プレジャーボートのシェアが、「海遊び」を変える

ankaaというサービスは、乗り物のシェアリングサービスではある。しかし、考え方はUBERやDeNAが行っているカーシェアリングサービスAnyca(エニカ)とは本質的に違う。UBERやAnycaは移動できるということが大事だが、船のシェアリングの場合は「体験できること」が大事である。つまり、船に乗ることで今までに経験したことのない異文化や異空間を体験できるかどうかが大切になってくる。藤井氏によると、クルーズ船のシェアを普及させるためには、その体験を共有させることが鍵となってくるという。

「体験の共有が可能になることで、釣り以外の遊びがあると認識させることができれば、必然的にクルーズ船のシェア数も増えると考えています。」

その考えのもと、プレジャーボートに特化した体験・情報共有サイト「ankaa map」も2017年9月に公開を開始した。

ankaamap

海遊びの体験を共有するアプリ、ankaa map

Airbnbのように海外で市場が成立し、日本進出したことで民泊業界も変化した。UBERが登場したことで、タクシー業界も変化を求められるようになった。それと同じように、ankaaが日本に定着することで、海遊びの常識は変化する。むしろ、変化することで新しいビジネスチャンスが生まれるはずだ。

「ボートの免許を既に持っている人にも、そしてその友達や知り合いにもankaaを使ってもらい、クルーズ船を使った海遊びが広まっていくことが理想です。」

取材・文:編集部
写真提供:株式会社アルファフェニックス

●株式会社アルファフェニックス 会社概要

事業内容
インターネットサービス事業、プレジャーボートシェアサービスankaaの運営とそれに付随するサービス
住所
〒732-0065 広島県広島市東区牛田中一丁目10-7-302号
設立
2015年7月
代表取締役
藤井肇

>ankaa公式サイト