松山のハブに
現在、事業として、クリエイティブ面での支援(企業のクリエイティブのコンサルティングとそれにまつわる制作ツールの作成)と松山市の企業の紹介やそれにまつわるイベントの紹介などの広報事業を行っているサードフロア。また並行して、行政と連携して、アートプロジェクト『道後オンセナート』の統括責任者として運営にも関わってきた。
参考)道後をアートの街に! 温泉街での官民連携一大プロジェクトの立役者にインタビュー
そんな中、松波さんが目指すものとは?
「サードフロアとしてはまず、点で盛り上がれるような拠点になりたいです。ただ点としてそこだけ盛り上がっても人は増えないので、サードフロアが場所的な意味でも、ヒューマンリソース的な意味でもハブになればいいなと思います。そうなることで面(エリア)としての盛り上がりにつなげていきたい。」
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「そして、その中で持っているもの(事業・スキル)をシェアできればと思います。シェアすれば、できることが増えて、プロジェクト数も増える。個々の仕事が増えるというメリットもありますし、関わる人が増えれば増えるほど、入り口が増えますから、興味を持つ人の数も多くなります。」
サードフロアは、その場所的、人材的な媒介として機能することを目指す。
「サードフロアがしていることはネットインフラのリアル版なんです。負荷の許容量が大きくなればなるほど、そこを通過する情報が多くなる。それと一緒で、僕たちはハブとしての許容量を大きくして、その流動人口を増やすことを目指しています。」
会社として、松山エリアを盛り上げていくことを目指すサードフロア。
松波さんはその中でどう働きかけ、何を思い描くのか。
「民間の一つの点として働きかけるのは時間がかかるので、行政として、面(エリア)を盛り上げることも必要だと思っています。ルール決めの親となって滞っている蛇口をひねる必要もあるなと。」
松山市市議を目指し活動を始めた松波さん。その顔にはいたずらっ子のような笑みが浮かぶ。松山のより良い未来のために様々なアプローチで新しいことを切り開いてきた。その行き先に大きな期待がかかる。
取材・文・撮影:編集部
●株式会社サードフロア
- 住所
- 〒790-0011 愛媛県松山市千舟町4-6-2 3F
- 設立
- 2013年
- 代表取締役
- 松波雄大