地方移住クリップは、地方移住に興味関心のある方ならどなたでもご参加いただけるコミュニティです。Facebookグループで運用されており、平日毎日、地方移住に関する様々なトピックを配信しています。現在約2200人を超える方が参加しています。

この記事では、9月19日から9月25日の間に配信された内容を元に、トピックを振り返っていきます。

高知県が実施している『二段階移住』って?

— 緊急事態宣言が功を奏したのか、だいぶ感染者が減ってきて久々に晴れやかな気持ちの週明けです。

ようやく、ですね。これまでの我慢がようやく実を結んだということなのでしょうか。リバウンドすることなくこのままの状況が続けばいいですね。年末には安心して帰省ができるような状態になることを願っています。

— さて今週はこちらのニュースから見てみましょう。

ニュース記事:地方移住への関心度が高まる昨今―高知県の『二段階移住』はご存知か?

—高知市が日本全国に住んでいる20代〜60代の男女1766名に対して行った、地方移住への意識調査の結果記事です。

約3割の人が地方移住済・地方移住に関心があること、年代別に見ると最も移住への関心が高いのは20代(21.8%) と、年代が低くなるほど地方移住への関心が高いことが分かりました。実際に移住した人は検討中の人たちと比べ、幸福度が高くなる傾向も見て取れます。

— 「移住への関心は高く、移住すれば幸福度も高まる」という結果だとはいえ、いきなり都会から地方の田舎へ移住するには勇気が要るものです。そこで高知県が提案しているのが「二段階移住」である、と記事では紹介されています。具体的にはどのような移住方法を指すのでしょうか。

高知県のサイトを見てみるとこのようにあります。

「いきなり田舎暮らしをはじめるのではなく、
まずは比較的都市部の高知市に移住・滞在(1ステップ)。
そこを拠点に高知県内をめぐり、自分に合った場所を見つけたのち、
安心して最終的な移住(2ステップ)を決めていただく、というしくみです。」

一度、都市部に移住をしてから情報収集をし、「ずっと住み続けたい!」そう思える場所を見つけ出して最終的に田舎暮らしを叶えよう、という取り組みです。このようなステップを踏んだ移住のやりかたは、高知県だけでなく、日本全国で活用することができそうです。

— なるほど。「二段階移住」という言葉がポピュラーになるのも時間の問題かもしれませんね。

参考:愛のある移住のかたち。こうち 二段階移住 – 高知市

首都圏大企業管理職に聞いた「地方への就業意識調査」

— さて次は、こちらのアンケート結果を見てみましょう。

ニュース記事:2021年度 首都圏大企業管理職に対する「地方への就業意識調査」

移住に関するアンケート調査は最近広く行われるようになってきましたが、首都圏大企業管理職にフォーカスした調査は珍しい気がします。

— 都内大企業の管理職47%が「地方企業で働くことに興味あり」というのは、なかなかのインパクトですね。

“地方の中小企業から経営幹部候補としてのオファーがあった際、「現状の収入より減少しても転職の可能性がある」と43.3%が回答。昨年より0.7%増加。
地方中小企業へ経営幹部候補としての転職を考えた際、最も重視するのは、「企業の魅力」が88.6%、「給与条件の魅力」が81.3%、「そのポジション(裁量)・ミッションの魅力」が78.8%、「その勤務地の魅力」が75.4%。”

など、興味深い調査結果だと思います。

— コロナ禍が長引くなか、大企業管理職の地方への意識もますます変わっていきそうですね。このような意識変化は地方への企業誘致、関係人口の創出などにも密接に関係しているはずです。来年以降の調査にも引き続き注目していきましょう。

地方移住クリップでは地方移住の全体像と、細部に渡った参考になる情報を、引き続き皆様にお届けしていこうと考えています。
ぜひFacebookグループにご参加ください。