地方移住は引っ越しじゃない。転勤族で地域を跨いだ引っ越しは11回、だけど地方移住は一度も経験していない。引っ越しは、転勤や何らかの事情があって、どちらかというと受動的な作業。かたや今どきの地方移住は、能動的で自分の夢やライフスタイルを実現する行動。なのでゴールをしっかり設定し、準備やプロセスも楽しもう。
 

嫌いリストと夢リストの作成

地方移住の準備
まずは、嫌いリスト(やりたくないこと)&やりたいことリストを作る。どちらかというと、嫌いリストを先に作った方が良い。やりたいことは、どんどん増えていくけど、嫌いなことはそう増えない。嫌いなこと=生きる上での哲学。これを明確にすることで地方移住する意味や候補地も明確になっていく。

 
■嫌いリスト
・満員電車
・狭い住居
・建前
・他責
・みんなと一緒病 etc.

 
■やりたいことリスト
・旬の食材を楽しむ
・ホームパーティー
・広々とした家に住む
・自然を感じながらスポーツ
・奥さんとのんびり散歩
・プリザーブドフラワー教室開講
・爆音で自宅エンタメ etc.
 

専門サイトやSNSから情報収集

地方移住の情報収集
もちろん移住者や相談員に直接話しを聞けば濃い情報が集まる。でも最近はネット上でも十分に有益な情報が収集できる。専門サイトでは、移住の全体像やトレンドがわかる。SNSやYouTubeを覗けば、移住実践者のリアルがわかる。

 
おすすめの移住関連の情報サイト

■Komforta
移住・二拠点居住・地域おこし協力隊などに関わる情報やイベントが集まる、移住支援の「総合プラットフォーム」
公式ホームページ⇒Komforta

 
■地方移住支援プラットフォーム「flato」
移住に関しての質問や気になった地域に詳しい人にオンライン相談できる。200人以上のふるさと仲介者が登録。
公式ホームページ⇒flato

 
■Nativ media「地方移住クリップ」
Facebookグループ機能を活用したNativ mediaの新サービス。無料で質の高い移住関連情報が収集できる。
詳しくは⇒地方移住クリップ
 

オンラインでの移住相談

オンライン移住相談
下見に行く前にオンラインで移住相談しておこう。自治体のオンライン移住相談(無料)を活用すれば、下見する際のポイントが明確になる。自治体によっては案内役を引き受けてくれる移住相談員もいる。以下のサイトを利用すればオンラインの移住相談が簡単に予約可能。

 
NPO法人ふるさと回帰センター

SMOUTオンライン移住相談センター
 

移住スタイルを決める

地方移住のスタイル
最近は芸能人の地方移住ニュースが多い。だけど、その多くが2拠点居住ということはあまり知られていない。最近話題になった松山ケンイチさんの移住も、那須移住の書籍も執筆された女優の高木美保さんも2拠点居住者。

 
地方移住といっても、2拠点居住者もいれば週末移住者もいる。一昔前なら定年後の完全移住が定番だったが、今どきの地方移住者はライフスタイルに合わせて移住スタイルを楽しんでいる。最初は中心街で暮らし、慣れればより自然の多い地域や限界集落へとステップ移住するパターンもある。自分たちにあったスタイルで移住しよう。
 

収入源を確保、しっかり貯金

地方移住と収入
先輩移住者に「お金を貯めておけ!」と、口を酸っぱくして言われている。人数分必要と言われたのは、自転車ではなく車。ガソリン代など車関連費は想像以上に必要らしい。生活費については、家賃は下がったとしても、それ以外は同等を想定していた方が良さそう。想定外の出費もあるだろうから、しっかりと収入源は確保しておきたい。

 
■本業はテレワーク
基本的には今の仕事をテレワークで継続する予定。そのための会社への根回しや環境を整えている途中。テレワーク移住が出来ない場合は、東京に本社があり、地方でテレワークできる会社へ転職予定(現地企業への転職だと、給料が大きく下がるのでNG)。今どきの地方移住は、転職や起業を考える必要はない。

 
■副業はビヨンドワーク
会社で経験してきたことを社外で活かしマネタイズ出来る時代。副業の概念を超えた仕事、地域を超えた仕事という意味合いの「ビヨンド副業」がより注目されるはず。既に複数の自治体や企業がビヨンド副業人材を採用している。地方移住するまでにいくつかのビヨンドワークを経験しておきたい。
 

筆者の地方移住の進捗

会社がリモートワークを推進していることもあり、移住へのハードルはかなり下がった。とは言え、大学までは都内で学びたいという娘の要望があるため、完全移住は少し先になりそう。なので第一ステップとして週末移住あるいは週中移住を検討中。家族としては、私が単身移住することで、ひと部屋自由に使えることになるし、思春期まっさかりの娘にとってパパ不在は願ったり叶ったりらしい(笑)

今のところ、移住第一ステップとして都内アクセスが良いテレワーク移住を検討

・山梨県(都留市、大月市、甲州市) ・神奈川県小田原市
・茨城県(結城市、那珂市、土浦市)など

【著者】旅行会社にて地域交流事業に従事。1972年生まれ大阪市出身。関西大学経済学部経済学科卒業。エネルギーを軸とした地域財源作り、地域プロモーション、人材育成、地域ブランディングなど、様々な「地域☓ビジネスソリューション」を経験。全国の名旅館・ホテルを300施設以上を訪問し地域の課題解決に取り組んでいる。この先1〜2年で地方移住を検討中、地方移住ブログにて移住先の下見情報や補助金情報などを公開中⇒「地方移住してテレワークで働けば、人生めちゃ楽しいやん!と思う。」にて公開中。Twitterはフォロワー数3000人。