JRグループ会社直営のコンビニを除く店舗が撤退したのが今年1月。いくらコロナの影響とはいえ、一昨年3月に鳴り物入りでオープンした”町のシンボル”が静かなのは、少なからず市民の心を暗くした。それが、瀬戸内の温かい気候を待つかのように再稼働。尾道駅に賑わいが戻ってきた。

まずは、駅の西側で人目をはばかるように位置する『食堂せと』。オーナーが変わったとはいえ以前の『食堂ミチ』と、雰囲気が大きく変わることはなく、ちょっと定食とか、ちょっと一杯という時にとっても助かる。

今日は、これと決めていた”アジフライ定食”をオーダー。熱々のフライだけでなく、千切りキャベツにもレモンをしっかり絞り、頬張る。美味しいのは勿論だが、ランチ全般に安く”ご飯大盛り無料”とはリーズナブル(写真は普通盛)で有難い。

よく見ると、向かいのテーブルに女子高生5人が、尾道ラーメンを食べている。以前の『食堂ミチ』では見かけなかった光景だ。あの有名なギタリストと店が関係あるからなのか、聖地巡礼的なことなのか。店とギタリストとの関係、噂レベルで聞いた話だが、壁にメッセージぽいものが貼っていた。

1階の東側は『おみやげ街道』。これまでの土産コーナーはコンビニ横の狭い場所であったが、今回のリニューアルでかなり広くなった。自分もだが、市外向けにお土産を頻繁に買うユーザーには助かる。

一番奥に、レンタサイクルコーナーがあり、その手前には瀬戸田が誇る『島ごころ』。レモン色のコーナーが映える。以前、『島ごころ』奥本専務が「この店では、地元の人に”手軽に、飲んだり、食べたり、レモンだり”してほしい」と言っていたのを思いだした。というわけで、手軽に『さくさくシュー』を注文。この季節、シュー外側のあったかさと、中側の冷たさのマリアージュが何とも良く、嬉しい3時のおやつとなった。

食料品以外では、千光寺下の”猫の細道”からやってきた『福猫』たちが目をひく。高級な置物をはじめ、フレグランス類、クリアファイル、ポストカード等々、猫グッズが充実。また、おなじみ『尾道帆布』は、サイクリングを模したデザイン。ほかにも、尾道ならではの商品がずらりラインナップ。『お土産街道」は、それだけでも尾道を体感できる場所となっている。
2階部分は、まだクローズのままだが、現在最終調整中という話を聞いた。コロナが落ち着くころには完全オープンを期待したい。尾道に戻って4ケ月、この状況が恨めしいのは私だけではないだろうが、近隣の方には、このゴールデンウィーク、新装尾道駅でのショッピング、お勧めかもしれない。