸与(ガソリン代自己負担)
問合せ:やまがた暮らし体験住宅

*当たり前だが各自治体が用意しているお試し移住は、移住検討者しか使えません。

お試し移住時にやってみたいこと

お試し移住
移住先で頼れるのは、相談員含めた地域の人や先輩移住者なので、その人たちと交流したい。また空き家などの情報は、ネット上では情報が限られているので、地元の人に周辺情報をお聞きしながら実際の空き家なども見てみたい。やりたいことが出来るか、公共スポーツジムがあるかなど、趣味が楽しめるかも確かめておきたい。

実家で暮らすというお試し移住

いちばんお手軽に移住できるのは、もしかしたら実家かも知れない。私の場合は、妻の実家が岐阜県瑞浪市にある。毎年夏に帰省していたので、何となく地域の雰囲気はわかるが、実際のところ生活している訳ではなかったので、地域のこと移住者のことなど何も知らない。実家移住すれば、新たな発見がたくさんあると思う。身内って視点で考えると、兵庫県の城崎や滋賀県の草津市など、空き部屋を抱えた身内がたくさんいる。普段の関係性にもよるだろうが、身内移住というのもありかも知れない。

家賃3万円以下のお試し移住

地方移住といっても、いきなり家族みんなでの移住はハードルが高い。なので最初は単身で週中移住(週末に東京に戻るイメージ)しようと考えている。単身なので1ルームアパートやシェアリングハウスで十分。もちろん地域によっても差はあるが、地方の単身家賃が頗る安い。シェアリングハウスであれば3万円以下も普通にあるし、大手不動産会社で検索しても家賃3万円以下でも十分な物件が多数ある。3万円では収まらないかもしれないが、今流行の定住住み放題サービスを使うという手もある。これなら備え付けの家具もあるし、生活備品を購入する必要もない。

【著者】加藤 椎成(かとう しいな)
大阪市出身、都内在住。関西大学経済学部経済学科卒業。通信インフラ、Web広告会社を経て、大手旅行会社に勤務。2016年からは地域交流事業に携わる。学生時代から現在まで国内外100都市を旅する。仕事や旅を通して、地方の素晴らしさを再認識し、近い将来の地方移住を計画。移住先探しノウハウや地域メモを個人メディア(地方移住してテレワークで働けば、人生めちゃ楽しいやん!と思う。)で公開中。地方で自分らしく生きるを目標に、テレワーク中心のあたらしい働き方も実践中。2020年より移住先探しダイアリーを執筆。